かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

2023年11月

11月19日 日曜日

今日は朝から祖母の畑へ『ヘアリーベッチ』の種を蒔きに行った。
先週は雨が降っていて、種まきできなかったのでリベンジだ。
しかし今日も畑のコンディションは悪かった。
金曜日からかなり雨が降ったので、畑はかなり湿っていた。
この畑はもともと水はけが悪い。
けれど今日こそ種まきしないと来週はまた営農集団の仕事が入っているし、来週は畑が乾いている保証はない。
なのでとりあえず種まきをする事にした。
もしうまく生えなかったらもう一度蒔けばいい。
種はたっぷりある。

この『ヘアリーベッチ』という植物は雑草の抑制効果があるそうだ。
そして春には可愛い花が咲き、その後次第に枯れていく。
その枯れ草がマット状に地面を覆い、これにも雑草の抑制効果があるとの事だ。
これが上手くいけば年2~3度の草刈りが楽になりそうだ。
なので今回初めて試してみることにしたのだ。

ダメもとで蒔いたが、この畑、手前側はまだいいが、奥は日当たりが悪いのでぬかるんでいた。
こりゃダメかもしれないなぁ。
週末しか作業できないのがツライ。

種まき自体は簡単な作業なので小一時間で終わった。
家に戻り、庭で花の手入れをしていたらハルちゃんがやって来た。
家の中に入り、おしゃべりしていたら綿子さんがやって来る足音が聞こえた。
外にいたかつおさんに尋ねている。

綿「そこに車が停まっとるけど誰か来とるんか?」

「知らん」

綿「知らんって!ハルちゃんが来とるんやろが!私には隠すんか!」

「ハルちゃんやって分かっとるんやないか。それやのになんで誰が来とるんやって聞くんや!分かっとるのに聞くな!」

まさにに正論!
綿子さんは何も言い返せず、無言で帰って行った。
はじめっから「ハルちゃんが来とるんやな」って言えばいいのに。
なんでああやって、ややこしく言うのかな?

ヘアリーベッチ 品種名:ナモイ 1kg 無地袋
ヘアリーベッチ 品種名:ナモイ 1kg 無地袋

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11月25日 土曜日

問題の土曜日がやって来た。
大北氏が来るかどうか分からない。
私は実家へ行くのでいいが、かつおさんも外出しておかなくては。
予定では営農集団の仕事に行くはずだったが、天候が悪いので中止になってしまったのだ。
念のため出かけておかないと、もし大北が来たら困ったことになる。
けどかつおさんは昨日からいまいち体調が良くない。
なので2階で静かに過ごすことにした。
綿子さんにはかつおさんが不在だと思わせるために、車は他へ移動させた。
なんでここまでしないといけないんだ!
まったく!!

で、結局わたしが実家から帰宅したのが11時半過ぎだったのだが、それまでに大北氏は来なかった。
午前中に伺うとハガキに書いてあったのであと少し。
だが気は抜けない。
二人でお昼ご飯を食べに出かけることにした。

近くの定食屋さんに入りランチを食べていると見守りカメラの通知が鳴った。
玄関のカメラの通知だ。
ひょっとして⁈
急いでカメラを見ると大北氏が来ていて、綿子さんが迎え入れていた。
今、時刻は12時35分だ。
マジか⁈
どこまで非常識な人なんだ。
他人の家を訪問する時間じゃないじゃないか!
それにあそこまで言っておいたのに押しかけて来るなんて!
そんなに先祖のお参りがしたいなら、墓だけでええやん!
怒りが込み上げてきた。
それからの後のランチは全然味わう事ができなかった。


その後、家に戻ると綿子さんが納屋の辺りで何やらゴゾゴゾしていた。
かつおさんに気づくと「かつお、ちょっとこれ直してくれ」と言ってきた。
てっきり大北氏が来たという話になると思って身構えていたのだが、全然別の話だった。
昨日からの強風で外塀の扉が外れたらしい。
かつおさんがいないので自力で直していたそうだ。
ブロックを運んできて扉が飛ばないように抑えていた。
今はその事で頭が一杯のようだ。
かつおさんはかつおさんで、毎週土日は家の用事で忙しい上に営農の仕事もあって疲れている。
その上、今日は大北氏の件もあり気持ち的にも余裕がない。

「それでええやないか。そもそもそんなとこに扉やいらんやないか。わし、忙しいから直す暇はないわ」

綿「変な人が入って来るかも知れんやないか!」

はぁ?
誰がそんなところから侵入するんやねん!
扉の向こうはドブやで。
そもそも何のための扉なん?
アホらしくて付き合いきれません。
IMG_4570
そもそも何のための扉なの?
実はわたしは扉だと知らなかった。
IMG_4568
扉の裏側はドブ

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昨日の続き

綿子さんがなんで大北氏が来ることを知ってるんだ?
もしかしてハガキを見たのかも?
そういえばハガキに転送シールが貼ってなかった。
綿子家宛ての郵便物はうちに届くように郵便局に転送届を出してある。
転送になった郵便物には転送シールが貼ってあるんだけど、今回届いたハガキにはシールが無かった。
番地は綿子家のものだったが宛名がかつおになっていたからうちに届いたのかと思っていたが、そうではなかったようだ。
きっと綿子さんちのポストに届いていたのだろう。
そして宛名がかつおだったので綿子さんがうちのポストに入れたんじゃなかろうか。
そのときに読んだんだと思う。
で、土曜日に来ると書いてあったのだが、月曜日に来ると思い違いをしたのだろう。
たぶんそういうことだろう。
郵便局は時々こうやってチョンボをする。
一番チョンボをしないで欲しい時に限ってチョンボをするなんて。
しっかりしてくれ!

それよりどうやってごまかそうか。
かつおさんはあきらかに動揺している。

「えっ?大北?えっ?えっ?来るんか?」

目が泳いでいる。

「誰が大北が来るって言うたんや?誰に聞いたんや?」

綿「えっ?いや~~~~。ま、ま、前に来た時に言うとったが」

前に来た時って約1年前やん。
綿子さんも動揺している。
ハガキを見たとは言えないようだ。

「前に来た時っていったい何時のことや?それでなんで明日来るって分かるんや?」

おい!明日って言うな!
綿子さんは月曜と思い込んでいるのに!
幸い、綿子さんに明日?と突っ込まれることはなかった。

綿「お前、聞いてないんか?」

「何のことや?オカンは何で来ると思ったんや?」

綿「いや、前に来た時に言うとったが」

だから!いったい何時の事やねん!
もうちょっとマシな嘘をつけよ。

動揺した二人の間抜けなやりとりが続いた。
お互い隠し事があるのでごまかすのに必死だ。
かつおさんはすがるような目でわたしを見てくる。
しゃあないなぁ。
あまり口を挟みたくなかったんだが。

「前に来た時に言うとったんやったら、1年前の事やん。それやったらホントに月曜日に来るかどうか分からんやん。来るかどうか分からんのにデイサービス休むことないやん。それに前から「いつまで来るんや!」って言うとったぐらいやのにわざわざ休まんでもええやん」

「そうや!デイサービス休むことないが」

綿「ほうか~」

綿子さんの言葉を逆手にとって強引に話を終わらせた。
ふぅ~~~~。

まさか綿子さんがあのハガキを読んでいたとは夢にも思ってなかったのでかなり焦ったが、なんとかごまかせた。
かな?
これで大北氏が土曜日に来なかったらこの件は終わる。
来ないことを祈るばかりだ。
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ひき続き17日のこと

用事は終わったから帰ろうとしていたら綿子さんが「かつお、私、月曜日はデイサービスを休んだ方がええかのぉ?」と言い出した。
???
突然何を言い出したんだ?

「どうして休まないかんのや?」

綿「月曜にまた大阪の大北が来るんやろが」

!!!!
心臓が飛び出るかと思うくらい驚いた。

実は今週の火曜日、その大北氏からハガキが届いていた。
ハガキには今週の金曜日からそちらへ旅行に行きますので、土曜日の午前中に仏壇を参りに伺いますと書いてあった。

このことは綿子さんには内緒にしていた。
内緒で来訪を断っていたのだ。

なぜかというと…
この人は茂造さんの父、為五郎の妹の息子だ。
茂造さんのいとこになる。
いとこと言っても特に仲がいいわけでもない。
この人が毎年やって来るのだ。
旅行がてらやって来て、近所の光三さんちと茂造家に寄るのだ。
(光三さんは大北氏の叔父になる)
そんなに近い親戚でもないのに毎年来られてもハッキリ言って迷惑なのだ。
綿子さんも「いつまで来るんやろか!」と毎回ぼやいていた。
なので今回、茂造さんも入所して家にいないことだし、これを機に断ることにしたのだ。

だいたいこちらの都合も聞かずに、間際になって伺うからとハガキで報告されても困る。
実際、土曜日は営農の仕事が入っている。
そしてこちらも手紙で断ろうにも間際過ぎて間に合わない。
電話をかけようにも電話番号がわからない。
綿子さんちの電話帳や親戚の連絡先を書いてあるノートを見ても大北氏は載っていなかった。
なので光三さんから上手く断ってもらおうと、光三さんに電話をかけた。
余談だが、光三さんの奥さんの米さんも入所する前には毎年「いつまで来るんや!」とぼやいていたそうだ。
光三さんから「本家はもう茂造も入所しているし、綿子も痴呆が進んで実質息子のかつおに代替わりしとるから訪問は遠慮せえ」と言って欲しかったのだが「お前からハッキリ言うたらええが」と断られてしまった。
光三さんも言いにくいのだろう。
仕方ない。
光三さんから大北氏の電話番号を教えてもらった。
かつおさんは意を決して電話をかけた。

「土曜日に来られるとハガキを貰いましたが、もう、父も入所していますし、母も痴呆が進んで応対が難しいんです。僕もその日は仕事でして、すみませんが」

大北「そうな。そしたらお墓だけでも参らせてもらうわ」

ホッ。
これでやっと縁が切れる。
そう思ったのだが

大北「近くまで行ったらまた電話するわ」

はぁ?
何のために?

結局来るか来ないかよく分からないことになってしまっていた。

大北氏が来ることは、綿子さんには伝えないでおこうと決めていた。
耳に入れたらまた面倒なことになるのは目に見えている。
だから内緒でことを進めたのに。

なんで綿子さんが知ってるんだ⁈
  
続く
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11月17日 金曜日

夜7時過ぎ、出張から戻ったかつおさんといつものように綿子さんちに食料品を届けに行った。
冷蔵庫を開けると相変わらずだ。
先週買ってきたお惣菜が残っている。
これで4週連続、1週間遅れのお惣菜を食べる事になる。
今回はそれを見越してお惣菜も菓子パンも少なめに買ってきた。
ちょうどよかったわけだ。

「あまり食べんようにしよるんやろ。だから少ししか買ってきてないで。これで足りん様やったら言うてな」

綿「そうなんや。パンも1つしか食べんようにしよんや」

「こないだまで毎朝3個食べとったのに、1個で足りるん?」

綿「いや、足りん時はこうやって3分の1くらいを足すんや」

ロールパンを切るそぶりをして見せた。
ほんまかいな?
でも食事量を減らそうと努力はしているようだ。
ビールも減ってなかったし、一応頑張っているようだ。

そして明日から一段と寒くなるという予報が出ているので、ダウンのジャケットとダウンのベスト、それにフリースの服も出してあげた。
先週もダウンのベストを2枚出してあげたが、それはおうち用だ。
今日出したのはお出かけ用のベストだ。
ダウンのベストは軽くて暖かいのでお気に入りのようだ。
家では常に着ている。
そして放っておくと1シーズン一度も洗濯しない。
なので前身ごろは真っ黒になっていて、いくら洗っても落ちない。
外に着ていくのは恥ずかしいレベルなので入院するたびに新しいのを買って届けていた。
そんなわけでダウンのベストは現在4枚もあるのだ。
今日はまだきれいなうちの一つだけ出した。
もう一枚はまだしまっておこう。
そして綿子さんにしっかり言って聞かせる。

「今着とるやつはお腹の辺りがシミだらけやから家で着てな。こっちは新しいからシミが無いやろ。デイにはこっちを着て行ってな。それとこれもシミだらけやから家で着る分やからな」

もう一枚はパイプハンガーにかかっていたが一度着てみたようで裏返しになっていた。
すると綿子さんが「これはもうキツくて着られんのや」と言い出した。
は?
どれも同じLサイズのものだ。
メーカーやデザインによって多少は違っているのかも知れないが、そんなに大差は無いはずだ。
他のはギリギリのところでなんとか着られるという事か。
やっぱりダイエットは必須だな。
これ以上太ったら合う服が無くなるやん!
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