これで最後です

夕方、6時過ぎ、3人(わたし、かつおさん、翔ちゃん)で外食に行こうと玄関を出たら、畑にいる綿子さんを発見した。
まだ雨が降っているのに、傘もさしていない。
きっと足元はドロドロだろう。
もちろんパジャマだ。
もう病気だ。

翔ちゃんが「ばあさん、転ばんように気をつけなよ」と声をかけた。
すると綿子さんはかつおさんに向かって
「かつお、わたしの年金から翔ちゃんんに1万円渡してやってくれ」
と言い出した。
実は昼間もわたしがいない所で
「かつお、好子さんに世話になったから私の年金から1万円渡しといてくれ」と言ったそうだ。
かつおさんから
「よっちゃんには1万円渡せって言うのに、わしにはやるって言わんのや。どういう事や!」
とぼやくのを聞いていた。
ハッキリ言って一番世話をしているのはかつおさんだ。
なのにわたしや、たまに顔を見せるだけの翔ちゃんには小遣いを渡すのにかつおさんには無いんかい!
かつおさんの気持ちも分かる。

「ばあさん、わしは?わしには無いんか?」

すると

綿「お前はええ。後や。翔ちゃんにやってくれ!」

かつおさん、憐れ....

「ババァ!誰に一番迷惑かけとると思うとんや!誰が世話してやっとるか知らんのか!ほんま、全然死にそうにないやないか!先生に騙されたわ。心配するんでなかったわ。ほんま、死ね!」

お酒を飲みながら吠えるかつおさんであった。
かける言葉が見つからない。
これに心が救われる日が来るのだ


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