火曜日、朝から綿子さんがやって来た。
綿「かつお、わたしの保険証出してくれ」
保険証はなくすといけないし、いろいろな手続きに必要なのでかつおさんが預かっている。
か「保険証?どしたんや?どこか調子悪いんか?」
綿「いや、ここが赤んなって痒くていかんのや。デイサービスの人にも一度病院に行って診てもらったらって言われたんや」
と服をめくってわき腹を見せてきた。
か「病院ってどこに行く気や?それにどうやって行くんや?」
今日はデイサービスは休みだから時間はたっぷりある。
綿「みどりさんまで歩いて行こうと思うんや」
か「はぁ?みどりは皮膚科ちゃうで整形やないか。しゃあないのぉ夕方わしが連れて行ってやるから待っとけ」
綿「そうな。ほな、頼むわの」
綿子さんが見せてきたわき腹は以前、帯状疱疹が出たところだった。
そこに発疹が出て真っ赤に腫れていた。
また帯状疱疹だったら大変だ。
かつおさんはさすがに受診させようと思ったようだ。
それにしても土曜日、トイレの掃除をめぐって大ゲンカしたところなのに、すっかり忘れているような様子の綿子さんには驚いた。
かつおさんも臨戦態勢で臨んだのに拍子抜けしたようだ。
でも忘れることが出来るのって幸せなのかもしれない。
そしてかつおさんは夕方1時間早退して以前にも行った皮膚科へ綿子さんを連れて行った。
結果はただの発疹で帯状疱疹ではなかった。
帯状疱疹は1度かかると2度はまずかからないそうだ。
そしてかつおさんが腫れ上がっていると思っていた患部はただ太っているだけで腫れは無かったそうだ。
か「あの腹ヤバいわ!むちゃくちゃ太っとるわ。じいさんに食べさせんようにして、自分だけようけ(たくさん)食べよるんやわ。やっぱりもう一度ケガして入院した方がええんと違うか」
入院するとカロリー計算された食事をとるしかできなくなるのですっかり痩せるのだ。
甘いものが大好きな綿子さん。
自分にも甘々なのだろう。
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綿「かつお、わたしの保険証出してくれ」
保険証はなくすといけないし、いろいろな手続きに必要なのでかつおさんが預かっている。
か「保険証?どしたんや?どこか調子悪いんか?」
綿「いや、ここが赤んなって痒くていかんのや。デイサービスの人にも一度病院に行って診てもらったらって言われたんや」
と服をめくってわき腹を見せてきた。
か「病院ってどこに行く気や?それにどうやって行くんや?」
今日はデイサービスは休みだから時間はたっぷりある。
綿「みどりさんまで歩いて行こうと思うんや」
か「はぁ?みどりは皮膚科ちゃうで整形やないか。しゃあないのぉ夕方わしが連れて行ってやるから待っとけ」
綿「そうな。ほな、頼むわの」
綿子さんが見せてきたわき腹は以前、帯状疱疹が出たところだった。
そこに発疹が出て真っ赤に腫れていた。
また帯状疱疹だったら大変だ。
かつおさんはさすがに受診させようと思ったようだ。
それにしても土曜日、トイレの掃除をめぐって大ゲンカしたところなのに、すっかり忘れているような様子の綿子さんには驚いた。
かつおさんも臨戦態勢で臨んだのに拍子抜けしたようだ。
でも忘れることが出来るのって幸せなのかもしれない。
そしてかつおさんは夕方1時間早退して以前にも行った皮膚科へ綿子さんを連れて行った。
結果はただの発疹で帯状疱疹ではなかった。
帯状疱疹は1度かかると2度はまずかからないそうだ。
そしてかつおさんが腫れ上がっていると思っていた患部はただ太っているだけで腫れは無かったそうだ。
か「あの腹ヤバいわ!むちゃくちゃ太っとるわ。じいさんに食べさせんようにして、自分だけようけ(たくさん)食べよるんやわ。やっぱりもう一度ケガして入院した方がええんと違うか」
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