かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

2021年12月

今日は大晦日
今年一年を締めくくる日にグチもどうかと思うので、
今日はブログをお休みしてご挨拶を。

今年10月からブログを始めまして思ったよりもたくさんの人に見ていただけてとても励みになりました。
本当にありがとうございました。
また来年もいろいろグチをこぼすかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
良いお年を


好子



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そんなこんなで茂造さんの見張りをし、なんとか夕方工事が終わった。
もう綿子さんを迎えに行かないといけない。
かつおさんは休む暇なくみどり整形に綿子さんを迎えに行った。
支払いをしたり、もろもろの手続きをして綿子さんを車に乗せ帰路についた。

綿「かつお、すまんけどスーパーに寄ってくれ」

「わしが色々買ってきとるきん買い物せんでも大丈夫やで」

綿「いや、寄ってくれ」

「食べるもん一杯あるって言いよるやろ」

綿「とにかく買い物に行きたいんや!」

「わかったわ」

買い物が趣味の綿子さんスーパーに行くと譲らない。
かつおさんは仕方なくスーパーへ向かった。

その道中

「それより綿子さん、来週からデイサービス行ってくれよ」

綿「いやや」

「こないだ行くって約束したやないか」

綿「行きとうない」

「なんでや」

綿「他の人と話するんすかんし...」

「なに言いよんや。行くって約束やろが」

綿「行きとうない。ほっといてくれ」

綿「お前に迷惑かけよらへんやろが」

この言葉で完全にキレたかつおさん。

「いい加減にせぇ!」

車の中で叫んだそうだ。
カツオぶち切れ

険悪な雰囲気のままスーパーに着いた。
綿子さんは何かにとりつかれたように次々と商品をカゴに入れていったそうだ。
その姿を見てかつおさんは恐怖を感じたそうだ。
そして何を言っても無視されたそうだ。
かつおさんはこのまま放って帰ってやろうかと思ったそうだが、ぐっとこらえた。
そして二人揃ってカッカしながら家に戻って来た。

家に着き、大量の買い物と病院から持ち帰った荷物をしぶしぶ運び、
そしてIHコンロの使い方を説明しないと使えないだろうから仕方なく教えていたそうだ。
そこにわたしがやってきたそうだ。
すると綿子さんの顔色が急に変わっていつもの綿子さんの顔に戻ったんだそうだ。
それまで般若のような顔だったそうだ。

あーそれでわたしが行ったときなんだかかつおさんの言葉がきついと感じたのね、と納得した。

やっぱり介護は何人かで分担したり、他人が入る方がいいこともあるんだなぁと感じる出来事だった。



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茂造さんを連れ、急いで家に戻ったかつおさん。
業者さんに遅れて申し訳ありませんと謝った。
そしてIHコンロへの交換工事が始まった。

「じいさんは部屋でテレビでも見よってくれな」

「おう」

おとなしく自室へいきテレビをつける。
大音量が聞こえてくるがここはガマン。
しかし、しばらくすると台所へやってきて腹がへったと宅配弁当を食べ始めた。

「さっき昼ご飯、食べたとこやん
邪魔になるからあっちで食べてくれへんか」

と応接間に連れて行った。
そこで弁当をつつくとまた自室で寝る。
で、しばらくするとまた

「腹がへった」

と台所へきて何か食べようとする。
そのたびに応接間に連れて行ったそうだ。

「ほんまに手がかかるんや~」

かつおさんお疲れ様。
知らんな

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「あんなアホの相手しよったら頭がおかしくなるわ」

ブリブリ怒りながら自宅に戻った。
かつおさんのストレスはMAXのようだ。

「それより聞いてくれ!今日はほんまに疲れたわ」

そりゃあ今日はスケジュールがびっしりやったもんな。疲れたやろう。

「まずはじいさんや」

かつおさんは堰を切ったようにしゃべりだした。
それによると
朝から茂造さんを連れてBKへ行き、定期預金を解約。
そしてインフルエンザの予防接種へ、とここまではまずまず順調にいった。
そしてIHの工事に業者さんが来るのが12時~14時のあいだと前もって聞いていたので12時までには家に帰りたい。それで近くのショッピングモールに行ってフードコートで早めの昼食をとることにした。
かつおさんは速攻で食べ、まだ食事中の茂造さんに「ちょっと食料品を買ってくるからゆっくり食べよってな。食べ終わってもここにおってな」と言って食料品コーナーへ行ったそうだ。
これも綿子さんち用の食材を買うためだ。
これまた急いで買い物を済ませフードコートに戻ると茂造さんの姿が無い!
あちゃー。広い店内を探し回りやっと見つけた時には12時を過ぎていた。
とにかく見つかって良かった。
茂造さんを連れ急いで家に帰ろうとしていると業者さんから電話がかかってきた。

業「今、到着したんですが?」

「すんません。今、帰っているところなんで、準備しとってもらえますか?
急いで帰りますので」

12時~14時の幅があったがやはり早めに来たようだ。

茂造さんが迷子にならなかったらここまでバタバタしなかったのに.....
怒涛の一日


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綿子さんが食パンを冷凍庫に入れている時、電話が鳴った。
綿子さんちの冷凍庫はいつから入っていたのか分からない冷凍焼けした食材が大量に入っていて、いつもパンパンだ。そこに食パンを2袋入れようと格闘していたので手が離せない。

綿「かつお、電話に出てくれ」

「はい、もしもし、茂造家です」

相手「ーーーーーー」

「ばあさん、Bさんからやで」

綿「Bさん??」

誰か分からないといった顔をしているがわたしはすぐピンときた。
みどり整形のリハビリ野郎だ!!

いったい何?
退院直後やで!?


自宅に帰っている場合ではない。
二人の電話のやり取りを見届けなくては!


綿「あーBさんな。世話になったなぁ。
また米を渡したいんやけど、今ついとるのが(精米しているのが)ないきん、近いうちについてくるわ。それから取りに来てくれるんな。
用意できたら電話するわ。よかったら連絡先教えてくれんやろか?」

げっ!また米か!

綿子さんはメモとペンを探している。

綿「あー、あったあった。
ほんだら言うてくれるかな。
ゼロ、キュー、ゼロ
えーなに?シチいやシーいや違う?よー分からんわー
ちょっとかつお代わりに聞いて」

いきなり受話器を差し出されたかつおさん。
仕方なく電話に出た。

「もしもし、ニー、キュー、ーーーーーーはい、はい」
馬糞との電話

番号を書き留めた。

綿「もしもし、そしたら米ついてきたらこの番号にかけるわな。ほな」

電話が切れた。

「それ、どないするん。米つきに行くいうて誰が行くんや。
それになんで米渡すんや」

綿「いやのぉ入院中によーしてくれたきに」

「それは仕事やが。それになんで電話かけてくるんや」

綿「それはわたしがかけてくれって言うたからや」

「おかしいと思うわ」

綿「えーやないか。もう毎日、毎日・・・・」

「それで誰が米つきに行くんや?」

綿「じいさんと一緒に明日にでもどこかに行こうと思う」

「ハァ!行けるわけないやろ。それにおかしいわそんなん貰いに来るんやか」

綿「貰いに来るんはわたしが言うたからや」

「いや、それは向こうは断らないかんのや」

綿「いや、はじめは断られたんや」

「それが普通!」

綿「だけど、そなん言わんと世話になったんやきん言うて取りに来るように頼んだんや」

「世話は仕事や!」

綿「仕事は知っとるわ。ほんだけどもう取りに来てくれって言うとんやからかまんやないか」

「そんないらんでええこと言うたら向こうも困ると思うで」

綿「もう、ほんまに!ほっといてくれ」

「そんなんおかしいわ。みんなおかしい言いよるわ」

綿「誰が?」

「そういう仕事しよる人に聞いたって、誰に聞いたっておかしい言うとるわ」

もの凄い押し問答が延々続いたが綿子さんは意見を曲げなかった。

またあのリハビリ野郎がやって来るのか。
気が重いなぁ......。


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