22日、日曜日。

先週の週末までは茂&綿がコロナ感染で自宅療養機関だったので、あまり外出せず自宅にいてカメラ等で様子を見ていたのだが、今週はもういいだろうと少し気晴らしにトライブに出かけた。
ちょっと二人から離れて気分転換をしないとストレスで病みそうだ。
そこでちょっと遠くまでドライブに出かけたのだった。
奇麗な景色を眺め、お昼に美味しいものを食べ、すっかりリフレッシュして夕方家に戻った。
そして夕飯を食べ終え、リビングでくつろいでいた時ピーンポーンとチャイムが鳴った。
時計を見ると7時半だ。
かつおさんと顔を見合わせた。
かつおさんは苦虫をかみつぶしたような顔をしている。
小声で「ばあさんやろか?」、「そうちゃう」、「宅配が来る予定はなかったよな?」
仕方なくかつおさんが玄関に出て行った。
やはり綿子さんだった。

綿「かつお、畑のゴミやけど・・・」

「焼く気か?そんなことせんでええ!」

綿「いや、そこの畑で焼くんと違うわ。あそこの離れたとこの・・・」

「あれはわしが今度焼くから、ばあさんは要らんでええ事せんでええんや!」

かつおさんは頭に血が上って綿子さんが喋っているのに遮ってばかりだ。

綿「いや、でも・・・」

「ばあさんがそんな事せんでええんや!わしがするって前から言うとるやろ。放っといてくれ!」

綿「なんか怒られに来たみたいやわ」

綿子さんも怒って帰って行った。
結局、綿子さんは何が言いたかったのか分からずじまいだ。

畑のゴミと言うのはたぶん庭の剪定した時の木の枝の事だと思うのだが、それをどうするつもりか聞きに来たのか、焼くからマッチをくれと言いに来たのか、それとも早く焼けと言いに来たのか、それとも別の事を言いたかったのか分からない。

「とりあえず相手が何を言おうとしとるか把握してから喋りなよ。綿子さんの意向が分からんやん。話しとる途中で遮って喋るから訳分からんようになるやんか」

反省したかつおさんは綿子さんに電話をかけた。

「ばあさん、さっきはギャーギャー言うて悪かったわ。結局何の用やったんや?」

綿「畑のゴミ焼こうと思うたけどマッチが無いから貸してもらおうと思うて行ったんや」

「ゴミって剪定した枝のことか?」

綿「そうや」

「あれはもう少し乾かしといて、しっかり乾いたらわしがちゃんと焼くから置いといてくれ。ばあさんが焼いとってなんかあったらいかんやろが。火は危ないからの・・・」

ガチャン

話している途中で切られてしまった。
かつおさんはモーレツに怒り始めた。
「なんやあのババア!火は使うなって何回言わすんや!そんなに焼きたいんやったら自分も焼いてしまえ!!」
なんやこいつ

せっかく今日は茂&綿の事を忘れて気持ち良く過ごせていたのに結局ぶち壊されてしまった。

「ババアのせいでわしの寿命は縮む一方や!」

残念だ。

ところで綿子さんはようやくストライプのセーターを脱いで違う服に着替えていた。
記録は17日でストップとなった。
けれど頭はグチャグチャのままで洗った様子はない。
なのでシャワーも浴びてはいないようだ。
気持ち悪くないのだろうか?


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