かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

2022年08月

そして次のスケジュールは茂造さんを皮膚科に連れて行くことだ。

先日、茂造さんがデイサービスに通っているもみじ荘のスタッフさんから
「茂造さんの肩に傷ができていてかなり悪化してきているので気を付けて見てあげてください」と連絡があった。

茂造さんはオストメイトになってからズボンはウエストの緩いものをサスペンダーで吊ってはいていた。
ストーマ袋をつっているのでウエストを締めるのが嫌なようだ。
そのサスペンダーが肩に食い込んで擦り傷の様なものができ、その後もサスペンダーをしたままだったので悪化して膿んだようになっていたのだ。
服事情

わたし達は全く気付いてなかった。
服を着ていたら見えないし、茂造さんは何も言わなかったので知る由もなかった。

もみじ荘の方からの連絡であわてて茂造さんの肩を見るととても痛々しかった。
しばらくは市販の軟膏を塗っていたがあまり良くならないのでデイサービスが休みの今日、皮膚科に連れて行くことにしたのだ。

皮膚科の先生も茂造さんの肩の傷をみるなり
「ありぁ、これは酷いなぁ」
とおっしゃったそうだ。
そして薬を塗ってくれて、あとは市販のキズパワーパッドを貼っておくのが一番いいと教えてくれた。

そうそう、肩の傷を確認した時、むこうずねにも傷があるのを見つけた。
5㎝以上の大きな切り傷とその周りに擦り傷がたくさんあった。
ケガをしてからずいぶん経つようでバッチリかさぶたが出来ていた。
これも全く知らなかった。
綿子さんも知らなかったそうだ。

茂造さん、このところめっきり足腰が弱ってきたと感じていたが、そのせいかよく転んだりしてケガをしているようだ。
やっぱりちょくちょくチェックしないといけないようだ。

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火曜日はまだまだこなさないといけないスケジュールが満載だった。

この日は以前から申し込みをしていた「高齢者移動サービス」の初めての利用日だった。
午後1時にボランティアの方が家まで迎えに来てくれることになっていた。
綿子さんは気が進まないようで後ろ向きな事ばかり言っていたが、そこをなんとか上手く送り出さなくてはいけない。
かつおさんは

「こういう行政のサービスを受けてくれんとわしらも大変なんや。何でもわしらにばっかり頼るんでなくて、ちょっとは我慢してこういうのも利用してくれよ」

と言ったそうだ。
綿子さんは不服そうな顔をしていた。
そこで典さんが

「そしたら〇〇と✕✕と△△を買って来てよ」

と買い物リストを紙に書いて渡したそうだ。
そこでようやくなんとか行く気になった。
ナイス典さん!!

そして午後1時、時間通り車がやって来た。
男性の運転手の方ともう一人女性スタッフの方が来た。
二人いたので少し安心したようだ。
そしておしゃべり上手なスタッフさんのおかげで割りと楽しく買い物に行けたようだ。
帰って来た時の様子を見て、次回からは文句を言わずに行きそうだとかつおさんは思ったそうだ。
うぬぼれんなよ

まず1回目さえうまくいけば大丈夫だろうと思っていたがやっぱりその通りだったようだ。
とりあえず一安心だ。



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典さんが帰って来て綿子さんはとても嬉しそうだ。
いつもなら家に居るときはずーっとパジャマで過ごすのだが、典さんが返ってきた途端、ずーっとよそ行きの服を着ている。
なんやちゃんと出来るやん!
いやでもよそ行きでなくて普段着を着ればいいのにと思う。
そして典さんの説得によりなんとかデイサービスは休まずに行っている。

典さんは今回もせっせと茂造家の掃除や炊事など家事をこなしてくれた。
そして火曜日、今回の帰省中の最大のミッション!『茂造さんを泌尿器科に連れて行く』という仕事をかつおさんと二人でこなしてくれた。
いつもの受診日には検尿をするだけなのだが、と言ってもこれもなかなか大変なのだが、今回はもっと大変だ。
前回の受診時、「次回は尿流量検査と残尿検査をするからおしっこを貯めた状態で来てね」と先生から告げられていた。
そんなん無理やん!!
「おしっこ」とか「トイレ」って言葉を聞いた途端、尿意をもよおすのに、どうやって膀胱がパンパンの状態で連れてくることができるんだ。
先生は「だったら病院の待合室でお茶でも飲んでおしっこに行きたくなるまで過ごせばいいよ」とおっしゃった。
そこでいろいろ思案した結果、家でトイレに行ってから1時間たった頃病院に連れて行き、お茶を飲ませてもよおすのを待つことにした。
1人で連れて行くのはキビシイので典さんが帰省したタイミングで二人で連れて行くことにしたのだ。

そしてどうなったかと言うと...
残念ながら失敗に終わったそうだ。

トイレに行った時間を把握するため典さんに茂造さんを見張っていてもらい、予定通りトイレに行った1時間後に家を出発。そして病院の待合室でお茶を勧めながらもよおすのを待っていたそうだ。
しかしこちらから「じいさん、トイレは大丈夫か?」とかの声掛けは厳禁だ。
茂造さんは何をしているのか全く把握していないからすすんでお茶を飲むこともない。
お茶を飲むように促してもあまり飲んでくれない。
どうしたものかと思っていたら典さんが「昨日、まんじゅうを食べたらたくさんお茶を飲んでたな」と言ったそうだ。
そこで「よし、まんじゅうを買いに行こう!」と3人で車に乗り外出したそうだ。
その外出中、茂造さんが急に「ションベンが出る!」と言い出したそうだ。
あわてて病院に戻ったが少々遠くまで行き過ぎていたようで間に合わなかった。
車の中では先っぽをつまんで必死で我慢していたようだが駐車場に着き車から降りた途端、いつものように先を出し、チョロチョロとこぼしながらトイレに向かい、結果ちゃんと検査ができなかったそうだ。
なんで3人で外出?

なんしょんやねん!!

二人も付き添いがいてなんでそんなアホな事しとん!
茂造さんはションベンが出ると言い出したら待ったなしやって事は分かっとるやん!
なんで外出しとんやねん!
待合室かせめて病院の敷地内で待機しとかないかんやろ。

結局、また後日改めて検査を受けることになった。
わたしは知らんで!
次はかつおさん一人で連れて行きなよ!!



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そして日曜日、典さんが帰って来た。
今回、典さんは進化していた。
前もってちゃんと到着時間と帰りの出発時間も連絡してくれた。
なのでこちらも迎える段取りがスムーズにできて良かった。

日曜日午前11時過ぎに駅までかつおさんが車で迎えに行った。
その日は営農集団の仕事があり、迎えの時間ギリギリまで作業してから迎えに行ったので一人で迎えに行った。
そして典さんを車に乗せ戻ってくると綿子さんが納屋で待ち構えていたそうだ。
綿子さんには典さんは昼頃来るとは伝えていたが詳しい時間は伝えてなかった。
いったい何時からここにいたんだろう。
かつおさんは涙ぐむ綿子さんの顔を見た途端テンションだだ下がり。
それに対して綿子さんのテンションは爆上がり。
そして今週はデイサービスを休むと言い出した。

「あほか!典さんは遊びに来たんとちゃうぞ!」

かつおさんは叱りつけた。

綿「そしたら昼間、典夫が一人になってしまうが」

「何言うとんや!いつも通りデイに行けよ!ずーっと年寄りに居られたら困るやないか!」

綿「せっかく帰って来たのに」

「そしたらじいさんも休ますんか?」

綿「いや、じいさんは行ったらええ」

なんやそれ、相変わらず自己評価が高い。

「とにかく休んだらいかんぞ!」

かつおさんはうちに戻って来てもずーっとブツブツ文句を言っていた。

「ババァあほちゃうんか」

「それちゃんと典さんからも言い聞かせて貰って、勝手に電話せんように見張っといてもらわんと。
こないだも自分で電話して休むって言うとったやん」

「そうやったな。兄貴に頼むわ」

そう言って急いで典さんに電話をかけ、しっかり言い聞かせてくれるよう頼んだのだった。

そう頼んだものの心配で見守りカメラを見ていたら、典さんが穏やかな口調でデイを休まないように説得してくれていた。
さすが典さん!
かつおさんはすぐカッカして頭ごなしに𠮟りつけるから相手も反発する。

綿「私がデイに行ったらおまえ一人になるんやぞ」

綿「デイに行ったら5時くらいまで帰ってこられんのやぞ」

泣きそうな顔で訴えている。
ポジティブ

「僕が帰ってきたことは内緒にせないかんからな。普段通りにしてくれんと後でかっちゃんに負担がいくからな」

綿子さんは何度も「お前一人になるんやぞ」と繰り返していたが終いにはしぶしぶ納得したのだった。

昨日、あれだけ説明したのにやっぱり理解してなかったのね。

それにしても還暦を過ぎた息子に一人で留守番させるのがそんなに心配なのか?
それとも、もてなせなくて気の毒なのか?
ただただ一緒に居たいからそう言っているのか?
多分3つ目の理由だろうと思うがどれにしても母心からくるものだろう。
できれば望みをかなえてあげたいがコロナが流行っている今、典さんが帰って来てくれたことは内緒にしなければいけない。
1週間も休むわけにはいかない。
せっかくコロナ禍でも帰って来てくれた典さんの好意を無にしないためにも普段通り生活してもらわないと。
じゃないとコロナが収まるまで帰省を控えてもらわなくてはならなくなる。

綿子さん、ちょっとだけ我慢してくださいね。

そうそう茂造さんは典さんの顔を見ると

「典夫、帰って来たんか」

とあっさりしたものだったようだ。
綿子さんにもこのあっさりさが茂造さんの10分の1でもあればいいのに。


※典さんは帰省前にPCR検査を受け陰性を確認してから帰ってきました。帰省中もずーっとマスクをして過ごしています。

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この買い物に向かう途中、綿子さんにずーっと内緒にしていた話を伝えた。
それは
"明日、典さんが帰ってくること"

実は先月の初めかつおさん宛てにお盆に帰省するという連絡があった。
しかし、そんなに早くから綿子さんに伝えてもし帰ってこれなくなったらいけないし、デイサービスで余計なことを話されても困るので伝えるタイミングを計っていた。
それで典さんが帰ってくる前日の土曜日、買い物に行くタイミングで伝えたのだった。
典さんの分も考えて食材を買ってもらわなくては。

「綿子さん、明日のお昼に典さんが帰って来るって。だから典さん分もしっかり買い物してよ」

綿「ええっ!典夫が帰って来るん?」

「そやで」

綿「いやー、わたし知らんかったわ」

「そら言うてなかったからな。だいぶ前にかつおさんに連絡があったんやけど、コロナもまた流行ってきたし、ひょっと帰れんようになったらいかんからギリギリまで黙っとったんや」

綿「そうやったんな」

「それにまたデイサービスに行って「典夫が帰って来るんや」とか言うたら困るからな。綿子さん、月曜日にデイに行っても典さんのことは言うたらいかんで。言うたらまた休まないかんからな。典さんは遊びにくるんでのうて綿子さんらの世話してかつおさんの負担を減らそうと思うて帰って来てくれよるんやからな」

綿「そうや。あの子うちに来たら毎日、そこら中を掃除してくれるんや。そうなんやな。気の毒やなぁ」

「とにかくデイでは黙っといてよ。そうでないと帰ってこれんようになるからな」

綿「ほうな。分かった。そしたら典夫が帰って来てもあんまり嬉しそうにせんと普通にしとったらええんやな」

「いや違う、違う。典さんの前では嬉しい事を隠さんでもええで。デイで典さんのこと内緒にしとったらええだけやで」

綿「ほうな。分かったわ」

本当に理解したのだろうか?
月曜日、また喋ってしまわないかむっちゃ不安。
ほんとかぁ?


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