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次の日、かつおさんは所用で出かけていた。
わたしとハルちゃんは庭で車を洗っていた。
そこへ綿子さんがやってきて言った。

綿「昨日、かつおがトイレのリフォームやらんかって言うとったんやけど、やっぱりもったいないきん、せんって言うといてくれるかな。」

昨日と同じ事を言っている。
よっぽどやりたくないのか念を押しに来たようだ。

わたしも一応言ってみる

「いやでも近所の人も迷惑しとるみたいやしリフォームした方がええんちゃうかな。」

綿「じぃさんにはちゃんとトイレで用を足すようにように言うてきかしたんや。」

「でも今のトイレでは狭いきん、やりにくいんとちゃうかなぁ。」

綿「まあな。汚すやろうけど私が掃除するきんちゃんとトイレでせえって言うたんや。」

綿「わたしは外のトイレを使うようにしてもええし。」

農家なので外というか納屋にもトイレがある。だけどここも和式の汲み取りだからずいぶん長い間使っていない。
足が悪いのにわざわざ外のトイレまで行くわけないやん。
もう無茶苦茶やな。

あきれていたら

綿「はぁ~。じぃさんにはこり上げるわ~。
  もうほんまにいつまで生きるんやろか。
  とは言えんけど。」

言うとるやないかい!!

とは言えんけど


とにかく綿子さんは茂造さんにお金を使うのがイヤで仕方ないようだ。

とりあえず、かつおさんに伝えておくわと言うと帰って行った。

なかなか手強い。

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