かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

2023年03月

昨日の続き

そしていよいよCT検査へ。
かつおさんには一抹の不安があったそうだ。
かつおさんも以前CT検査を受けたことがあるので要領はなんとなく分かっていた。
たしか動かないでじっとしておかないといけなかったはず。
茂造さんが言う事を聞いてじっとしていられるだろうか?
まあ無理だわな…

病院に着き、検査室へと案内された。
が、かつおさんは部屋の中へは入れない。
心配しながら廊下で待っていると、中から「じっとしてくださいね。動かないで!」と言っているのが何度も聞こえてきたそうだ。
申し訳ない気持ちになったそうだ。

そして何とか検査は終わった。
その結果を持って、再び佐藤病院へ向かった。
CT検査の結果、脳に異常は見られなかったし、躯幹にも異常は見られなかったそうだ。
しかし左目の奥の骨に骨折の跡があったそうだ。
ずいぶん前に転んで目の辺りを腫らしていたことがあったっけ。
たぶんその時、骨折していたのだろう。
あまり痛みを訴えないので放置してしまった。
やはり老人になると痛みにも鈍感になるのだろうか?
やはりケガをした時はとりあえず受診する方がいいようだ。
そしてこの骨折は、もうくっついているので何もしなくていいそうだ、

CT検査の結果に異常は無かったが、他の検査の結果は思った以上に悪かった。
貧血がかなりひどいのと肺炎の一歩手前なんだそうだ。
ええっ⁉
咳もしていなかったし熱も無いので全く想定外だった。
先生は「とにかく点滴をしましょう」とおっしゃった。
そして「これはショートステイにでも入った方がいいですね」と言った。
かつおさんは「ちょうど昨日、そちらのいぶきの森に入所の申し込みをしたところなんです」と告げた。
すると先生は「それなら明日からいぶきの森で3日間過ごしてもらいましょう。担当は誰かな?要介護は何でしたっけ?」と言い出した。
「要介護は②です。担当のケアマネは川上さんです」
すぐにいぶきの森のマネージャーがやってきた。
マネージャーもその後に来た川上さんも急なことに目を丸くしていた。
そんな急に部屋が用意できるのか?
でも『鶴の一声』の効果は絶大で、明日から3日間、いぶきの森でショートステイすることが決まった。
そこで毎日点滴をして、様子を観察してくれるそうだ。
3日後、まだ様子がおかしかったら、またその時に考えるそうだ。

そしてとりあえず今日も点滴をして帰ってくださいと言われ、点滴室に案内された。
点滴を始めると茂造さんが「痛いのぉ」と言い出した。
かつおさんは「そら、注射やから痛いのは当たり前や。ちょっと我慢せぇ」とたしなめたそうだ。
30分ほど経ち、様子を見に来た看護師さんが「あら、漏れとるわ。痛かったやろ。ごめんな」と針を抜いたそうだ。
「じいさん、ごめん」かつおさんも謝るしかなかったそうだ。
そして点滴の後、いぶきの森のロビーで準備物の説明等を受けてやっと家に戻れたそうだ。

それにしても佐藤病院で茂造さんは思っていたより有名人だったそうだ。
みんな茂造さんのことを覚えていた。
昨年はほとんど佐藤病院へ行くことは無かったが、一昨年は綿子さんが入院していたし、デイにもまだ通っていなかったので、暇な茂造さんは毎日のように佐藤病院に通っていたのだ。
毎日、自転車で真っ赤な顔をして通ってくる、しかも真夏だというのにダウンジャケットを着ているおかしな高齢者のインパクトは大きかったようだ。
みんなが声をかけてくれたそうだ。
そしてケアマネの川上さんが「茂造さん久しぶりやなぁ。どんなんな?」と声をかけてくれると「どこも悪いとこは無い!」と胸を張っていたそうだ。
おいおい、肺炎一歩手前やって言われたとこやないかい!

それにしてもホント急展開が多すぎてクラクラする。
でもとりあえず明日と明後日はゆっくりできそうだ。


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3月7日火曜日

今日はデイサービスが休みだ。
茂造さんを一人きりにしておくのは心配なのでかつおさんが休みを取った。

せっかくなのでこの機会に茂造さん名義の定期預金を普通預金口座へ振替に行ったそうだ。
本人を連れて行かないと手続きが面倒なのだ。
以前、トイレのリフォーム代を払う時、定期からお金を工面しようとして、とても手こずったことがあるので、入所前に全部普通口座に振り替えておくことにしたのだ。
定期預金は農協と郵便局にあった。
農協では茂造さんを連れて行っているのでスムーズに解約できたそうだ。
郵便局では「これは利率が高いので置いておいた方がお得ですよ」と言ってなかなか応じてくれなかった。
そんなことは百も承知だ。
けど解約して普通口座に入れておかないと引き出せなくなるじゃないか。
今からいくらかかるか分からないのに。
「近々施設に入所するんです」と伝えると、ようやく解約に応じてくれたのだが、ここからはザルだったそうだ。
農協ではかつおさんと茂造さんの本人確認書類の提示が求められ、免許証などの番号を控えていたが、郵便局では本人確認は無かったそうだ。
ビックリだ。
そんなんでいいのか?
ま、とにかく普通口座に動かせたから良かったが。

そして次に茂造さんを連れて佐藤病院へ向かったそうだ。
今朝も茂造さんはあまり食べなかったそうだ。
そして昨日のデイサービスの連絡帳を見ると昼食は2割程度しか食べなかったと書いてあった。
もしかして土曜日に頭を打ったからなのかもしれない。
目を離したわしのせいかも知れないと心配になったので診てもらう事にしたそうだ。
病院に着くまで、先生にどう話そうか悩んだらしい。
目を離したことは言いたくないが、やはり正確に事実を伝えなくてはと思い直し、ありのままを伝えたそうだ。
すると佐藤先生は「眠剤は10分では効きません」とおっしゃったそうだ。
そして千鳥足になったのは「脳震盪を起こしていたんでしょう」とおっしゃったそうだ。
かつおさんは自分のせいでなかったと心底ほっとしたそうだ。
そして「食べられないというのも気になるし、打ったのが頭なのでCT検査をしましょう」とおっしゃった。
佐藤病院にはCTの機械は無いそうで、近くの大きな病院で予約を取ってくれた。
今日の午後3時からだ。
予約票をもらい、一旦家に戻った。
昼食は食べずに検査に来てくださいとの事だった。
茂造さんは食欲が落ちたとはいえ、全く食べないわけではないので
「昼から検査するから、お昼ご飯は食べたらいかんのや」と言って聞かせても「腹減ったが~」と言って勝手に冷蔵庫を開けようとする。
4、5回は止めたそうだ。
それでもまた冷蔵庫を開けようとするので、かつおさんは冷蔵庫に養生テープを貼ってドアを固定し開かなくしたそうだ。
茂造さんはやっとあきらめて寝たそうだ。
しかし寝言で「昼は食べれんのや~」とつぶやいていたそうだ。
なんか不憫だ。
そしてまたまた寝言で「子に怒られるばっかりや~。腹減ったの~」と言ったそうだ。
かつおさんも不憫だ。

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続く


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引き続き3月6日のこと

ところで今日は、茂造さんが入所する予定のいぶきの森と正式契約を結ぶ日だった。
いぶきの森と言えば先日、綿子さんがお試しショートステイに行った老健施設だ。
ここなら入所しても費用は年金の範囲内でだいたい収まるそうだ。
今日、正式に契約し、空きが出るまでは待機となる。
なんとか早く空いて欲しいものだ。

そしてかつおさんは契約に立ち会ったケアマネの川上さんから、思いがけず綿子さんの様子を教えてもらったそうだ。
介護プランの作成のために綿子さんが今、どんな状態か?いつ頃退院できそうか?等をみどり整形に問い合わせたそうだ。
川上さんの話によると綿子さんはまだまだあまり動けないそうで、リハビリもリハビリ室ではなく、部屋のベッドの上で行っているそうだ。
もう入院して2週間が経とうとしているのに、今回はあまり回復していないようだ。
いつもなら驚異的な回復力を見せつけてくるのにどうしたんだろう?
川上さんは「まぁみどり整形なら最長5か月は置いてもらえますよ」と言ったそうだ。
5か月あれば茂造さんも入所していることだろう。(切なる願いと言うか希望)
しかし5か月も入院となるとわたし達は楽でいいが、費用がかさむのが気がかりだ。
罠か?

なんだかここ最近、状況が目まぐるしく変わっている。
ちっとも落ち着かないなぁ。


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3月6日月曜日

結局、茂造さんは夜中も起きず、ずーーっと朝まで寝ていたようだ。
眠剤を飲ませたわけでもないのに。
食卓テーブルの上に夜食用の食べ物を置いておいたのだが、手を付けていなかった。
そして朝食も食べずにひたすら寝ている。
さすがに起こして食べるよう促したがあまり食べなかった。
かつおさんが「どうしたんや?食べんのか?」と声をかけると「頭が痛い」と言い出した。
土曜日の夜、頭を打ったからか?ヤバいかも?と心配していたら「胸が痛いんや」と言い出した。
「えっ?頭が痛いんと違うんか?胸が痛いんか?」と問いかけると、今度は「背中が痛い」と言ったそうだ。
一体どこが本当に痛いのかよく分からない。
本人にも分かってないのかもしれない。
ま、心配なさそうだと判断したそうだ。

そして今日はデイサービスの日なので、とりあえずオムツを替えてズボンをはかせておかないと。
かつおさんがベッドに寝たままの茂造さんのオムツを替えてやり、ズボンをはかせようとすると「何するんや!」と言い出したそうだ。
「今日はデイに行くんやからズボンはいとかなな」と言うと「こなに暑いのに、なんではかないかんのや!」とブツブツ言い出したそうだ。
昨日まで「寒い、寒い」と言っていたじゃないか。
言う事が変わり過ぎやろ。
どうしたものやら。

そして昼間はちゃんとデイに行っていた。
迎えの方が来ると素直に出かけたようだ。

そして夕方、デイから戻った茂造さんはテーブルの上にあったバナナを少しだけ食べた。
なんだかいつもとは明らかに違う気がする。
そして晩御飯も少ししか食べなかった。
「食べたいとは思うんやけどちょっと食べたら、食べれんようになるんや。なんか出ていかんのや」と言ったそうだ。
「出ていかんのや」って意味が分からない。
かつおさんが「出て行かんってどういう事や?何が出て行かんのや?」と何度も質問していたら「お前は何べんも同じことばっかり聞くな!」と怒られたそうだ。
そして「食べたもんが下に降りていかんのや」と言ったそうだ。
そういう事か。
おなかが、もしくは胸がつかえて食べたいのに食べられないらしい。
こんな茂造さんは初めてだ。
死ぬの?

土曜日までは満腹中枢がいかれているんだろうと思うぐらい、ひたすら食べていたのに、急に食べなくなってしまった。
かつおさんは「頭打って、満腹中枢が機能するようになったんやろか?」とのんきなことを言っている。
急にテレビを見なくなったように、急に食に興味が無くなったのだろうか?
なんだかとても心配だ。
いっぱい食べるから困ると言いていた頃の方が良かった気がする。


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昨日の続き

新しいベッドで、と言っても場所が変わっただけだが、しばらく横になっていた茂造さんだが、そのうちベッドの上でもぞもぞ動き始めた。
くねくねしたり手をあげたりしている。
「ちょっとは動かないかんのや」
体操をしているつもりのようだ。
そして今度は「背中が痒いんや。かつお、背中を叩いてくれ」と言い出した。
かつおさんが「この辺か?」と言いながら軽くかいてやると「叩いてくれ」と言う。
ポンポンと叩くと「そうや!ええ感じや」
しかし、1分もしないうちに「もう、ええ」と言い出す。
そしてまた5分もしないうちに「叩いてくれ!」と言い出す。
なかなか手のかかるじいさんだ。
その後、やっと寝付いた。

そして夕方、お疲れのかつおさんのためにハルちゃんが餃子とポテサラを作って持って来てくれた。
日曜は宅配弁当が来ないので夕食の足しにと届けてくれたのだ。
なんてありがたい。
わたしも煮魚と煮込みハンバーグを作っておいた。
これでしばらくはかつおさん達の夕飯&夜食の足しになるだろう。
厚めの皮が好き

しかし、茂造さんは夕飯時になっても起きなかった。
午後7時過ぎにさすがに起こして夕飯をすすめたが、ほとんど食べずにまた寝てしまった。
そしてその後もずーーっと寝続けたのだった。
急にどうした?
かつおさんは運動したから疲れとるんやろと言ったが、運動と言ってもほんの2、3分しかしてないやん。
ちょっと気になるなぁ。
せっかくの差入れはほとんど食べてもらえなかった。
残念。



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