かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

2024年10月

昨日の続き

ダメだ、話題を変えよう。

「綿子さん、これハルちゃんからのプレゼントや」

今日は綿子さんにNEWベストを持って来ていた。
綿子さんはベストが好きでいつも着ている。
きっと体型を隠すためじゃないかと思っている。
先日の敬老の日にもベストをプレゼントしたのだが、気に入ったのかあの日からずーーーっとそのベストを着続けていた。
今回はたまたまセールでかなりお安くなっているのを見つけたので買ってきたのだ。
なんと700円!
で、かつおさんからと言って渡すよりハルちゃんからと言って渡す方が喜ぶのは分かり切っている。
なので『ハルちゃんから』という事にした。

綿子さんは驚いた顔をしながら「こないだも貰ったのにええん?」と言いながら受け取った。

「開けてみて」

綿「うわ~キレイや~ありがとなぁ~」

いつものように手で顔を覆う。

「セールで安かったんや。それにこないだのは黒で地味やったから明るい色のにしたんや。綿子さんの好きなお抹茶の色や(笑)」

綿「ええ色や~」

「着てみる?」

綿「そうしようか。これな(先日プレゼントしたベスト)毎日着とるんや」

知ってますって!
いい加減、洗濯に出してよ!

綿子さんは立ちあがり新しいベストに着替えた。

「ええ感じやん」

「ばあちゃん似合っとるわ」

綿「このままこれ着とこうか」

「そうしたらええわ。こっちは洗濯してくるわ」

チャンスだ!
すかさず回収した。

綿「いや、洗濯せんでも大丈夫や。汚れとらへんわ」

「いやいや、こないだからずっと着とったんやろ。いっぺん洗濯するわ。乾いたらまた持ってくるから」

綿「ほうな、すまんなぁ」

2週間近く着続けているのに汚れて無いわけがない。
黒いから分からないだけだと思う。
なのでわたしとしては是非とも洗濯したいのだ。
何とか回収出来てよかった。
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昨日の続き

スタッフさんと別れ綿子さんの部屋へ向かった。
綿子さんはベッドに寝転んでテレビを見ていた。
相変わらず仕切りのカーテンでテレビを隠すように覆っている。
まだ料金のことを理解していないようだ。

テレビを見るときはイヤホンを使う。
片耳用のイヤホンなんだけどわたし達が部屋に入っても全く気付かない。
肩をたたき声をかけてようやく気付く。

綿「うわ~来てくれたんなぁ~。ありがとなぁ」

イヤホンをしていたせいか、いつも以上に声が大きい。
隣の人がベッドで横になっているので気が気じゃない。

この間かつおさんが見かけた男性の家族って誰だろう?というのが少し気になっていた。
なので今日、綿子さんの部屋に入る時、つい名札を見たんだけど名前が替わっていた。
マジ⁉
もしかして相部屋の方が亡くなったんだろうか?
そう思いながら部屋に入ったのだった。

ということで今、隣のベッドにいる人は良く知らない人だ。
こんな大きな声で喋っていたら迷惑では?といろいろ気になる。
幸い隣の方は寝ているようだった。

「隣の人代わったんやな。どう?今度の人とは気が合うん?」

以前の人とは一番最初に挨拶を無視されたそうでほぼ交流が無かった。
今度は気が合う人ならいいなと思いながら質問した。

綿「それがなぁ!寝言がうるそうて寝られんのや!ほんま困るんや!」

顔をしかめながらこれまた大きな声で言う。

「シーーーッ!隣おるで」

急いで小さな声で綿子さんを止めた。
綿子さんもマズイと思ったようだ。
急に声が小さくなった。

綿「えっ?おるん?」

「おる、おる」

そっとカーテンの下を覗き込み「あら、ほんまや」と言った。

「大丈夫や。寝よるみたいや」

小声で言った。

綿「ほんまにうるさいんや!」←一応、小声

もうええって!!
しかし今度の人とも仲良く出来ないようだ…。
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9月29日 日曜日

今日はかつおさんとハルちゃんとゆうくんと4人で茂&綿の面会に行った。
まずは4階の綿子さんのもとへ。

デイルームに綿子さんの姿は無かった。
ということは部屋だな。
部屋へ向かおうとしているとスタッフさんに声をかけられた。

ス「綿子さん、もうずい分動けるようになって、トイレもご自身で行けるようになったので昨日からオムツを止めてパンツに替えたんです」

「えっ?昨日?いえ、木曜日に持ち帰った洗濯物の中にパンツが入ってましたけど?」

ス「えっ?そうなんですか?」

「はい。なので、とうとうパンツに替わっんだと思ってました」

ス「あれ~おかしいなぁ?」

こういう事って結構ある。
スタッフさんによって言う事が違っていたりする。
やはりスタッフが大勢いて交代勤務なので全員が揃うことはまずないから仕方ないのかなと思う。
ま、いつからパンツに替わったかはそんなに重要じゃないからいいので、重要なことはきっちり共有してほしいなと思う。
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昨日の続き

かつおさんは回収してきた洗濯物を洗濯機に入れ回した後、田んぼへ行った。
今は稲刈り前で雑草の処理に追われている。
そりゃあストレスも溜まるよね。

洗濯機が止まったので干すのはわたしが引き受けた。
今日は二人分なので結構多い。
しかも今日は茂造さんの汚染物があったそうでその分も多かった。
汚染物は基本そのままの状態でナイロン袋に入れられているんだけど、今回は水洗いしてくれてたのでとても助かったそうだ。
なのでまとめて1回、回すだけで済んだそうだ。

大量の洗濯物を干しているといつもと違ったものが入っていることに気付いた。
綿子さんのパンツだ。
綿子さんは骨折して以来ずっとオムツをはいていたので長らくパンツが洗濯物に入っていることはなかった。
洗濯物にパンツがあるという事はとうとうオムツを卒業したのね。
もうずい分元気になったものね。

たかが洗濯物でもちゃんと見ていると変化に気づくことができる。
かつおさん!分かった?
忙しいのは分かるけどもう少し注意を払ってくださいね。
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昨日の続き

かつおさんがいぶきの森へ行き玄関でスリッパに履き替えていると男性が携帯電話で話をしながら入ってきたそうだ。
なんだか急いでいるようなので先を譲ったそうだ。
その男性はスリッパに履き替え、受付カードを記入する間もずーっと電話をしている。
なので嫌でも話が聞こえてしまったそうだ。

男性「おい、落ち着いて聞いてくれ。実は〇〇が死んだんや。喉に食べ物を詰まらせたんやと。今、急いでいぶきの森に来たとこなんや」

ええっ!
かつおさんはドキドキしたそうだ。
そんな事もあるんや。
うわ~~。
で、咄嗟に思いついたのが『羨ましい』だったそうだ。
う~ん、かつおさん相当ストレスが溜まってるのね。

その後、かつおさんも受付カードを記入し4階の綿子さんのもとへ向かったそうだ。
するとさっきの男性が4階のフロアにいたそうだ。
ということは4階の誰かが亡くなったのね。
こういう場合賠償問題とかになったりするんだろうか?
かつおさんは「わしやったら絶対そんなん責めたりせんわ。むしろありがとうやで」
これがストレスが溜まった介護者のリアルです。
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