そして迎えた30日。
綿子さんは「アニキは夕方来るから」と伝えていたのでデイサービスに行った。
綿子さんが出かけたのを見計らって茂造家の掃除に取り掛かる。
まずは典さん用の布団一式を干し、しばらく滞在する部屋に掃除機をかける。
そして座敷やトイレの掃除だ。
綿子さんは自分で掃除をしているつもりだがあまりにも汚いので掃除しておかないと典さんが気の毒だ。
典さんの布団はちゃんと干したり洗濯して布団ダンスに片付けてある。
もちろんわたし達が。
しかし、今回綿子さんは典さんの帰省を前もって知ってしまったので布団を準備しなくてはと思ったらしい。
座敷に布団がひっぱり出されていた。
そして押入れを開けると中の布団やシーツ類がぐちゃぐちゃになっていた。
仕方なく畳み直して入れ直した。
ハガキを見られたせいで手間が増えてしまった。
とにかく急ピッチで掃除を済ませて、昼前に駅まで典さんを迎えに行かなくては。
茂造さんは今日からデイサービスはお休みだ。
なので典さんを迎えに行くついでにお昼ご飯に茂造さんの大好きなうどんを食べに行くことにした。
茂造さんに「うどんを食べに行こう」と声をかけた。
茂「食べるんか?」
好「そうや。うどん食べに行こう」
茂「ほうか。食べようか」
と言ってベッドから降りたのだが台所へ向かう。
好「違う、違う、うどん屋さんに行くんやで」
茂「食べに行くんな?そらええ」
と嬉しそうにズボンをはいた。
そしてさっさと外へ出て行った。

好「ちょっと待って」
掃除をしていたので外出するような恰好ではない。
ちょっと着替えさせてくれー!
急いで家に戻り着替えた。
茂造さんはウキウキで車に乗り込んだ。
そろそろ典さんが到着する時間だ。急いで駅に向かった。
駅に着くとわたし達のように帰省してくる家族を迎えに来ているのだろう、駐車場は一杯だった。
少し離れたところに車を停め駅の中まで迎えに行った。
茂造さんは全く状況が分かっていないがうどん屋さんでないことは分かるようだ。
「ちょっと待っとってな。この後でうどん屋さんに行くからな」
と声をかけた。
そして典さんと合流して車に戻ると茂造さんはまた固まった。
典さんだと分かっていないようだ。
何度も「典さんやで」と伝えやっと理解した。
茂「典夫かー。1年ぶりやのぉ」
いやいや今年は何度も帰って来てくれたやん。
8月にも会ったやん。
そして久しぶりのうどん&典さんに再会で嬉しかったのかきつねうどんを「旨いのぉ」と完食してしまった。
そんなに食べて大丈夫か?
いつもはチビチビ何回にも分けて食べるのに一度にそんなに食べたら胃がビックリするのでは?
しかし心配をよそにしっかり食べきってしまった。
おつゆも結構飲んでいた。
この後が心配になる。
実はこの後茂造さんを散髪に連れて行こうと思っていた。
もう何カ月も髪を切っていなかったのでバックトゥザフューチャーのドクの髪を限りなく減らしたような髪型になっていた。
正月前に整えよう。
散髪屋さんは空いていたので10分程度で終わった。
その後、隣のスーパーに寄った。
スーパーでは「腹減ったの~」と言い出したので、
「さっきうどん食べたやん」と言うと「そやったかのぉ」と言う。
大丈夫か?
で、飴ちゃんを2袋買って車に乗り込むとさっそく食べ始めた。
大粒の黒飴を口に入れると「ゴロゴロ」と大きな音を立てながらなめている。
もちろん隣に座っている典さんに一つどうぞと勧めることはしない。
どこまでもマイペースな茂造さんだった。
↓ポチッと押して頂けると嬉しいな(*^ω^*)

にほんブログ村

綿子さんは「アニキは夕方来るから」と伝えていたのでデイサービスに行った。
綿子さんが出かけたのを見計らって茂造家の掃除に取り掛かる。
まずは典さん用の布団一式を干し、しばらく滞在する部屋に掃除機をかける。
そして座敷やトイレの掃除だ。
綿子さんは自分で掃除をしているつもりだがあまりにも汚いので掃除しておかないと典さんが気の毒だ。
典さんの布団はちゃんと干したり洗濯して布団ダンスに片付けてある。
もちろんわたし達が。
しかし、今回綿子さんは典さんの帰省を前もって知ってしまったので布団を準備しなくてはと思ったらしい。
座敷に布団がひっぱり出されていた。
そして押入れを開けると中の布団やシーツ類がぐちゃぐちゃになっていた。
仕方なく畳み直して入れ直した。
ハガキを見られたせいで手間が増えてしまった。
とにかく急ピッチで掃除を済ませて、昼前に駅まで典さんを迎えに行かなくては。
茂造さんは今日からデイサービスはお休みだ。
なので典さんを迎えに行くついでにお昼ご飯に茂造さんの大好きなうどんを食べに行くことにした。
茂造さんに「うどんを食べに行こう」と声をかけた。
茂「食べるんか?」
好「そうや。うどん食べに行こう」
茂「ほうか。食べようか」
と言ってベッドから降りたのだが台所へ向かう。
好「違う、違う、うどん屋さんに行くんやで」
茂「食べに行くんな?そらええ」
と嬉しそうにズボンをはいた。
そしてさっさと外へ出て行った。

好「ちょっと待って」
掃除をしていたので外出するような恰好ではない。
ちょっと着替えさせてくれー!
急いで家に戻り着替えた。
茂造さんはウキウキで車に乗り込んだ。
そろそろ典さんが到着する時間だ。急いで駅に向かった。
駅に着くとわたし達のように帰省してくる家族を迎えに来ているのだろう、駐車場は一杯だった。
少し離れたところに車を停め駅の中まで迎えに行った。
茂造さんは全く状況が分かっていないがうどん屋さんでないことは分かるようだ。
「ちょっと待っとってな。この後でうどん屋さんに行くからな」
と声をかけた。
そして典さんと合流して車に戻ると茂造さんはまた固まった。
典さんだと分かっていないようだ。
何度も「典さんやで」と伝えやっと理解した。
茂「典夫かー。1年ぶりやのぉ」
いやいや今年は何度も帰って来てくれたやん。
8月にも会ったやん。
そして久しぶりのうどん&典さんに再会で嬉しかったのかきつねうどんを「旨いのぉ」と完食してしまった。
そんなに食べて大丈夫か?
いつもはチビチビ何回にも分けて食べるのに一度にそんなに食べたら胃がビックリするのでは?
しかし心配をよそにしっかり食べきってしまった。
おつゆも結構飲んでいた。
この後が心配になる。
実はこの後茂造さんを散髪に連れて行こうと思っていた。
もう何カ月も髪を切っていなかったのでバックトゥザフューチャーのドクの髪を限りなく減らしたような髪型になっていた。
正月前に整えよう。
散髪屋さんは空いていたので10分程度で終わった。
その後、隣のスーパーに寄った。
スーパーでは「腹減ったの~」と言い出したので、
「さっきうどん食べたやん」と言うと「そやったかのぉ」と言う。
大丈夫か?
で、飴ちゃんを2袋買って車に乗り込むとさっそく食べ始めた。
大粒の黒飴を口に入れると「ゴロゴロ」と大きな音を立てながらなめている。
もちろん隣に座っている典さんに一つどうぞと勧めることはしない。
どこまでもマイペースな茂造さんだった。
↓ポチッと押して頂けると嬉しいな(*^ω^*)
にほんブログ村
