昨日の続き
そしていよいよCT検査へ。
かつおさんには一抹の不安があったそうだ。
かつおさんも以前CT検査を受けたことがあるので要領はなんとなく分かっていた。
たしか動かないでじっとしておかないといけなかったはず。
茂造さんが言う事を聞いてじっとしていられるだろうか?
病院に着き、検査室へと案内された。
が、かつおさんは部屋の中へは入れない。
心配しながら廊下で待っていると、中から「じっとしてくださいね。動かないで!」と言っているのが何度も聞こえてきたそうだ。
申し訳ない気持ちになったそうだ。
そして何とか検査は終わった。
その結果を持って、再び佐藤病院へ向かった。
CT検査の結果、脳に異常は見られなかったし、躯幹にも異常は見られなかったそうだ。
しかし左目の奥の骨に骨折の跡があったそうだ。
ずいぶん前に転んで目の辺りを腫らしていたことがあったっけ。
たぶんその時、骨折していたのだろう。
あまり痛みを訴えないので放置してしまった。
やはり老人になると痛みにも鈍感になるのだろうか?
やはりケガをした時はとりあえず受診する方がいいようだ。
そしてこの骨折は、もうくっついているので何もしなくていいそうだ、
CT検査の結果に異常は無かったが、他の検査の結果は思った以上に悪かった。
貧血がかなりひどいのと肺炎の一歩手前なんだそうだ。
ええっ⁉
咳もしていなかったし熱も無いので全く想定外だった。
先生は「とにかく点滴をしましょう」とおっしゃった。
そして「これはショートステイにでも入った方がいいですね」と言った。
かつおさんは「ちょうど昨日、そちらのいぶきの森に入所の申し込みをしたところなんです」と告げた。
すると先生は「それなら明日からいぶきの森で3日間過ごしてもらいましょう。担当は誰かな?要介護は何でしたっけ?」と言い出した。
「要介護は②です。担当のケアマネは川上さんです」
すぐにいぶきの森のマネージャーがやってきた。
マネージャーもその後に来た川上さんも急なことに目を丸くしていた。
そんな急に部屋が用意できるのか?
でも『鶴の一声』の効果は絶大で、明日から3日間、いぶきの森でショートステイすることが決まった。
そこで毎日点滴をして、様子を観察してくれるそうだ。
3日後、まだ様子がおかしかったら、またその時に考えるそうだ。
そしてとりあえず今日も点滴をして帰ってくださいと言われ、点滴室に案内された。
点滴を始めると茂造さんが「痛いのぉ」と言い出した。
かつおさんは「そら、注射やから痛いのは当たり前や。ちょっと我慢せぇ」とたしなめたそうだ。
30分ほど経ち、様子を見に来た看護師さんが「あら、漏れとるわ。痛かったやろ。ごめんな」と針を抜いたそうだ。
「じいさん、ごめん」かつおさんも謝るしかなかったそうだ。
そして点滴の後、いぶきの森のロビーで準備物の説明等を受けてやっと家に戻れたそうだ。
それにしても佐藤病院で茂造さんは思っていたより有名人だったそうだ。
みんな茂造さんのことを覚えていた。
昨年はほとんど佐藤病院へ行くことは無かったが、一昨年は綿子さんが入院していたし、デイにもまだ通っていなかったので、暇な茂造さんは毎日のように佐藤病院に通っていたのだ。
毎日、自転車で真っ赤な顔をして通ってくる、しかも真夏だというのにダウンジャケットを着ているおかしな高齢者のインパクトは大きかったようだ。
みんなが声をかけてくれたそうだ。
そしてケアマネの川上さんが「茂造さん久しぶりやなぁ。どんなんな?」と声をかけてくれると「どこも悪いとこは無い!」と胸を張っていたそうだ。
おいおい、肺炎一歩手前やって言われたとこやないかい!
それにしてもホント急展開が多すぎてクラクラする。
でもとりあえず明日と明後日はゆっくりできそうだ。
↓ポチッと押して頂けると喜びます\(^^)/
にほんブログ村
そしていよいよCT検査へ。
かつおさんには一抹の不安があったそうだ。
かつおさんも以前CT検査を受けたことがあるので要領はなんとなく分かっていた。
たしか動かないでじっとしておかないといけなかったはず。
茂造さんが言う事を聞いてじっとしていられるだろうか?
病院に着き、検査室へと案内された。
が、かつおさんは部屋の中へは入れない。
心配しながら廊下で待っていると、中から「じっとしてくださいね。動かないで!」と言っているのが何度も聞こえてきたそうだ。
申し訳ない気持ちになったそうだ。
そして何とか検査は終わった。
その結果を持って、再び佐藤病院へ向かった。
CT検査の結果、脳に異常は見られなかったし、躯幹にも異常は見られなかったそうだ。
しかし左目の奥の骨に骨折の跡があったそうだ。
ずいぶん前に転んで目の辺りを腫らしていたことがあったっけ。
たぶんその時、骨折していたのだろう。
あまり痛みを訴えないので放置してしまった。
やはり老人になると痛みにも鈍感になるのだろうか?
やはりケガをした時はとりあえず受診する方がいいようだ。
そしてこの骨折は、もうくっついているので何もしなくていいそうだ、
CT検査の結果に異常は無かったが、他の検査の結果は思った以上に悪かった。
貧血がかなりひどいのと肺炎の一歩手前なんだそうだ。
ええっ⁉
咳もしていなかったし熱も無いので全く想定外だった。
先生は「とにかく点滴をしましょう」とおっしゃった。
そして「これはショートステイにでも入った方がいいですね」と言った。
かつおさんは「ちょうど昨日、そちらのいぶきの森に入所の申し込みをしたところなんです」と告げた。
すると先生は「それなら明日からいぶきの森で3日間過ごしてもらいましょう。担当は誰かな?要介護は何でしたっけ?」と言い出した。
「要介護は②です。担当のケアマネは川上さんです」
すぐにいぶきの森のマネージャーがやってきた。
マネージャーもその後に来た川上さんも急なことに目を丸くしていた。
そんな急に部屋が用意できるのか?
でも『鶴の一声』の効果は絶大で、明日から3日間、いぶきの森でショートステイすることが決まった。
そこで毎日点滴をして、様子を観察してくれるそうだ。
3日後、まだ様子がおかしかったら、またその時に考えるそうだ。
そしてとりあえず今日も点滴をして帰ってくださいと言われ、点滴室に案内された。
点滴を始めると茂造さんが「痛いのぉ」と言い出した。
かつおさんは「そら、注射やから痛いのは当たり前や。ちょっと我慢せぇ」とたしなめたそうだ。
30分ほど経ち、様子を見に来た看護師さんが「あら、漏れとるわ。痛かったやろ。ごめんな」と針を抜いたそうだ。
「じいさん、ごめん」かつおさんも謝るしかなかったそうだ。
そして点滴の後、いぶきの森のロビーで準備物の説明等を受けてやっと家に戻れたそうだ。
それにしても佐藤病院で茂造さんは思っていたより有名人だったそうだ。
みんな茂造さんのことを覚えていた。
昨年はほとんど佐藤病院へ行くことは無かったが、一昨年は綿子さんが入院していたし、デイにもまだ通っていなかったので、暇な茂造さんは毎日のように佐藤病院に通っていたのだ。
毎日、自転車で真っ赤な顔をして通ってくる、しかも真夏だというのにダウンジャケットを着ているおかしな高齢者のインパクトは大きかったようだ。
みんなが声をかけてくれたそうだ。
そしてケアマネの川上さんが「茂造さん久しぶりやなぁ。どんなんな?」と声をかけてくれると「どこも悪いとこは無い!」と胸を張っていたそうだ。
おいおい、肺炎一歩手前やって言われたとこやないかい!
それにしてもホント急展開が多すぎてクラクラする。
でもとりあえず明日と明後日はゆっくりできそうだ。
↓ポチッと押して頂けると喜びます\(^^)/
にほんブログ村