かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

2024年11月

11月7日 木曜日

今日も洗濯物の回収にいぶきの森へ。
まずは2階の茂造さんのところへ。
いつもは4階の綿子さんのところから回ってたんだけど、食事の提供は2階、3階、4階の順でされるようなので少しでも遅く行った方が食事中の可能性が高い。
なので行く順番を変えることにしたのだ。

茂造さんはまだ食事前だった。
茂造さんの向かいの席の人が今日も大声で「ご飯をください!」と叫んでいた。
今日はちょっと遅れているのかな?

部屋に入り洗濯物を取るとまたも便汚染、ガックリだ。
そして部屋を出るとちょうど配膳車がガラス扉を開けて入ってくるところだった。
茂造さんの向かいの席の人はまだ「ご飯はまだですかー!」と叫び続けていた。
もう一人壁際に座っていたおばあさんが「おっ!来たで!やっと来た!!」と大声で言っていた。
やはり2階は手のかかる人が多いようだ。

そして4階へ。
4階でも食事の提供が始まったところだった。
綿子さんはちょうど振り返ってこちらを見ていたのでバレた。
が、スルーして部屋へ急いだ。
部屋でさっさと着替えをタンスにしまい、洗濯物を回収していると追いかけてきた。
やっぱりそうなるよねぇ。
はぁ~。

綿「やっぱり好子さんや。来てくれたんやなぁ」

「洗濯物を取りに来ただけやから」

綿「仕事の帰りな?忙しいのにごめんなぁ」

「綿子さん、もう晩御飯やろ。勝手に持って帰るからわざわざ部屋まで来んでもええで。平日はわたしも忙しいからな、ゆっくりできんから放っといてくれたらええからな」

綿「そうな、ありがとなぁ」

「ほな」

これで次からスルーしてくれればいいんだけど。
きっとそうはならないよねぇ。
ブログアイコン

↓ポチッと押して頂けると喜びます\(^^)/
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村






あともう一つ。

「それと茂造さん、まだ調子が悪いんですかね?季節の変わり目は調子を崩したりおかしな行動をとる人がいるとは聞いたんですけど、このところずーーっと便汚染が続いてまして」

畑「そうですよね。続いてますよね。あれね、自分で引っ張って除けちゃうんですよ」

「ひえ~~、すみません!」

畑「いえいえ、けど洗濯も大変ですよね」

「いやいや、洗濯よりそちらの方が大変でしょう。ホント申し訳ありません」

畑「いえいえ」

実は今日も便汚染があった。
このところずーーっと続いている。

実は先月くらいから便を貯めるパウチを今までの2ピースの物からワンピースの物に変更していた。
施設でこまめに交換してくれるようになって使用枚数がグッと増えた。
ま、それが推奨される適正な数なのだが、家に居た時は破れる限界まで交換せずに使っていたので使用枚数がかなり少なかったのだ。
適正使用じゃないのでかなり臭ったりしていた。
施設では定期的に交換してくれて一安心だったのだが、公費で助成を受けられる上限をはるかに超えるようになっていた。
こそで高価な2ピースではなく安価なワンピースに変更することにしたのだ。
色々なメーカーのサンプルを取り寄せ、試用させてこれがいいだろうというものを看護スタッフさんが選んでくれた。
値段は以前の2ピースの物の約半額だ。
おかげで自己負担額がグッと減って喜んでいた。

サンプルを使っている時は問題なかったのだが、いざ変更してそれを使い始めるとやっぱり少し違和感があるのか、茂造さんが触ってしまうようになったようだ。
それで便が漏れて汚しているのだ。

元の2ピースに戻すべきか?
悩ましい。
早くワンピースに慣れてくれるのが一番いいんだけどなぁ。
ブログアイコン

↓ポチッと押して頂けると喜びます\(^^)/
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村





昨日の続き

せっかく畑田さんにお会いできたので聞いてみよう。

「茂造さんの隣の方また居なくなってましたね」

畑「この間からよく代わるでしょう」

​好「そう、日曜日に来た時はいらしたのに」

畑「茂造さんは独語があるでしょ。あれがずっとラジオが鳴ってるみたいだっておっしゃって。それで他の部屋に移ってもらったんです。そしたらそこではその方がもともと居た方の荷物を触るんでこれまた違う部屋に移動になったんですよ」

いろいろ部屋の調整も大変なのね。

畑「その方の前にもショートステイの方が入ったりとかしてましたから出入りが多かったんです」

そうだったんだ。

​好「いえね、茂造さん独り言が凄いから。大きな声で延々喋るから同室の方にご迷惑だろうなぁと思いまして。ほんと申し訳ありません」

畑「もう次に入る方は決まってるんですよ。ちょっと先なんですけどね。その方は耳元で大きな声で話しかけないといけない方だから大丈夫だと思います」

​好「それなら良かったです。」

やはり同室になる人は耳が遠くなくっちゃね。
だって茂造さんの独り言は止められないもの。
ブログアイコン

↓ポチッと押して頂けると嬉しいな(*^ω^*)
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村


11月5日 火曜日

昨日は祝日だったので茂造さんは今日入浴したはず。
なので仕事帰りに洗濯物の回収にいぶきの森に寄った。

茂造さんはちょうど食事中だったのでササッと部屋に入り洗濯物を回収した。
ふと隣のベッドを見ると空だった。
えっ?
日曜日には居たのに。
どうしたんだろう?
そう思いながらガラス扉を出ると畑田さんにバッタリ出くわした。

畑「こんにちは。ご苦労様です。そうそう、綿子さんは大丈夫ですか?」

???

綿子さんのことならわたしよりいぶきの森の職員の畑田さんの方が詳しいのでは?
この質問にはかなり戸惑った。
けどよく考えると畑田さんは2階の担当なので4階の綿子さんにはめったに会うことは無いのかもしれない。

今年の6月から面会の制限が無くなり部屋までは入れるようになり約5か月が経った。
毎週2~3回通っているといろいろ分かってきたのだが、畑田さんや草野さんのようなマネージャーと呼ばれる人は各階ごとに担当が決まっていてそこの階の事に集中しているようだ。
そしてマネージャーは日曜出勤や夜勤は無いようだ。
そして介護スタッフさんも基本担当する階が決まっているようだ。
たまにスタッフさんが休んで手薄になる時は他の階から応援が来るようだ。
そして看護師スタッフは各階全てを見ているようだ。
事務仕事は2階の詰め所で行うようで2階の詰め所が一番大きい。
玄関の自動ドアの遠隔操作もここで行っているようだ。

話を戻すが、そうやって担当がしっかり決まっているので畑田さんは綿子さんの様子をあまりご存じないのだろう。

「綿子さんなら大丈夫みたいです。日曜日に面会したんですけど米さんの話は一つも出てこなかったし、4階のスタッフさんに尋ねても「ケロッとしてますよ」っておっしゃってましたから」

畑「それなら良かったですね~」

「それより光三さんが心配です。米さんのところは夫婦仲が良かったから」

畑「時々娘さんと面会に来られてましたね」

「うちは「絶対会いたくない!」ですからねぇ」

畑「茂造さんも悪い人ではないのにねぇ。いい人よ~ホントに。うちのアイドルなんですよ。施設長の一番のお気に入りなんですから!」

「ええ!!そうなんですか?」

ビックリだ。
スタッフさんからは「アイドルなのよ」と聞いたことはあったが施設長さんまでとは。
綿子さんには嫌われてしまっているがここのスタッフさん達には好かれているので良かったなと思う。
ホントここに入所できて良かった。
ブログアイコン

↓ポチッと押して頂けると喜びます\(^^)/
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村


昨日の続き

次は2階の茂造さんのもとへ。
茂造さんはデイルームで椅子に座ってボーっとしていた。

「茂造さん、こんにちは!」

「ん?来てくれたんか~。おっ、これはゆうきか?」

「そうや!正解!」

今日は調子良さそうだ。
かつおさんにも

「お前はかつおかの?」

珍しい。

おやつを食べさせたいので部屋へ移動しようかと思ったが、この時間ベッドに日が差し込んで暑そうだ。
なので今回も廊下の突き当りのスペースに移動することにした。
茂造さんのおやつはアイスクリームではなくクッキーサンドの洋菓子だ。
アイスクリームだと綿子さんの面会を終えてからだと溶けてしまうもの。
クッキーサンドを「美味いのぉ~」と喜んで食べてくれたがぽろぽろと欠片が落ちる。
茂造さんはそれが気になってしょうがない。
ひとつひとつ拾って口へ運ぶ。
食べ終わるのにむっちゃ時間がかかる。
今度からクッキー系はやめておこう。

おやつを食べ終えたのでまたデイルームに移動した。
ちょうどお茶の時間のようだ。
茂造さんの向かいの席の人はまた代わったようでいつものおばさんとは違う人がいた。
車イスの乗っているそのおばさんは「まだですかー!助けてください!まだですかー!助けてください!」とずーーーっと大声で叫んでいた。
なかなかクセが強そうだ。
もしかすると茂造さんより上手かも?

そうそう茂造さんの部屋の隣のベッドもようやく埋まった。
今日は部屋に入らなかったので廊下からチラッと見ただけなのでよく分からないが、この部屋に入るという事は手がかかる人なんだろう。
なんたって茂造さんの部屋は詰め所のすぐ横だもの。
茂造さんの場合は手がかかるからというより、独り言がうるさいから皆から遠い部屋にしてあるのだと思う。
この部屋の右隣が詰め所で左隣はトイレなのだ。
とにかく配慮が必要な人用の部屋だという事は間違いないだろう。

帰り際、茂造さんはかつおさんに向かって「お前は秀夫やろ?」と言っていた。
さっきは「かつお」って言うたやん!
残念。
ブログアイコン
↓ポチッと押して頂けると嬉しいな(*^ω^*)
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村



↑このページのトップヘ