11月3日は文化の日。
わたし達の会社は休みだが、ありがたいことにデイサービスはやっている。
そこで二人がデイに出かけた後、茂造家の庭の剪定をする事にした。

ハルちゃんも手伝いに来てくれて9時過ぎがらチョッキン、チョッキンと剪定作業に精を出した。
二人がというより綿子さんがいないのではかどる、はかどる。
松の木以外は全部終わらせた。
松は難しいので後日改めてだ。
そして切った枝や落ち葉を拾い片づけを終わらせた。
綿子さんは気付くだろうか?
気付かなければいいなぁと思っていた。

夕方、かつおさんが綿子さんちに行くと

綿「庭の木、切ってくれたんやのぉ。ありがとのぉ」

と言われたそうだ。
なんぼなんでも気が付くか。

「おう、わしとよっちゃんとハルちゃんとで切ったんや」

と伝えたそうだ。

するとその後、綿子さんが我が家にやって来た。

「なんや、おかん」

綿「庭の木切ってくれたんやろが。ハルちゃんや好子さんにお礼持って来たんや」

「ハルちゃんはもう帰ったからおらんで」

綿「そうか」

と言いながら、ずかずかと上がり込んできた。
そしてリビングにいたわたしのところにきて1万円札を差し出し

綿「庭の木切ってくれたんやとなぁ。ありがとなぁ。これ好子さんとハルちゃんで分けてくれるかな」

と言った。

「いや、剪定したんはかつおさんもやで。そしたらこれは3人で分けるわな」

綿「いや、そんなんしたら3000円にしかならんやん。二人で分けたらええんや」

「そしたらわしのは無いんか?」

綿「お前は無い」

「ええっ!?」

綿「お前には私が死んだらその時残っとるんは全部お前のもんになるやからええやないか」

「そんなんいつの話や。今、ないんか」

綿「ない!」

そう言い切って帰って行った。
憐れかつおさん。

「なんで一番世話しとるわしにはなんも無いんや!翔ちゃんや兄貴にはようけ握らせるくせに!わしやたまーーーに焼酎1パック買うてくれるだけやないか」

一番近くで一番世話をしているのに嫌な事も言うから嫌われる。
ホント損な役回りだ。

ドンマイ、かつおさん。
魂などなくすべては脳の電気信号


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