かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

2024年07月

昨日の続き

それにしてもこの何もない部屋で一日中寝ていたら暇でしょうがないだろう。
相部屋の人とは交流が無いようだし。
これではボケが進みそうだ。
テレビでも持って来た方がいいのでは?
かつおさんにテレビのアンテナ線があるのか確認してもらった。
タンスの裏にアンテナはあった。
そこへちょうどスタッフさんがやって来たので尋ねてみた。

「ここで一日中一人きりでは暇でしょうからテレビを持ってこようかと思うんですけど大丈夫ですか?」

ス「大丈夫ですよ。その方がいいですね。けど電気代として月に1000円頂くようになりますが」

「そのくらいなら全然かまいません。そしたら後で持ってきます」

ス「日中は時々スタッフが様子を見に来たり、普段仲のいい人が立ち寄って話をしたりはしてるんですけど、やっぱり一人の時間が長いのでテレビがあるといいと思います」

よかった。
テレビがあると少しは気がまぎれるだろう。

「綿子さん、あとでテレビ持ってくるわ」

綿「テレビ?かまんの?お金が要るんと違うん?」

「少々かかってもええがな。テレビでもないと暇でしょうがないやろ」

さっき綿子さんの隣でスタッフさんと話をして1000.円かかるって言っていたのを全く聞いて無かったようだ。

綿「そらあったら嬉しいけど。かまんの?」

「かまん、かまん。そしたら後で持ってくるから待っとってな。そしたら一旦帰るわ」

綿「ありがとなぁ~」

また手で顔をおおっている。

さあ、次は茂造さんだ。
主に笑点とのど自慢


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昨日の続き

持って来たおやつのスイカを出した。
綿子さんは「うわ~~!」ととても喜んだ。
寝たままでは食べずらいだろう。
ベッドを起こそうとスイッチを探したがない。
このベッドリクライニング機能はあるが電動ではなく手動タイプのものだった。
足元にレバーがあってそれをぐるぐる回すと上がったり下がったりする。
とりあえずゆっくり回してベッドを起こした。
けれど30度くらい起こすとイタタと言い出した。
これが限界のようだ。
これじゃやっぱり食べずらい。
つーかこれが限界

「かつおさん、食べさせてあげなよ」

「おう。ばあさん、わしが食べさせてやるわ」

かつおさんがスイカをフォークに刺して綿子さんの口元に運ぶ。

綿「うわ~これ美味しいわ~」

「そうやろが~」

綿「えっ?これお前が作ったんか?」

「そうや!わしの肥えがかかっとるから美味いやろが!」

綿「ほんまか!美味しいわ~!」

おいおい、冗談もほどほどにしないと真に受けてるじゃないか。
そしてスイカを食べながら綿子さんが言った。

綿「今度じいさんの誕生日に家に帰って皆でご飯食べるときに・・・」

おいおい!この状態で家に帰る気か⁉
無理でしょ!

「そんなん無理やろが」

綿「いやじいさんの誕生日は末やろが。それまでには」

「そしたらそれまでに治るようにがんばろな」

数くんナイス!

「ちゃんとここの人の言う事聞いてじっとしときなよ。勝手に動いとったらなかなか治らんで」

綿「そやな~」

目標があれば言う事を聞いてじっと出来るかもしれない。
数くんのおかげで話をうまく持っていけた。

綿「今日もゆうくんに会えるとは思ってなかったわ~。ありがとな~」

色々話をしながら食べるので結構時間がかかったがしっかり全部食べ切った。
食欲は落ちてないようで一安心だ。
食べ終わったのでベッドをもとに戻す。
かつおさんがハンドルをぐるぐる回した。
このベッド、手元にスイッチが無いから綿子さんが自分で角度を変えることができないじゃないか。
これではちょっと起き上がってお茶を飲んだりしたくてもできない。
不便だ。
けれど勝手に動かして事故があったらいけないからわざと足元にあるタイプなのかもしれない。
きっとそういう事なのだろう。

続く

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昨日の続き

午前中は最悪だった。
朝早くから重労働の上、蜂に刺され、手は痛いし懐まで痛い。
本当に散々だ。
午後からふて寝したいところだがそうはいかない。
今日の午後はハルちゃんから子守りを頼まれていた。
友人の誕プレを買いに出かけたいそうだ。
それに茂&綿の面会にも行かなければ。
綿子さんの様子も気になるし。
寝てなんかいられないのだ。

昼食を食べ終わるといぶきの森へ出かける準備をした。
綿子さんのコルセット類、それに数種類のお茶のペットボトル、そしていつもの着替え、そしておやつにスイカを用意した。
そしてゆうくんのお出かけセットの用意も忘れてはならない。
そして午後2時頃、数くんも同行してくれたので4人でいぶきの森へ向かった。
当たり外れあるよね

まずは4階の綿子さんのもとへ。
エレベーターを降りるとスタッフさんが寄ってきた。

ス「こんにちは」

「綿子さんの面会に来ました。これ頼まれてたコルセット類とお茶です」

ス「ありがとうございます。そしたらこちらでお預かりします」

「コルセットは色々あって、どれがいいのか分からなかったので全部持って来たんです」

ス「今日はリハビリの者が休みなので明日見てもらいますね」

「お茶はどれが好みか分からないので色々用意したんです。綿子さんに飲んでもらって気に入ったものをもっと買ってこようと思いまして」

ス「分かりました。綿子さんは今、お部屋にいらっしゃいます」

「やっぱり動けないんですか?」

ス「土曜日の午前中に骨折しまして、それからベッドでずっと横になってるんです。土曜日は午後から入浴する日なのでみんな下に降りてて、綿子さんには一人で部屋にいてもらってたんです。けどスタッフが間で様子を見に来たらベッドに腰かけてたんですって。トイレに行こうとして起き上がったものの、そこから動けなかったようです。一応、オムツをしてるんですけどね」

「綿子さんオムツ嫌いなんで。でもさすがに痛くて動けないんですね」

ス「相当痛いと思います。けどまたベッドから降りようとしたらいけないのでベッドの横にセンサーマットをひいてます」

「そうなんですね。ありがとうございます。そしたらちょっと覗きに行ってきます」

スタッフさんと別れ部屋へ向かった。
部屋に入ると綿子さんはベッドで横になっていたが起きていた。
私たちに気づくと

綿「うわ~来てくれたんな~。ありがとな~」

とまた泣き出した。
そして体を起こそうとしてイタタタタ!!顔をしかめる。

「じっとしとってよ」

綿「うわ~ゆうくんも来てくれたんか~。嬉しいわ~」

「ばあさん大丈夫か?痛いんやったらじっとしとかないかんぞ」

綿「おう。じっとしとったらそうでもないんやけど、ちょっと動いたら痛うて痛うて」

「ほんま何しよんや。ビックリしたわ」

綿「いやベッドに乗ろうとしたら痛うて動けんようになったんや」

「えっ?転びそうな人を助けようとして一緒に転んだんやろが」

綿「へ?私転んでないぞ」

「いや、転んで骨折したってここの人から聞いたで?」

綿「私、転んだんやろか?」

なんじゃそれ?
転んだことを覚えてないのか?
話が違う。
記憶がすり替わっているのだろうか?
ま、いいや。

続く


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7月7日 日曜日

今日は朝6時から祖母の畑の草刈りに行ってきた。
本当は5月のゴールデンウイーク辺りに行いたかったのだが、その頃はハルちゃんがゆうくんを生んだばっかりでハルちゃんの体調もすぐれなかったので草刈りどころではなく、先延ばしにしていた。
6月に入ると週末は雨が続き、後半は営農の仕事が入りといった調子で草刈りは出来ず、とうとう7月になってしまったのだ。

今日は数くんが手伝ってくれることになりかつおさんと3人で畑に向かった。
6時半頃から草刈りをスタートしたのだが、もうすでに暑い!
そして雑草は背丈を超えている。
草刈り機で刈るのだが、刈った草を投げ飛ばしていかなくてはならない。
しかし草が高い分重い。
かなりの重労働なのだ。
水分補給をしつつ必死で刈った。
1時間半ほど夢中で刈ってあと少しというところでアクシデントが起きた。
草刈り機のレバーを握っていた右手の人差し指に鋭い痛みが走った。
ギャーーーー!!!
草刈り機を放り投げ急いで逃げた。
きっと蜂だ!

実は2年前、自宅の庭で花の手入れをしていた時にも蜂に刺されたことがあった。
この時の痛みとそっくりだ。
あの時はアシナガ蜂だった。
(あとでそこに巣を発見したので間違いない。)
今回は蜂の姿は見てないが多分蜂だと思う。
急いでグローブを脱ぐと人差し指の第二関節のところに赤い点があり、その周りがみるみる腫れてきた。

「とりあえず毒を吸い出すんや!」

ええっ?
山の畑なので水道が無い。
えいっ!
仕方なく指を吸うが何も出てこない。
数くんが「お茶で洗いましょう」と持参していたお茶をかけてくれた。

「とりあえず病院に行きましょう」

スズメバチがわたし達の周りを飛んでいた。
刺したのはスズメバチか?
アシナガだったとしても2回目だし。
アナフィラキシーショックが起きたらどうしよう。
かなり怖かった。
存在しない車

数くんの運転で近くの救急病院へ向かった。
受付をして診察を待っていら1時間は経っていた。
アナフィラキシーが起こるとしたら30分以内だという。
なのでもう大丈夫。
ホッとしたら慌てて病院に来たことを後悔した。
紹介状なし&日曜日ということで特別料金が13200円もかかってしまったのだ。
診察の結果は「もう1時間たってるから大丈夫でしょう」と言ってお薬が処方されただけ。
注射をするわけでもなく薬のみだが、薬局での支払いを合わせると17000円ほどの出費となった。
正に泣きっ面に蜂だ。
でも大事が無くてよかったと思うことにしよう。
そう思わなければやってられない...。

結局、わたしと数くんが途中で抜けたため草刈りはかつおさんが残りを一人で刈ったのだが、わたしが刺された辺りにはアシナガ蜂が何匹も飛び回っていたそうだ。
多分刺したのはアシナガ蜂でその辺りに巣があったのだろうと言っていた。

ホント草刈りはこんな時期にするもんじゃない。
来年からは絶対5月にやろうと思う。


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昨日の続き

その後かつおさんからもLINEが届いた。
お店に着いたのだろう。

『ばあさんの差入れは脱水が心配なので無糖の紅茶などいぶきの森で提供しているのと違ったものをお願いしますとの事』

どうも飲み物を持って行かなければならないようだ。
けどいぶきの森で提供されている飲み物とは?
普段何のお茶が出るのだろう?
肝心なところが抜けている。
帰って来たら聞いてみよう。

小一時間ほどして二人が帰って来た。

「お帰り~。ゆうくんはお利口やったで」

「ありがとう!」

「ところで綿子さん大丈夫なん?まさかいぶきの森で転んで骨折するとはなぁ」

「他の人助けようとして転んだって、ばあさんらしいわ。だけどそれも初めはなかなか状況が分からんかったんや。最初スタッフから電話がかかってきて骨折したって言われたんやけど全然違う説明やったんや。その後、看護師さんからの説明を聞いたらさっきの話やったんや」

「へぇ~。なんか混乱しとったんやろかな?」

「とにかく明日でええから飲み物とコルセットを持って行かないかんのや」

「飲み物っていぶきの森で出してくれんの?」

「それがばあさんがあまり好まんみたいで、あんまり飲まんのやって。だからちょっと違うものを用意してほしいって言うんや」

「いぶきの森では何が出よん?」

「分からん」

やっぱりか!
かつおさんの事だからちゃんと聞いて無いんじゃないかと思っていたが思った通りだ。
いぶきの森で出ているのはたぶん麦茶だろうと思う。
この前、2階の入所者さん達がお茶の時間に飲んでいるものを見たけど麦茶の様な色だったもの。

「そしたら適当に色々買ってくるわ。紅茶やウーロン茶や緑茶とかな。どれが好みか飲んでから教えてもらうことにするわ。ちょっと甘いのはダメなん?」

「糖尿病があるから無糖のものにしてくれって言われたわ」

「了解」

その後、綿子さんちに行き、押し入れから『装具』と書いた箱を取ってきた。
この箱の中には以前茂造家の大掃除をした際、いろんなところから出てきたコルセットや腰のベルトや腕を吊るアームホルダーなどを入れて保管していたのだ。
これらは全て綿子さんの物だ。
骨折して入院するたびに作ったり買ったりしたものだ。
ほんとよくこんなに骨折したものだ。
ごっついコルセットなどはもう使うことは無いだろうとは思いつつも、とりあえず保管していた。
今回どの程度の骨折なのか分からないし、どれを持って行ったらいいのか分からない。
なので腰用のものは全部持って行ってみよう。
久々に箱から取り出すとけっこうシミが浮いていた。
洗濯しても大丈夫だろうか?
よく分からないのでアルコールのウエットティッシュで拭くだけにしておいた。

あと綿子さんのタンスから介護用のシャツも取ってきた。
前が開くようになっている下着で、マジックテープで留めるようになったものだ。
もし動けないならこの下着の方がいいはずだ。
これも半袖、長袖と揃っている。
今までに何度も腰の骨を折って入院し、その度に買っていたからだ。
退院後は綿子さんが片付けるのでどこにあるか分からず、次に必要になった時には買うしかなかったのだ。
けれど今回はわたしが片付けてどこに何枚あるか大体把握していたので買わなくて大丈夫だ。
やはり整理整頓は大事だね。
やっててよかった

夕方買い物に出たついでにお茶のペットボトルを買ってきた。
これで準備は整った。
明日面会に行けばどんな様子か分かるだろう。
あとはそれからだな。


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