かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

2023年08月

8月16日 水曜日

あっという間の盆休みが終わり今日から仕事だ。
かつおさんは今日まで休みだ。
典さんに手伝ってもらって草抜き&粗大ごみを市のゴミ処理施設に運ぶというミッションをこなしたそうだ。

庭や畑だけでなく至る所に雑草が生える。
今回は家の横の水路の草抜きがメインだ。
家の横の水路といえば、昔、綿子さんが落ちて大ケガをした場所だ。

そして以前、綿子さんがゾンビの様な風貌になりながら波板を回収した場所だ。


以前はこの水路に茂造さんが小便をしていたのでドブと呼んでいたが、今はそんなに臭わなくなったので水路と呼んでいる。

ここに草が生えたままにしておくと、またいつスイッチが入って抜き始めるか分からないので、さっさと抜いておかなくては。
長靴を履いて水路に降り、膝丈を超える雑草を抜いていったそうだ。

作業をしていると暇な綿子さんが何度も見に来たそうだ。

「ほんまに鬱陶しいんや!」

幸いわたしは仕事で不在。
良かったー!
会社に行っている方がストレスを受けずに済むからいいかも。
ブログアイコン


↓ポチッと押して頂けると嬉しいな(*^ω^*)
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村


8月15日 火曜日

今日は実家へ仏さん参りに行った。
台風接近中でどうなることかと思ったが、そこまでの雨&風じゃ無かったので予定通り訪問した。
今日から我が家に帰省してきた翔ちゃんも一緒に行った。

皆でお昼ご飯を食べてから家にもどり、やっとゆっくりできる時間がとれた。
かつおさんも翔ちゃんも疲れがたまっているようで、昼寝するわと二階へ上がっていった。
わたしは明日から仕事だ。
なんだか慌ただしい盆休みだった。
結局、なんやかんやで綿子さんの顔を見ない日はなかった。
今から僅かだがゆっくりできるとリビングで溜まっていたビデオを見ていた。
ついウトウトしていたらチャイムが鳴った。
ゲッ!
案の定、綿子さんだ。

綿「あそこに車が停まっとるけど誰か帰って来とんな?」

なぜ疑問形?
翔ちゃんの車って分かっているくせに。
寝入り端を起こされたので一層イライラする。

「翔ちゃんが帰って来とんや」

綿「翔ちゃん帰って来とんな!!うわ~会いたかったんや~」

「今、寝よるわ」

綿「そうなんな。いや~顔が見たいと思っとったんや」

今にも起こしに行きそうな勢いだ。

「起きたら顔見せに行くように言うとくわ」

綿「そうなぁ」

渋々帰って行った。
時計を見ると2時半過ぎだ。
いつも休みの日の午後、家でくつろいでウトウトしていたらこうやって邪魔される。
今日は典さんがいるから大丈夫だと思っていたのに。
甘かった。
やっぱりデイサービスを休ませるんじゃなかった。
結局、今日も綿子さんの顔を見ることになってしまったのだった。

それにしてもこんな雨の中ウロウロするなよ!
そろそろ翔ちゃんが来るんじゃないかと綿子レーダーが働いたのだろうか?
綿子レーダーの性能の高さが恐ろしい。

典さんがいるじゃないか!
典さんとまったりしとけよ!
たまには解放してくれ!

そして4時過ぎにもまたも我が家にやって来た。

綿「かつおは居るんな?」

「かつおさんも寝よるわ」

(わたしも寝よったんや!)

綿「かつおにお金貰おうと思うてな。明日お金が要るんやけど、手元に全然無いんや」

(どこでお金使うんや!買い物には行ってないのに無くなる訳ないやん!それにこないだから親せきが仏壇を参りに来てご仏前を持って来たから十分あるやろ!)

もう少しで心の声をぶちまけそうになった。
グッと我慢。

「起きたら伝えるわ」

綿「ほうな。頼むわな」

結局、盆休み最終日もゆっくり休むことは出来なかった....。
ブログアイコン

↓ポチッと押して頂けると喜びます\(^^)/
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村





8月14日 月曜日

昨日計画した通り、3人で高知の牧野植物園へ出かけた。
典さんLOVEな綿子さんは車まで見送りに来た。

綿「典夫、いつ頃帰ってくるんや?」

「4時過ぎには戻ると思うわ」

典さんは綿子さんのためにお昼ご飯も作っておいたそうだ。
せっかく久しぶりの友人に会いに行くというのに(嘘だけど)ご飯は適当に食べるからゆっくりしてこいと言えないのか?
やはりボケると自分のことばかりで周りを思いやることが出来なくなるのか?
考えてもしょうがない。
とにかく出かけている間は綿子さんのことは忘れて楽しもう!

幸い曇り空だったので植物園は楽しめた。
そこここの植物の横に『らんまんで紹介されました』という札が立っていて、「あのシーンで出てきたよな!」と盛り上がった。
展示館では牧野博士の生涯を知ることができるたし、温室では珍しい植物が植えられていてとても面白かった。
けれど植物園はとても広いので全部回るのは無理だった。
またリピートしたい。

存分に植物園を楽しみ、遅めのランチを食べて帰路についた。
家に着くと5時前だった。
予想通り、綿子さんは畑にいた。
典さんの帰りを待ち構えていたのだ。

車を停めていると綿子さんが寄ってきた。
典さんは綿子さんに歩み寄った。
綿子さんは典さんの顔を見ただけで満面の笑みだ。
それを見てかつおさんは「なんや、あの顔!」とこぼしていた。
かつおさんの事は眼中にない。
仕方ないよね。
典さんのようには優しく出来ない。
わたし達は綿子さんが待ち構えている姿が目に入っただけでうんざりする。

やっぱり普段そばにいる者は割が悪いよね。
ブログアイコン

↓ポチッと押して頂けると喜びます\(^^)/
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村



8月13日 日曜日

今日の午前中には梅ちゃん一家が仏壇を参りにやって来ることになっていた。
そして午後からは綿子さんを親戚宅へ仏壇参りに連れて行く。
これらを全部典さんがやってくれるので大助かりだ。

朝、かつおさんがお薬カレンダーと車の鍵を届けに行った。
今日もウキウキの綿子さんを見て、かつおさんは複雑そうだ。

「ばあさんアニキと話しとる時はもの凄く嬉しそうな顔しとんや。わしにあんな顔見せたことない」

明日は綿子さんを連れて4人で外出しようと思っていたが、昨日のこともありすっかり行く気をなくしてしまった。
典さんが構わないのなら、17日までデイサービスを休ませ、典さんとの時間を満喫させたらいいんじゃないか。
わたし達がわざわざ何かしてあげることもないじゃないか。

そこで典さんを呼び出し、聞いてみた。
17日までデイを休ませてもいいか?
典さんは「僕は構わんで」と言った。

なので14日は綿子さん抜きで3人で高知の『牧野植物園』へ行くことにした。
NHKの朝ドラの『らんまん』の主人公牧野博士のゆかりの植物園だ。
典さんは朝ドラのファンでこの『らんまん』も見ているそうだ。
植物園に誘ったら、二つ返事でのってきた。
綿子さん抜きの提案も全く躊躇しなかった。
この植物園は広いしアップダウンもあり綿子さんを連れて行けるようなところではないのだ。

「ばあさんにわしと出かけるって言うなよ。でないと私も行くって言い出しかねんからな」

「〇〇君と出かけることになったって言おうと思うんや」

〇〇君とは典さんの学生時代の友人だそうだ。

「おぉ!それがええ!わしはアニキを〇〇君のとこまで送って行くってことにしたらええ」

話しはまとまった。
綿子さんには悪いが典さんにも息抜きが必要だ。
ブログアイコン

↓ポチッと押して頂けると喜びます\(^^)/
にほんブログ村 その他日記ブログ 日々のできごとへ
にほんブログ村



昨日の続き

家に戻りかつおさんと顔を見合わせた。

「さっきはビックリしたわ~。「お前はかつおや!」って言われた時、一瞬意味が分からんで、ボケはお前やって意味かと思うたんや。けどよっちゃん見ながら「こっちは好子さんや!」って言うたからそうでないって分かったんや」

「ほんまビックリやったなぁ」

「鍵の置き場知られたらマズイと思うて必死やったんや~」

「もう納屋に置いとかんと、うちの家の中に置いとくようにせないかんな。それにやっぱり合鍵は一つ作っとかなな」

「そやな」

また課題が見つかった。

そして夜、8時過ぎ典さんにうちに来てもらって兄弟会を開いた。
この滞在中のスケジュールの打ち合わせを兼ねた飲み会だ。
茂造さんの面会は施設の方から11日から16日は職員が交代でお盆休みをとるので手薄になるため控えて欲しいと協力要請があった。
なので17日の木曜日にかつおさんと典さんで行くことに決めた。
そして明日13日は、うめちゃん一家が仏壇を参りに来ることになっていた。
そしてわたしの休みは15日までだ。
15日は、わたしの実家に行く予定なので、空いている日は14日だけ。
なので14日に綿子さんを連れてどこかへ4人で出かけようと話し合った。
大方の予定が決まったあとは、近況など、話も弾んで楽しく飲んでいた。

夜10時過ぎ、ピーンポーンとチャイムが鳴った。
えっ?マジ?
玄関には綿子さんが立っていた。

「どしたんやばあさん?」

綿「もう10時やのに典夫が帰って来んから見に来たんや」

そう言いながら上がり込んできた。
まだ10時やん!
綿子さんはしばらくリビングの真ん中で立っていた。

典さんに向かって「もう10時や。寝ないかんが」と何度か言っていた。
要は典さんを迎えに来たのだ。
マジか~

今までも典さんが帰省すると、こうやって夜、我が家で兄弟会を開いたが綿子さんが来ることはなかった。
迎えに来たのは初めてだ。

仕方ない。
とりあえず椅子を勧めて座らせた。

「綿子さんも何か飲む?」

綿「いや、もう帰って寝るからええわ」

なら早く帰れよ!
先に寝たらええやん!
心の中でつぶやく。

そしてまたも典さんに向かって

綿「もう11時がくるが。寝ないかんが」

綿「さっ、帰ろう」

と何度も言っていた。
終いに根負けした典さんは綿子さんと帰って行った。

なんだか典さんへの執着が半端ない。
ちょっと怖いくらいだ。
ブログアイコン

↓ポチッと押して頂けると嬉しいな(*^ω^*)
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村



↑このページのトップヘ