かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

2022年01月

あまりにも色々な事が起こるのですっかり書くのが遅くなってしまったが
退院の翌日、かつおさんは早速ケアマネの川上さんに連絡をした。

「綿子さん、昨日退院しました。
  で、早くデイに行かせたいのでお願いします」

ということで退院の翌々日の夕方、川上さんがやって来た。
川上さんとかつおさんと綿子さんで話し合いをしてケアプランを作成するのだ。
もちろんデイサービスに通うことをプランに入れてもらう。
昨日さんざんやり合ったのが響いたのか綿子さんは全く抵抗しなかったそうだ。
それどころか

綿「わたし、人と話するん好きなんや~」
腱鞘炎

えっ!

昨日言ってたことと真逆のことを言い始めたそうだ。
かつおさんはびっくりして開いた口が塞がらなかった。
昨日言いよったことと全然ちゃうやん!と突っ込みたかったがすっかり行く気になっているのに水を差すのもと思って言わなかったらしい。

ま、とにかく行く気になっている。
しかし最短で再来週かららしい。
それまでに心変わりしないかが心配だ。
なんてったってこっちの想像の上をいくんだから。
ま、今日は嬉しい誤算だったけど


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この日、まだもう一つ事件があるのだ。
(これで最後です)

午前中、茂造さんが通っているデイサービス施設の紅葉荘からかつおさんの携帯に電話がかかってきた。

「あのー、茂造さんの荷物なんですが、間違えて持ってきたようなんです」

「えっ、そうなんですか?」

「カバンを開けたら女物のパジャマとか下着が入っていまして」

「えっ!」

「財布も入っているので困ってらっしゃらないかと思いまして連絡したんです」

「どんな財布ですか?」

確認してもらうと財布は茂造さんのものだった。
(普段から茂造さんはいくら止めても財布を持って行っている。)
カバンは昨日綿子さんが退院した時、病院から持ち帰ったものの一つだった。

茂造さんは今までカバンを間違えたことなど無かったのにおかしいなぁと思っていたら

「今日、迎えに行った職員に確認したら、おばあさんがお願いしますと言いながらこのカバンを渡してくれたので中身を確認せずに持ってきてしまったと言ってました」
てんご

ええーーーーーーっ!!

茂造さんが間違えたんとちゃうやん!

綿子さんやっぱりボケがすすんどるやん。
えらいこっちゃ
はぁ~(*´Д`)

とにかく今日も濃い1日でした。


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そんなこんなでストーブを巡って行ったり来たりしている途中、綿子さんがうちにやってきた。
畑で転んでブルブル震えていたのに早くも復活したようだ。
冷凍の肉まんとみかん3個を持ってきた。
肉まんは親せきからのお歳暮の品だそうだ。
わざわざこんな暗くなってから持って来なくても....
我が家に上がり込む”口実“なんだろう。
案の定上がり込んできた。
みると服がドロだらけだ。顔にもドロがついている。
まだ着替えてないんかい?!

「綿子さん、今日もこけたんやって?」

綿「そうなんや。ツルっと滑ってなあ」

「大丈夫なんな?
  それにしても服ドロドロやし、顔にもドロがついとるで」

綿「えっ」

顔を触ってみて

綿「あら、ほんまや」

そうこうしているうちにまたかつおさんが切り出した。

「こうやってこけたりするんやきん、デイサービス行かないかんのや」

綿「行きとうない」

「昨日、行く約束したやないか」

綿「いやや」

「そなん言いよったら終いに施設に入らないかんようになるぞ」

綿「なんでや」

「ばあさんは自覚がないか知らんけど大分ボケとんやで。
  自転車に乗ったらいかん言うても乗るし
  じっとしとけ言うても動き回って今日もこけたやないか」

綿「ボケとらへんわ」

「そんなことないわ。みどり整形の先生やってボケとる言いよるし、周りの人もみんなそうやって言いよるわ」

綿「みんなって誰や!」

「光三さんやって、麦さんやって、近所の人かて言いよるわ」

綿「ほんまか!」

「おかんやって施設に入るん嫌やろが。入らんためにもデイサービスに行って、他の人と話したり運動したりして脳に刺激を与えて、これ以上ボケが進まんように努力せないかんのや」

綿「施設は嫌や!」

「そやろが。米(よね)さんみたいに施設に入ったら簡単に会えんようになるし、そんなん嫌やろ」

「かつおさんは綿子さんがちょっとでも長く家で居れるようにって考えてくれとんやで。
  ほんだから家も直しとるし」

「ちょっとはわしの言うことも聞いてくれ!」
ぶん殴るぞBBA

実際、みどり整形のDr.にはそろそろ入所も検討したらどうですかと言われている。

綿「・・・・・・」

こういったやり取りが延々30分以上続いた。
綿子さんは最後まで行くとは言わなかったが少しはかつおさんの訴えが響いたように見えた。

もうちょっと柔軟に考えることができたら、
『かつおがそこまで言うんやったら嫌やけど行ってみよか』って言うてくれたら。
こんな現実を突きつけるようなこと言わなくてすんだのに.....

とにかくちょっとはかつおさんの言うことも聞いて頑張ってくださいよ、綿子さん!

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ブリブリ怒りながら帰って来たかつおさん。
結局ストーブを回収していない。

「ちょっと時間をおいてから、もういっぺん取りに行ってくるわ」

少々冷却時間が必要か。

その後1時間ほど経ってストーブを回収しに行ったかつおさん。
また手ぶらで帰って来た。

茂造さんちに行くとちょうど茂造さんが起きてきて台所にいたそうだ。
また何か食べながら綿子さんに向かって

「かつおに死ねって言われたんや」

とぼやいていたそうな。

綿「わたしもかつおに怒られたんや」

かつおさん入りづらくて一旦帰って来たそうだ。
出直そう

で、またその30分後ようやくストーブの回収に成功したのだった。

やれやれ ┐(´д`)┌


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火事を起こさないための電気ストーブなのに、これも危ないとは。
それもこれも工事が遅れているからだ。

工事が始まる前まで茂造さんが使っていたリビングには昨年8月に新しいエアコンを設置したのでストーブは要らない。
工事中の今使っている元フネさんの部屋にはエアコンがないので、寒がりの茂造さんは台所にあった電気ストーブを持って来て使っているのだ。
それでは台所が寒いだろうとうちで使っていた電気ストーブを茂造さんちの台所に貸し出していた。
すると茂造さんはそのストーブもベッドの横に持って来て2台使いしていた。
それでも寒いとベッドからわずか10㎝のところに置いたのだ。

そりゃぁ焦げるわ!

「それでどうしたん?」

「焦げた布団を納屋に放り出して、押し入れにあった古い布団出してやった」

「ストーブは?」

「1台は台所に戻して、もう1台はベッドから離して置いた」

「大丈夫?また近づけるんとちゃう?」

「近づけたらイカンって言うといた」

「押入れに新品の電気敷毛布があるはずやからそれ敷いてあげたらわ?」

「そやな。そうするわ」

かつおさんはまた茂造さんちへ行き電気毛布を敷いてきた。

「これで温いやろ。もうストーブ近づけたらイカンぞ」

と言って帰って来たそうだ。

「え~、でも言う事きくかな?ストーブ除けといた方がええんちゃう?」

かつおさんは心配になって8時頃様子を見に行った。
案の定またベッドから10㎝の位置にストーブが置いてあったそう。

「なんしょんや!じいさん!
  こんなに近づけたらイカンって言うたやろが!」


激しい口調で茂造さんに文句を言ったら

「親に向かってなんちゅう口の利き方や!」

茂造さんまで怒り出し

「子にこんな口たたかれて!死んだ方がマシや!」

カッチーーーーーン ←かつおさんのキレる音
怒りスイッチ君のはどこにあるんだろう

「おう、死ね!わしはもう知らん!」

捨てゼリフを残して帰って来た。

やれやれ。┐(´д`)┌



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