かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

2022年01月

先日かつおさんは綿子さんを連れて来週から通うデイサービスの施設の見学に行った。
かつおさんからその時の様子を聞いた。

施設では職員の方から色々説明を受けた後、利用者さんが過ごしている部屋へ案内された。
ちょうど午後の体操の時間で、部屋の前方で職員の方が色々な動作を行って、利用者さんが椅子に座ったままそれを真似て体を動かしていた。
綿子さんは目を輝かせて同じように体操を始めた。
夢中になってしまい思わず立ち上がって片足立ちまで始めた。
周りの職員さんの方があわてて

職「綿子さん、危ないから腰かけたまま体操しようね」

と止めたそうだ。
何楽しんでんねん


綿子さん、デイサービスがすっかり気に入ったようだ。
良かった、良かった。

今度の週末にはデイに行くときに着ていく服を買いに行かなくては\(^o^)/


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今日も綿子さんがうちにやって来た。

ピーンポーン

「今日は何や」

綿「通帳出してくれ。生活費おろしてくるきに」

「はぁ?」

綿「お金が無かったら困るが!」

「こないだ10万円渡したとこやないか」

綿「そんなん、もろてない」

「そんなことないわ。退院した次の日に渡したやないか」

綿「知らん」

「部屋にあるやろが。一緒に見に行こう」

二人で綿子さんちに向かった。


綿子さんちから戻って来たかつおさん

「やっぱりだいぶボケが進んどるみたいやわ」

「お金あった?」

「あった、あった。引き出しに入っとったわ」

「綿子さんはそれ見てなんて?」

「あら~って、とぼけとるんでなくて本気で忘れとったみたいなんや」

「はぁ~」
10万円どこや

多少ボケてきていたが、ここまで進んでいるとは。
先が思いやられる。

「それにしても10万は多いんとちゃう?」

「わしもそう思う。それに麦さんにも10万や渡しすぎやって言われたわ」

「どうする?」

「こそっと5万抜いてくるわ」

「その方がええな」

先日、わりと強引に通帳を取り上げたがこれで良かったようだ。


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とりあえずデイサービスに通うことになった綿子さん。
かつおの言う事きくんやからこっちの言う事もきけとばかりに次々と頼み事をしてくるようになった。

米をついてきてくれ。
仏壇の花を買ってきてくれ。
洗濯機の使い方忘れた。 などなど
「お前に迷惑かけとらへん」
って言っていたのは何だったんだ?
と思うぐらいハイペースで頼み事をしてくる。
ここぞ

かと思ったら庭木の剪定を始めてみたりする。
(この間から剪定をしていたが、まだ全部終わってなかった。色々忙しくてたちまち急がないものは後回しになっていた)
そんな事こそ私たちに頼んで欲しい。
というか今は忙しくて途中になってるけど手がすいたら刈るからと言っておいたのにだ。
軍手もはかず素手で木の枝を刈ったり集めたりして案の定ケガをする。
そして死にそうな顔でヨロヨロと歩くようになる。
そんな時に決まって言うセリフが

綿「あーえら(しんどいっていう意味です)
  もーちょっと寝るわ~」

だ。
そして今にも倒れそうな雰囲気でヨロヨロ、フラフラと家の中に入っていく。
しかし、30分もするとまたゴゾゴゾてんご(余計な事)を始める。

退院してきた時とはずい分と違って足を引きずりながら歩いている。

もうずーーーーっと病院におった方がええんとちゃう?

かつおさんは電話が鳴ったり、綿子さんの足音が聞こえてきただけで顔が曇る。

「こっちがストレスで頭がおかしくなりそうや!」

ぼやきがとまらない.....


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今日の昼間、麦さんが綿子さんの様子を見に来てくれたようだ。
台所にみかんの入った段ボールがあった。

「これ、どしたんや?」

綿「麦さんが持って来てくれた」

やっぱり

麦さんは綿子さんの8歳下の妹だ。
昔から綿子さんのことを慕っていて気にかけてくれている。
麦さん

かつおさんは麦さんに電話をかけた。

「麦さん、今日はありがとうございます。
  綿子さんの顔見に来てくれたんやとなぁ」

「綿ちゃん、大分元気になっとったんで安心したわ」

「元気になりすぎて昨日また畑行ってこけたんや」

「わたしも、もう畑行ったり自転車乗ったりしたらいかんでって、よーに言うたんや」

「ありがとなぁ」

「かつおちゃんの言う事もちゃんと聞かないかんで、それにデイサービスにも行きなよって言うたんや」

「叔母さん、助かるわ」

なんて頼もしい!
麦さんグッジョブ👍

「ほんだけど、色々言いよったら話を逸らすんや」

「そやろ。いつものことや」

「かつおちゃんも大変やなぁ」

「そうなんや」

「わたしもあと8年したらあなんなるんかと思ったら辛うてなぁ」

「叔母さんは大丈夫やろ」

麦さんもこれを教訓にしてくださいね。

それにしても、川上さんと介護プランを立てている時、すっかりデイに行く気になっていたのは麦さんのプッシュがあったからなのかも?
麦さんありがとうございます。

とにかくデイに行く気になって良かった。
気が変わらないうちに早く初日を迎えたい。


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昨日、羽毛布団を焦がした茂造さん。



危ないので電気ストーブ2台は回収しておいたが、これではやっぱり寒いかもとファンヒーターを持って行った。

「じいさん、このストーブやったら風が出て部屋全体が温くなるきん布団のそばに持ってこんでええやろ」

と部屋の隅に置いてあげた。

「昨日みたいに布団焦がしたらあかんで」

「なに言いよんや」

「なにって、昨日布団焦がしたやないか」

「わし知らん」

マジか!?

本当に忘れてるのか?
それともとぼけてるのか?

それにしても昨日「死ね!」と言い合って険悪になって別れたのに、今日はケロッとしていたそうだ。
そのことも多分もう忘れたんだろう。
幸せな人だ......

幸せ生活

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