水曜日は続きがあった。
綿子さんがふてくされて帰った後、かつおさんは茂造さんのカバンのチェックに行った。
このところ綿子さんに対するストレスが溜まりまくりでなるべく避けている。
カバンのチェックも朝、出かける前にササーっと終わらせているのだ。

そしてわたしは仕事に向かった。
車に乗り出発した。
すると畑に段ボールが3つ落ちているのが目に入った。
なんでこんな所に段ボールが落ちてるんだろう?
それこそ今日、資源ゴミを出したばかりでは?
とにかく拾わなくてはとは思ったがパンプスで畑に入りたくない。
帰ってから拾おうと思いそのままにして会社に向かった。

夕方戻ると段ボールは無かった。
かつおさんが回収したのかなと思ったが違っていた。
かつおさんの話によるとその3つの段ボールは先日の営農集団の仕事の時、参加者に配った飲み物が入っていた物で、回収した空き缶やペットボトルを入れていたそうだ。
いつもはサブリーダーの小島さんが持ち帰り処分してくれていたのだが、いつもいつも悪いからと今回はかつおさんが処分するわと持ち帰ったものだった。
かつおさんはこの週末に仕分けてゴミ処理施設に持って行く予定にしていたのだが綿子さんがお節介をやいて缶やペットボトルを資源ゴミで出したそうだ。
そして段ボールは畑で焼こうとあそこに置いていたんだそうだ。

かつおさんがカバンのチェックに行こうとしたら納屋で綿子さんに会った。
綿子さんはマッチを探していたそうだ。

「マッチや探してどないするんや?」

綿「ゴミ焼くんや」

「ゴミ焼くって何を焼くんや?」

綿「缶が入っとった箱やが」

「資源ゴミに出したんと違うんか?!」

綿「焼いたらええやないか」

「何を言いよんや。段ボールは資源ゴミやぞ。それに野焼きは禁止やないか」

綿「ちょっとぐらいかまわんやないか」

「かまわんこと無いわ。それに火や使うたら危ないやないか」

綿「大丈夫や。ほっといてくれ」

「勝手にせえ!!もう知らん!そんなに焼きとうておれんのやったら自分も焼いてしまえ!!」

全く人の言う事をきかない綿子さんにブチ切れたかつおさんは強烈な捨て台詞をはいてケンカ別れしたそうだ。
燃やしてやる

本当に手に負えなくなってきた。
このところ自分がやりたいと思ったら人の意見は全く受け付けなくなってきた。
野焼きはダメだと言っているのにまた焼こうとしている。
段ボールは資源ゴミなんだから無料で処分できるのに意地になって焼くことないではないか。
それにかつおさんが「ゴミは置いておけ、わしが放りに行くから」と何度言ってもきかない。
それで捨ててやったと大きな顔をされても困る。

涼しくなって体の調子が良くなった分、反比例するように頭の調子が悪くなっているようだ。



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