かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

2022年09月

土曜日、朝から綿子さんがやって来た。

綿「かつお!梅ちゃん(茂造さんの妹)から今日の午前中に仏壇を参りに来るって電話があったんや。急に言われても茶菓子が無いから買うて来てくれ」

「そんなんええやないか」

綿「何も無いんではいかんが。何か適当に買うて来てくれ」

「しゃあないのぉ。なんか買うてくるわ」

綿「頼むの。私もこんなに足や腰が痛う無かったら自分で行くんやけど、もう自転車も無いし」

何を言うとんや!
こないだやって止めたのに歩いて買い物に行っとったやんか!
その謎の痛いアピールは要らんわ!

そもそもお彼岸に親せきが来るのなんか毎度の事やのになんで茶菓子ぐらい用意して無いんや。
こないだシルバーカー押して買い物に行った時になんで買わんかったんや。
スーパーに行ったらお彼岸コーナーが目立つところにあったやろ。
それでも茶菓子やお花を買おうかと思わんかったんかい。

「うちの冷蔵庫にブドウがあるからそれを持って行ったら。昨日綿子さんちの冷蔵庫にリンゴが1個半あったからリンゴとブドウ出したらええと思うわ」

「そやなぁ。まだスーパーも開いてないし、そうするわ」

かつおさんはブドウを届けに行った。
が、すぐ戻って来て

「これだけでは足りんから、なんか買うて来いって言い張るんや」

「ブドウとリンゴで十分やん」

「リンゴは無かったんや」

「昨日1個半もあったのに?」

「探したんやけど無かったわ。食べたんやろ。で、ブドウだけでは足りんのやと。そんなに見栄を張らんでええのに」

結局、コンビニにお菓子を買いに走ったのだった。

その後、仏壇を参って気付いたのだが、昨日冷蔵庫に入っていたリンゴは仏壇にお供えされていたのだった。
それと昨日麦さんに貰った栗おこわも供えられていた。
とりあえず、ある物で取り繕ったのだろう。
だからリンゴがなかったのね。
普段仏壇も放ったらかしだが、親せきが来るとなるとちゃんとしてる風を取り繕おうとしているわけね。
見栄を張ろうとするだけまだマシか。
見栄っ張りめ


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こないだの金曜日はお彼岸のお中日。
朝一でかつおさんと近くの産直へ行きお花を買ってお墓へ向かった。
案の定、お墓は全く手入れがされず、放置されたままだった。
綿子さんは『彼岸』という事を忘れているのか?
それとも『彼岸』という事は分かっているが、お墓の掃除をするという事とつながらなくなっているのだろうか?
先日の火曜日、ちょうど彼岸の入りの日だった。
綿子さんは電池を買いに行くと言って止めるのも聞かず買い物に出かけたのでもしかすると花を買ってきてお墓に行くのではと少しだけ期待していたのだがやはり期待は外れてしまった。
これからはお墓の事はわたし達がやらなくてはいけないようだ。

「おかんはもうお墓のことはまるで頭に無いんやなぁ」

ちょっと寂しそうにかつおさんがつぶやいた。

そして家に戻るとちょうど麦さんが綿子さんに会いに来ていた。

「お彼岸やから栗おこわ作ったんや。綿ちゃんに食べてもらおうと思って持って来たんやけど留守みないなんや」

「今日はデイサービスに行っとるんや。祝日でも関係なく受け入れしてくれるんや」

「そうやったんな。そしたら戻ったらこれ渡しといてもらえる?」

「ありがとうございます。おかんも喜ぶと思うわ」

「かつおちゃんが居ってよかったわ」

「いや、わしも今帰って来たところなんや。さっきまでお墓に行って掃除しよったんや」

「お彼岸やもんな」

「入院したりする前まではおかんが行っとったんやけど、もうお墓のことは忘れてしもうとるみたいで今日もお墓に行ったら放ったらかしやったんや」

「そうな。かつおちゃんも大変やなぁ」

「そうなんや。ここんとこ涼しんなってきたやろ。そしたら外でゴゾゴゾして困っとるんや。こないだやって歩いて買い物に行く言うてきかんし、畑でゴミ焼くんや言うてきかんし。それだけ動けるんやったら墓の掃除したらええのに。それに家の中もちょっとは掃除せえよってぐらい汚いんや」

「分かるわー。ほんまにだらしないやろー。これは内緒やけどな、わたしあの家で出された物はよう口付けれんのや」

「正解!気持ちわるーて食べたり飲んだりできんよな!」

すっかり意気投合したのだった。

かつおさんは麦さんにグチって大分スッキリしたようだ。

麦さん、いろいろ気にかけてくださってありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
腹壊しそう



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水曜日は続きがあった。
綿子さんがふてくされて帰った後、かつおさんは茂造さんのカバンのチェックに行った。
このところ綿子さんに対するストレスが溜まりまくりでなるべく避けている。
カバンのチェックも朝、出かける前にササーっと終わらせているのだ。

そしてわたしは仕事に向かった。
車に乗り出発した。
すると畑に段ボールが3つ落ちているのが目に入った。
なんでこんな所に段ボールが落ちてるんだろう?
それこそ今日、資源ゴミを出したばかりでは?
とにかく拾わなくてはとは思ったがパンプスで畑に入りたくない。
帰ってから拾おうと思いそのままにして会社に向かった。

夕方戻ると段ボールは無かった。
かつおさんが回収したのかなと思ったが違っていた。
かつおさんの話によるとその3つの段ボールは先日の営農集団の仕事の時、参加者に配った飲み物が入っていた物で、回収した空き缶やペットボトルを入れていたそうだ。
いつもはサブリーダーの小島さんが持ち帰り処分してくれていたのだが、いつもいつも悪いからと今回はかつおさんが処分するわと持ち帰ったものだった。
かつおさんはこの週末に仕分けてゴミ処理施設に持って行く予定にしていたのだが綿子さんがお節介をやいて缶やペットボトルを資源ゴミで出したそうだ。
そして段ボールは畑で焼こうとあそこに置いていたんだそうだ。

かつおさんがカバンのチェックに行こうとしたら納屋で綿子さんに会った。
綿子さんはマッチを探していたそうだ。

「マッチや探してどないするんや?」

綿「ゴミ焼くんや」

「ゴミ焼くって何を焼くんや?」

綿「缶が入っとった箱やが」

「資源ゴミに出したんと違うんか?!」

綿「焼いたらええやないか」

「何を言いよんや。段ボールは資源ゴミやぞ。それに野焼きは禁止やないか」

綿「ちょっとぐらいかまわんやないか」

「かまわんこと無いわ。それに火や使うたら危ないやないか」

綿「大丈夫や。ほっといてくれ」

「勝手にせえ!!もう知らん!そんなに焼きとうておれんのやったら自分も焼いてしまえ!!」

全く人の言う事をきかない綿子さんにブチ切れたかつおさんは強烈な捨て台詞をはいてケンカ別れしたそうだ。
燃やしてやる

本当に手に負えなくなってきた。
このところ自分がやりたいと思ったら人の意見は全く受け付けなくなってきた。
野焼きはダメだと言っているのにまた焼こうとしている。
段ボールは資源ゴミなんだから無料で処分できるのに意地になって焼くことないではないか。
それにかつおさんが「ゴミは置いておけ、わしが放りに行くから」と何度言ってもきかない。
それで捨ててやったと大きな顔をされても困る。

涼しくなって体の調子が良くなった分、反比例するように頭の調子が悪くなっているようだ。



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水曜日、朝から綿子さんがやって来た。
何の用かと思ったら

綿「納屋に置いてあった資源ゴミ出してきたからの」

と言いに来たのだった。
なるほど今日は資源ゴミの日だったようだ。

我が家は資源ゴミや不燃ゴミなどは納屋にためて置いておいて、直接ゴミ処理施設に持ち込んでいる。
地区のゴミステーションに出すのは生ゴミ等の可燃だけにしている。
朝は忙しいし、不燃ゴミは当番が中身をチェックするので近所には出したくないのだ。
なので資源ゴミの日とか気にも留めてなかった。

綿子さんはこのところ体調も良く絶好調のようだ。
今日も朝から一輪車を押して資源ゴミを出してきたようだ。

「ゴミはわしが放りに行くから置いとけって言うたやろが」

綿子さんは怒られてふてくされて帰って行った。

「なんで言う事聞かんのやろか?」

「ゴミ捨てぐらいやったら放っとけば。好きでしよんやろ」

「そんな要らんでええことせんと家の中の掃除せえ!!」

本当にそう思う。
綿子さんは畑仕事や買い物やゴミ捨てなど自分が好きなことは止めてもやるのに家の中の掃除は嫌いなのでちっともしない。
トイレは1週間もすると物凄く汚れているし、台所の床はベタベタだし、冷蔵庫の中もベタベタだ。

「ちょっとは掃除せえよ」

と言うと

綿「あぁえら。しんどいから寝るわ」

と言って部屋に逃げて行ってしまう。

スーパーまで往復3㎞歩いたり、一輪車を押してゴミ捨てに行けるのなら掃除くらい出来るやろ!!

ただのやる気の問題やん!

あーーーーーーー!!ストレスが溜まるーーーー!!

ぶっとばす


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火曜日はもう一つ。
茂造さんが月曜の代替えでデイサービスに行ったので昼間は綿子さん一人きりだ。
ちょっと心配なので見守りカメラを見てみた。
1時前のことだ。
するとよそ行きの服を着て帽子を被りマスクまでしている綿子さんが映っていた。

えっ!?どこか行くつもり?

朝、かつおさんが高齢者移動サービスの話をしたから今日もその日と勘違いしたのだろうか?
急いでかつおさんに連絡した。
かつおさんはすぐ綿子さんちに電話をかけたそうだ。

「ばあさん、もし勘違いしとったらいかんと思うて電話したんやけど、今日は買い物の迎えは来んからな」

綿「分かっとる」

「それやったらええんや。しんどいんやったら家でじっとしとけよ」

綿「今から電池買いに行くんや」

「えっ?電池?それやったらわしが帰りに買うて帰ってやるぞ」

綿「いや、ええ。自分で行くわ」

「自分で行くって、どうやって行くんや?」

綿「買うてもろた押し車おしていくから大丈夫や」

「やめとけ」

綿「いや、行く!」

いくら止めても行くと言ってきかなかったそうだ。

どこがしんどいんやねん!!

やはり不安は的中した。
1人にするとろくなことがない。
涼しくなって動きたくてしょうがないようだ。
また活動再開だ。
本当に足腰の丈夫なボケ老人は厄介だ。

いわずもがな


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