かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

茂造さんのおしゃべりは続いた。

茂「わしは茂造じゃ。あんた綿ちゃんやがのぉ。わたしがおじいさんになったからおばあさんになってしもた。いつまでも綿ちゃん離さんぞ。涙が出よる。なかなか会えなんだんじゃ。涙が出よるわ。嬉しいのぉ。何十年も会うてない。年取ってしもたのぉ。おじいさんになってしもた」

何回年取ったって言うんやねん!
なんかツッコミどころは満載だが今日は目の前にいるのが綿子さんだと分かっているし、会えて嬉しいようだ。
綿子さんもそんな茂造さんを見て嬉しいようだ。

それにしても「離さんぞ」にはびっくりした。
茂造さんは茂造さんなりに綿子さんのことを大事に思っていたのね。
ちょっと感動した。

でその後も茂造さんのおしゃべりは続き

茂「かつお、秀夫、かつおは✕✕に行ったがのぉ。お嫁さんに」

おいおい、かつおさんは男ですから。
✕✕にお婿さんに行ったのは秀夫さんですから。
色々間違えてますよ。
ま、訂正しても無駄だからスルーしよう。

茂「もう帰らしてくれるやろのお。生まれたところに。良かった~。ありがたいのぉ。もう寝るわ」

喋りたいだけ喋ったら満足したのかベッドに寝転んでしまった。

綿「寝よりな。自分の体に合わせたようにな」

せっかく優しい言葉をかけてくれてるのに聞いちゃあいない。

茂「アイタタタ。金タマが痛い!」

おいおい。

茂「持ち上げたら治ったわ。あ~良かった」

もう寝てください。
感動をぶち壊し…。
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ようやくおやつを食べ終わり、二人が話を始めた。
と言ってもほぼ茂造さんが一人で喋ったのだが。

茂「綿ちゃん、おばあさんになっとる。わし、おじいさんやから。綿ちゃんはわしの一つ下やからのぉ。(違う、3つ下や)涙が出よる。おじいさんにならん方がええのにのぉ。もう死ぬんが近こうなったわ。おじいさんやが…。うちのおじいさん、為五郎。あれ死んでしもうたが。太右衛門、おじいさん。為五郎、おやじ。茂造、長男、わしや。秀夫、かつお、梅子、綿子。あんた綿ちゃんやがのぉ」

ようやく綿子さんに話しかけた。

綿「そうや」

茂「年取ったのぉ」

そしてハルちゃんに向かって

茂「あんた梅ちゃんか?」

ハ「違うで」

茂「違うんか?ほな花か?」

久しぶりに花さんの名前が出てきた!

ハ「いや、違う。孫のハルや」

茂「綿ちゃんやろが」

ハ「綿ちゃんはこっちや」

と綿子さんを指した。
すると茂造さん

茂「これ私の嫁さん」

と言ったきり沈黙。
そしてゆうくんを見ながら

茂「あ~あれ、あれは覚えとるぞ。ゆうきや。大きんなったのぉ。こないだまで抱かれとったのに」

おっ正解!
孫の事は忘れてもひ孫の事は覚えている。
不思議~。
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茂&綿が栗饅頭を食べている時、ゆうくんにはアンパンマンおせんべいを持たせた。
今日はあまりお腹が空いてないのか減りが遅い。
二人が饅頭を食べ終わる頃にはまだまだおせんべいが残っていた。
ゆうくんに「ひいじいじとひいばあばにもどうぞしてあげて」と言うと素直に1枚綿子さんに持って行った。
綿子さんは「えっ?」と戸惑った顔をする。
そんな初めてもらったみたいな顔しなくても。
いつもくれてるやん。
で、ようやく「ありがと」と受け取った。
次に茂造さんに持って行った。
茂造さんは饅頭の欠片を拾うのに夢中で気付かない。
わたしが肩を叩いて「ゆうくんがおせんべいくれよるで」と声をかけてようやく気付いた。
「へえ、ありがと」と受け取った。
すると綿子さんが「ひ孫がくれるんやからええやろ」だって。
やっと茂造さんに話しかけたのだった。
茂造さんはせんべいを口に放り込むと「美味いのお!」
ゆうくんのおかげでやっと話すきっかけが出来たようだ。
グッジョブ!!
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