かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

2025年06月

帰りのエレベーターでスタッフさんと一緒になった。
スタッフさんは夕食の残飯やコップなどを厨房に運んでいた。

「最近食事の時間早くなりました?」

ス「そうなんです。以前は5時半からだったんですけど5時からに変わったんですよ」

やっぱりそうなのね。
以前は仕事の帰りに直行したら食事前でデイルームでご飯が運ばれてくるのを待っていたのに、このところいつ行っても食べ終わっていたからおかしいなぁと思っていたのだ。
以前はわざとゆっくり目で訪問したら食事真っただ中で、追いかけて来られることを回避できたんだけど今はダッシュで行っても食事が終わっていてガッカリしていた。
こりゃいくら急いで行ったところでダメだ。
覚悟していくしかないのね。

それにしても5時から夕飯を食べたら朝食までかなり時間が空くよね。
お腹すくだろうなぁ。
これも働き方改革の影響なのかしら。
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6月5日 木曜日

今日からかつおさんはまたも出張へ。
しかも今回は週末不在となる。
戻るのは来週の土曜日の予定だそうだ。
不安しかないが仕方ない。

とりあえず今日は二人の洗濯物の回収へ。
まずは綿子さんのところから。
サーーッと部屋に向かったが気付かれたようで追いかけてきた。
部屋に入ってきた時、わたしがちょうどダウンベストを発見したところだった。
タンスの奥の方に丸めて置いてあったのだ。

「綿子さんもうコレ着んやろ?持って帰るで」

綿「そやなぁ」

まだ置いておきたそうだったがそんなの無視。
こんなに暑い日が続いているのに、ダウンなんか着てたら笑われるで。
とにかく回収出来てよかった。

そして2階へ。
茂造さんはベッドの上だった。
布団がぐちゃぐちゃで困っていた。
なのできれいに広げて直してあげた。

「へえ、ありがとう」

わたしのことはスタッフと思っているようだ。

それにしても驚いた。
掛け布団は施設のものでカバーが掛けてある。
そのカバーが外されて布団がむき出しになっていた。
カバーはどこだ?と見回すと茂造さんの体の下だった。
シーツのように敷かれていたのだ。
どういうこと?
近くにいたスタッフさんを呼んで「こんなことになってるんですけど?」と尋ねると「自分でしたんでしょうね(笑)起きたら直しときます」とのことだった。

自分で?
ムッチャきれいに広げて本当のシーツのように敷かれてますけど?
掛け布団さえ自分でなかなか広げられないのに?
けれどスタッフさんがあんなことするはずもない。
という事はやっぱり茂造さんがやったのか?
茂造さんやればできるやん!
けど使い方間違ってますよ(笑)
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6月2日 月曜日

今日もかつおさんがいぶきの森へ洗濯物を回収に行ったのだが、超ウキウキで戻ってきた。
今日もノーマルな洗濯物だったからだ。
やはり幅広テープに替えてから調子がいいようだ。
本当に良かった。
かつおさんも「良かった~」を連発している(笑)

けれど今日は茂造さんの洗濯物が定位置になくて困ったそうだ。
洗濯物はいつも部屋のタンスの上にのせてある。
ノーマルでも汚染物の時でも一緒だ。
なのに今日はタンスに何も乗ってなかったそうだ。
それでスタッフさんに「今日は風呂に入らなかったんですか?」と尋ねたところ「入りましたよ」と言うではないか。
じゃあなんで洗濯物がないんだ?

スタッフさんも一緒に探してくれたが見つからない。
部屋の中にはなさそうだ。
そこでデイルームを探してくれたそうだ。
で、やっと見つかったのだが、なんとデイルームの奥の戸棚の中から出てきたそうだ。
なんでそんなとこ?
茂造さんが入れたのではないだろう。
茂造さんがデイルームの奥に行くことなどない。
という事は誰かほかのボケた入居者さんの仕業なのかな?
時々考えつかないようなことをするよね。
ボケた人に行動を読むのはホント難しい。
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帰り際、いつものようにエレベーターの前までついてきた。
そしてその奥の窓際に並べられている鉢植えのところに誘導される。

綿「これの世話は私がしよるんや。他の人は全然やらんのや。私ばっかり水をやったり世話しよんや」

はいはい。
先週も同じこと言うてたで。
綿子さん好きでしよるんやろ。
イヤイヤしよるみたいに言わんでもええやん。
それにここの花の世話ができるんなら部屋の花瓶の花の世話もちゃんとしてよね。

そして2階へ。
今日の茂造さんは先週よりは落ち着いていた。
"先週よりは"だ。
家に帰りたい病が完全に落ち着いたわけではない。

「いつになったら家に帰れるんかのぉ」

しきりにこのセリフが出てくる。
けど、先週のように「一緒に連れて帰ってくれ!」とか「なんでや!」と怒り出すことはなく、ホッとした。
おやつのクリームどら焼きを食べさせるとご機嫌だった。

「ここで居ったらお金くれるからのぉ。家に居ったんではお金くれんからのぉ」

相変わらず勘違いしたままのようだ。
なんて素敵な勘違い!
ありがたい。
このままずっとこの調子でいて欲しいものだ。

そして今日は洗濯物が出ていなかった。
という事は木曜から汚してないという事。
良かった。
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ところで先日気付いたのだが、緒方さんの名前がない。
緒方さんと言えば綿子さんと仲が良くてこっそり飴やおやつをくれていた人だ。
以前、飴玉の入ったポーチを落してしまい、スタッフに見つかって怒られてたっけ。
あの緒方さんの名前が無くなっていた。
部屋の入り口のネームプレートにないのだ。
部屋を移動したのかと思って各部屋のプレートを見たがない。
この施設では1カ月ごとに靴を交換して洗う事になっているんだけど、交換したら日にちを記入する表がある。
そこに入居者の名前がずらーっと並んでいるのだが、そこにも緒方さんの名前は無かった。
やっぱり居ないよね。
車いすの方だったから家に戻ったとは思えないし、他の施設に移ったのだろうか?
それともひょっとして亡くなったのか?
けど元気そうだったのに。

ずっと気になっていたので綿子さんに聞いてみた。
ロビーや他の人がいる所ではちょっと聞きづらい。
この部屋ならデイルームからも一番遠いし他の人に聞かれることもないだろう。

「綿子さん、緒方さんどうしたん?居らんようになったやん」

綿「緒方?」

「綿子さんと仲の良かった人やん。車いすに乗っとってさ、時々飴くれよったやろ」

綿「私、他の人と話するの好きでないから仲のええ人はおらんのや」

はぁ?
話するのが好きでないだって!!
嘘つけ!!

結局綿子さんに尋ねても緒方さんのことは何も分からなかった。
あの『マサコ』さんのことも聞いてみたかったがやめた。

それにしても綿子さんは答えたくなくてとぼけているというよりは、本気で緒方さんと言う人など知らないといった感じだった。
すっかり忘れてしまっているようだ。
ここに入所してからの付き合いだから1年程度と短いからなのか?
茂造さんと一緒で古い事は覚えているけど直近の記憶は忘れていくのだろうか?
ちょっと怖い。
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