かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

2021年10月

話は戻るが
綿子さんが入院した日の夜、出張から戻ったかつおさんと綿子さんの家に入院セットを取りに行った。
1か月前に退院してきたばかりなので全てすぐ揃うだろう安易な気持ちで向かった。

が…

いったいどこに隠したんだーーーー!!!

ハミガキコップ、入れ歯ケースetc.どこだ???
それにパジャマはシミだらけ…
そりゃあこの1か月ほぼパジャマのままでゴゾゴゾしてたもんなあ。
これでは持っていかれんし。
明日買いに行かなあかんなあ。

甘かった。
さっきまでの浅はかな自分を呪った。

しかし収穫もあった。
押入れの布団の間から札束をゲット。
札束といっても20万ほどですが(束ではないか)
へそっくていたのね。
いやいやネコババはしませんよ。 タブン....

綿子畑の流儀



前にも話したけど
茂造さんと綿子さんは2人暮らし。
隣に住む我が家は皆、勤めに出ているので昼間は不在。
なので綿子さんが入院すると茂造さんは1人の時間が長くなる。
暇を持て余しているので以前は乗り気でなかったデイサービスをすすめてみた。

拍子抜けするほどすんなり行く気になった。

ヤッター!!!

ということで今年の9月から週3回デイサービスに通っている。
認知症の人専門のところなのでちょっと難しいところのある茂造さんの相手もお手の物だ。

初めてデイサービスに行った時のこと。
9時前に迎えに来た車に乗って施設へ。
しばらく楽しく過ごしていたようだが1時間も経つと

「わしもう帰るわ」

「茂造さん、もうすぐおやつの時間やきん、もうちょっとおったらわ。」

「ほなおろか。」

10時のおやつを食べしばらくしたら

「わしもう帰るわ」

「もうすぐお昼ご飯やで。」

「ほなおろか。」

昼食後しばらくすると

「わしもう帰るわ」

「茂造さん一緒に散歩に行こうか。」

「ほな行こか。」


その後もしばらくすると帰ると言い出す茂造さんをあの手この手で引き留めたそうだ。

ブラボー!!!!!

2回目からは一度も途中で帰るとは言わなくなったそうだ。
今ではデイサービスの日をとても楽しみにしている。

これって”あるある”ですね(^_-)-☆

手玉に取られる茂造


  

茂造さんは認知症で要介護②だ。
そのため2年ほど前に運転免許は返納した。
頭はちょっとヤバイが体は元気な厄介な老人である。
自転車をこいで10㎞先の動物園へ行ってみたりする。

数年前に胃がん&大腸がんの手術を受け
胃全摘&人工肛門の体とは思えないパワフルさなのだ。

さすが田んぼで鍛えた足腰。
農家の男はたくましい!

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※今は農閑期なので田んぼは雑草だらけです


綿子さん、今年6月にも自転車で転んで骨盤を骨折してみどり整形に入院していた。
家で安静にする約束で9月の半ばに退院してきた。
しかし約束が守られるわけもなく
退院したその日から精力的に動き回っては痛みが増し、リハビリに通うという意味が分からない状況となっていた。

今回もリハビリを受けに病院に向かっていて自転車ごと水路にボテこんでケガをしたらしい。
(かつおさんが自転車にはもう乗るなと散々言っているのだが全く聞く耳を持たない)

幸い打撲のみで骨折はしていなかった。

”水路ってどこだ?”のナゾは意外とシンプルだった。家から病院までの道中ではなく、病院を越えた場所だった。
綿子さんいわく「間違えて行き過ぎてしもうたから曲がっとったら水路に落ちこんだ」とのこと。

とにかく病院のすぐそばで良かった。
それに優しい方(どこの誰だかわからない💦)が助けてくださって良かった。
本当にありがとうございました。



いつもの入院パターン
※これを無限に繰り返す…


茂造さんと綿子さんは2人暮らし。
私とかつおさんと娘のハルちゃんは敷地内に家を建ててそこで暮らしている。
いわゆる敷地内同居をしている。

会社から戻った私はすぐに茂造さん家に向かった。

「茂造さん。
  綿子さんが入院したって。
  みどり整形に行きよる途中で川に落ちたんやって。」

「えーーーつ???」

「状況がよーわからんのやけどケガして入院したきん今日からしばらく帰ってこんで。」

「またケガしたんか!
  家でじっとしとったら痛い目せんでええのに。」

よーわかっとるやないか茂造さん!

茂造に報告

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