かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

2024年10月

昨日の続き

その後2階へ移動し茂造さんの洗濯物を回収しようとした。
が、無い。
一応、スタッフさんに聞いてみた。

ス「あれ?また間違えたのかな?見て来ます」

奥の倉庫を見に行ってくれた。
そして「ありました」と戻って来た。
以前の癖が抜けず倉庫に隠さないとと思っているスタッフがいるようだ。
いい加減直してほしい。

そして家に戻ると早速洗濯だ。
ナイロン袋が計4つ。
これ1回で全部回せるかしら?と思いながら袋を開けていった。
すると綿子さんのところから回収した3つの袋のうち1つには靴が入っていた。
はぁ?なんで?

靴は月に一度交換して洗う事になっている。
洗って乾いたら早めに持って来てくださいと言われている。
もし汚した時のためだ。
なのでタンスの一番下に洗い終えた靴を入れてあるのだ。

交換は家の者がして、交換したらスタッフに届け出ることになっている。
うちはだいたい月の中ごろに交換することにしていたので、この週末か来週には交換しなくてはと思っていた。
なのになんで靴があるんだ?
綿子さんが靴の入った袋を取り出してきたのかと思ったがそうではないようだ。
なぜなら今、袋から出てきたのは先日まで履いていた靴だったからだ。

一体どういうことだ?
訳が分からない。
今度、面会に行ったらスタッフさんに確認しなくては。

で、結局洗濯物は3袋だったので1度回すだけで終わりました!
ラッキー!
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10月11日 金曜日

本来なら昨日が洗濯物の回収に行く日なのだが、用があって行けなかったため今日行ってきた。
まずは4階へ。
買い物に寄ってからになったので綿子さんはちょうど食事の最中だった。
ラッキー!
見つからずに済みそうだ。
さっさとデイルームを抜けて部屋へ向かっているとスタッフさんに大声で呼び止められた。
ギャー!勘弁してー!!
気づかれるじゃないか。
追いかけてきたスタッフさんは「本来なら明日が入浴日なんですけど前倒しで今日、入浴しました。なので部屋に洗濯物がありますのでお願いします」と言った。
そんな事わざわざ言ってくれなくても見たら分かるし。
それに綿子さんをスルーして部屋に向かっている時点で洗濯物を回収しに来たことくらい分かるやろ。

「そうですか。分かりました。いえ、水曜日の洗濯物を回収できてなかったので取りに来たんです。そしたら2袋あるんですね」

ス「そうだったんですね」

洗濯物はタンスの上に置いておいてくれることになっている。
前回のが残っていたら分かるやろ!
それより綿子さんに気づかれてないかソワソワする。
幸い食事を運んでくる大きな配膳車の陰で立ち話をしていたので見えないはず。
目が合うのが怖くて綿子さんの方は見ずにそそくさと部屋へ向かった。
話しかけないでくれえ涙

部屋に入るとタンスの上にナイロン袋が2つあるのが見えた。
ほら、いちいち言わなくても分かるから!と思いながら回収した。
そしてタンスの中に持って来た着替えをしまっていたら

綿「あ、やっぱり好子さんや」

部屋の入り口に綿子さんが立っていた。
チッ!やっぱりバレたか。

「洗濯物を取りに来ただけやから。ご飯食べよったらええのに」

綿「いや~いつも悪いなぁ」

悪いなぁと思うなら放っといてくれるのが一番なんだけど…。

「ほな、今日はちょっと急いどるんや」

綿「あっ洗濯物全部取ってくれた?」

「2つやろ。取ったで」

綿「タンスの中のも取ってくれた?」

「へっ?」

綿子さんがタンスを開け中からナイロン袋を1つ取り出してきた。
えっ?
そんな袋どこにあったんだ?
一番下の棚には一つあったがそれは替えの靴のはず。
それよりなんで3つもあるんだ?
訳が分からないがとりあえず受け取った。
うわ~こりゃ大量だ!


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昨日の続き

綿子さんの面会を終えると、さあいよいよ茂造さんの番だ。
わたしとハルちゃんは結構ワクワクしていた。
孫に向かって「やらせてくれ!」って言うかな?
想像するだけでおもしろい(笑)

が、茂造さんのおサルタイムはすでに終了していた。
2~3日で収まったんだそうだ。
残念!
見てみたかったのに。
看護師の黒田さんによるとこういう季節の変わり目は何かとおかしくなる人が多いんだそうだ。
体調を崩す人だけでなく精神的に不安定になる人も多く、要注意なんだそうだ。
茂造さんみたいにさかりがついたようになる人もたまにいるそうだ。
へぇ~。
けれど茂造さんみたいに「やりたいんや!」と口に出す人はいないんじゃないかなぁと思う。
ほんと茂造さんは自分の気持ちに素直だ(笑)

今日の茂造さんはおサルではなくなっていたが、まだちょっとおかしかった。
ゆうくんを見て「これ誰や?かつおか?」と言ったのだ。
マジか⁈
いつもゆうくんの名前だけは間違えなかったのに。
その上「これわしの子やろ?」と言い出した。
違います!!
ひ孫です!!
茂造さんの子な訳ないやん!

「違うで!茂造さんのひ孫やで。ゆうきや。いつも写真見よるやろ?」

「おう写真か。写真持っとるぞ。見るか?」

ポケットからゆうくんのアルバムを取り出した。

「ほらここに『ゆうき』って書いてあるやろ」

「お~ひ孫か~」

まだまだ本調子ではないのだろう。
けどおサルタイムは終わったようでなによりだ。
ここを追い出されたら困るもの。
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10月5日 土曜日

かつおさんはまたも明日から出張だ。
なので今日面会に行くことにした。

木曜日、茂造さんがちょっとおかしくなっているという話を聞いた時はかなり引いた。
ハルちゃんも「え~なんかもう会いたくないなぁ」と言っていたのだが、2日も経つとなんだかおサルの茂造さんを見てみたいという気持ちがわいてきた。
ハルちゃんも同様だ。
なので今日もゆうくんを連れ4人で面会に行ったのだった。

早く茂造さんに会いたい気持ちを抑え、まずは綿子さんの面会から。
4時過ぎにいぶきの森に着くと入浴は終わったようでホールには誰もいなかった。
エレベーターで4階へ。

綿子さんは部屋で寝転んでテレビを見ていた。
わたしたちに気づくととても喜んだ。
今日は隣の人はいなかった。
きっとデイルームにいるのだろう。
これなら気兼ねなくおしゃべりできるとホッとした。

いつものようにゆうくんと触れあったりおやつを食べたりして和気あいあいと過ごしていたら隣の人が部屋に戻って来た。
車イスに乗っていて家族の方が押していた。
家族の方は「こんにちは」と挨拶してくれたが隣の人は無言でさっさとベッドに乗り、シャーーっとカーテンを閉めてしまった。
ありゃりゃ。
家族の方はゆうくんを見て「あら~可愛いねぇ~。何か月?」とにこやかに話しかけてくれたが、後で隣の人に「要らんこと言うな」と怒られていた。
こりゃなかなか難しい人のようだ。
これでは綿子さんも仲良く出来ないだろう。
残念。
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10月3日 木曜日

今日はかつおさんが洗濯物の回収に行った。
そして帰って来たかつおさんはなんだか興奮していた。

「じいさんが大変なんや!!」

「どうしたん?」

かつおさんになにがどう大変なのか説明してもらった。

かつおさんはいつものように洗濯物を回収して着替えをタンスにしまい、帰ろうとしていたらスタッフに呼び止められたそうだ。

ス「実は茂造さんがこのところおかしいんです。スタッフや入居者さんに卑猥なことを言うんです」

「ええっ!」

ス「それで自分のムスコをいじり倒して傷ができて炎症を起こしてるんですよ」

マジか⁉
サルやん!!

ス「それに「やりたいんや!誰でもええからやらせてくれ!!」って言ったり「綿子のとこ行って子供作るんや!」とか言ってまして。あと女性スタッフを触ったりもしてるんです」

ヒエ~~!!

「どうもすみません!!」

スタッフさんが言うには、茂造さんのように急にさかりがついたようになる人は稀にいるそうだ。
よく考えたら性欲って人間の三大欲求の一つだものね。
今、茂造さんはボケて自分が若かったころに戻っているようだから性欲が出てきてもおかしくはないのかもしれない。
けど口に出してしまうところが何とも下品だ。

「じいさん、この間まで小学生やったのが中学生になったみたいですね」

とりあえず軽くボケてみたがあまり笑ってくれなかったそうだ。

ス「このまま続く様でしたら他の入居者さんも嫌がってますし、困りますので息子さんからよく言って聞かせてもらいたいんです」

「はあ~分かりました。どうもご迷惑をおかけしてすみません」

かつおさんが着替えをしまっていたら茂造さんがいつものように独り言を言っていたんだけど
「チンポが立たんがー」とか「綿子と子供を作らないかん」とか「頭の大きい子ができたらどうしよう」とか言っていたそうだ。
なんか今日は変な事言うとるなぁと聞き流していたけどそういう事だったのかと思ったそうだ。

それにしてもどうしたらいいんだ。
スタッフさんは息子さんからよく言って聞かせてと言ったそうだが、かつおさんが何か言ったところで収まるとは思えない。
このままおサル状態が続いたら退所しなくてはならなくなるかもしれない。
困ったなぁ。
これだから男って奴は…

それにしてもボケるってホント怖い。
わたしはボケずに死にたいなあと強く思ったのだった。

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