土、日は地区の秋祭りがあった。
わたしたちが暮らしている地区のお祭りは獅子舞がメインで土曜日は獅子舞が各家を回って舞を披露し、日曜日はお宮さんで獅子舞を奉納するといった流れなのだがここ2年ほどはコロナの影響で開催されなかったので久しぶりだ。
しかしまだまだ以前のようにはいかないので、今回は希望者の家にだけししが来るといった具合での開催だった。
前もって希望者は〇〇さんまで申し出てくださいという手紙をもらっていたのだが、我が家は今年は喪中なので端から祭りに参加できないためパスだった。
てんつくてんつく

しかし土曜日の朝、近所で太鼓や鐘の音が鳴り始めると大慌ての綿子さんがやって来た。

綿「かつお!今日、祭りやないか。うちには獅子はいつ頃来るんや?」

獅子が来るとなると座敷の片付けをしないといけないし、花代を用意しないといけない。
綿子さんはテンパっていた。

「なに言うとんや。今年は希望者の家にしか獅子は来んから、うちには来んで。うちは今年喪中やろが」

綿「ほうか、それやったらええんや」

安心した顔をして帰って行った。

しかし、午後からかつおさんが買い物に連れて行く車の中で

綿「獅子断ってくれとったから良かったわ。よく考えたら今年は弟が亡くなったから喪中やったんや」

「わしが朝、今年は喪中やって言うたやろが」

相変わらず人の話をちゃんと聞いていない。
朝は「獅子が来ない」って所だけを聞いて安心したのか続きを聞いて無かったようだ。


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