いぶきの森に着き、受付カードを記入しているとホールに綿子さんが居るのが見えた。
スタッフさんがわたし達に気付いたようだ。
綿子さんに声をかけている。
綿子さんはこちらを見て驚いていた。
いつもなら面会は大抵日曜日だし、麦さんも一緒だから驚くのも無理もない。
その上大好きなゆうくんも連れてきていたので早速顔を手で覆っている(笑)
綿「来てくれたんか~」
みんなでホール横のロビーのテーブルについて話をした。
麦「綿ちゃん元気~。久しぶりやなぁ~」
綿「よう来てくれたのぉ。ありがとなぁ」
麦「かつおちゃんが誘ってくれたんや」
綿「ほうか。なんか今日は皆が来るんでないかと思とったんや~」
なんだか調子のいい事言っている。
麦「ゆうくん大きんなったなぁ。ひ孫に会うんが楽しみやろ~」
綿「そうなんや~。こうやってよう連れてきてくれてなぁ。いっぺん抱いてこの辺を歩いてみたいと思いよるんやけど」
麦「それはムリやわ」
その通り!
そんな恐ろしい事できません。
歩行器に掴まって歩いているのに赤ちゃんを抱いて杖もなしで歩くなんで無謀だ。
転んでゆうくんがケガをしたらどうする。
けどこの間から何度もこんなことを言っているのだ。
麦さんがハッキリ「ムリ!」と言ってくれてちょっとスカッとした。
その後も和やかに会話が続き、ひと段落したところで麦さん特製の栗おこわを出した。
麦「綿ちゃんに食べてもらおうと思うて作ってきたんや~」
綿「うわ~美味しそうや~」
麦「食べて、食べて!」
一口食べると
綿「美味しいわ~」
と涙ぐむ。
麦さんは以前もよく栗おこわを作って持って来てくれていた。
なので懐かしい味でもあると思う。
か「栗は皮剥くのが大変やろ」
麦「いいや、私、栗の皮剥くのが趣味なんや。食べるのはどっちでもええんや。とにかく剥くのが大好きなんや」
好「へぇ~~」
変わった趣味だ…。
けどそのおかげで栗おこわを頂けるんだからありがたい(笑)
綿子さんは分分くらい食べると「あとは置いとこうか」と言い出した。
好「いやいや、今食べてしまってよ。残ったら持って帰るから。もう食べれんの?」
昼食後であまりお腹が減ってないのかな?
綿「いや、食べれん訳ではないんや。美味しいから明日も食べたいなぁと思うて」
好「それはダメなんや」
綿「そうな。そしたら食べてしまおうか」
また食べ始めた。
そして残り3分の1くらいになると
綿「ここで出るご飯はいつもこれくらいなんや」
と言った。
そう言えば前にも「ごはんが少ないんや。3口で無くなるんや」って言ってたっけ。
とにかく食べ物に飢えている感じだ。
ちゃんとカロリー計算された食事が出ているはずだが、今まで好きなものを好きなだけ食べていた人にとってはかなり少なくてひもじく感じるのかな。
結局綿子さんは栗おこわを完食した。
綿「ほんま美味しかったわ~」
麦さん、またお願いします!

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いつもなら面会は大抵日曜日だし、麦さんも一緒だから驚くのも無理もない。
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麦「綿ちゃん元気~。久しぶりやなぁ~」
綿「よう来てくれたのぉ。ありがとなぁ」
麦「かつおちゃんが誘ってくれたんや」
綿「ほうか。なんか今日は皆が来るんでないかと思とったんや~」
なんだか調子のいい事言っている。
麦「ゆうくん大きんなったなぁ。ひ孫に会うんが楽しみやろ~」
綿「そうなんや~。こうやってよう連れてきてくれてなぁ。いっぺん抱いてこの辺を歩いてみたいと思いよるんやけど」
麦「それはムリやわ」
その通り!
そんな恐ろしい事できません。
歩行器に掴まって歩いているのに赤ちゃんを抱いて杖もなしで歩くなんで無謀だ。
転んでゆうくんがケガをしたらどうする。
けどこの間から何度もこんなことを言っているのだ。
麦さんがハッキリ「ムリ!」と言ってくれてちょっとスカッとした。
その後も和やかに会話が続き、ひと段落したところで麦さん特製の栗おこわを出した。
麦「綿ちゃんに食べてもらおうと思うて作ってきたんや~」
綿「うわ~美味しそうや~」
麦「食べて、食べて!」
一口食べると
綿「美味しいわ~」
と涙ぐむ。
麦さんは以前もよく栗おこわを作って持って来てくれていた。
なので懐かしい味でもあると思う。
か「栗は皮剥くのが大変やろ」
麦「いいや、私、栗の皮剥くのが趣味なんや。食べるのはどっちでもええんや。とにかく剥くのが大好きなんや」
好「へぇ~~」
変わった趣味だ…。
けどそのおかげで栗おこわを頂けるんだからありがたい(笑)
綿子さんは分分くらい食べると「あとは置いとこうか」と言い出した。
好「いやいや、今食べてしまってよ。残ったら持って帰るから。もう食べれんの?」
昼食後であまりお腹が減ってないのかな?
綿「いや、食べれん訳ではないんや。美味しいから明日も食べたいなぁと思うて」
好「それはダメなんや」
綿「そうな。そしたら食べてしまおうか」
また食べ始めた。
そして残り3分の1くらいになると
綿「ここで出るご飯はいつもこれくらいなんや」
と言った。
そう言えば前にも「ごはんが少ないんや。3口で無くなるんや」って言ってたっけ。
とにかく食べ物に飢えている感じだ。
ちゃんとカロリー計算された食事が出ているはずだが、今まで好きなものを好きなだけ食べていた人にとってはかなり少なくてひもじく感じるのかな。
結局綿子さんは栗おこわを完食した。
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