かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

2025年08月

そして2階の茂造さんのもとへ。
茂造さんはデイルームの指定席に座っていた。
このところよくここで座っているような気がする。
調子がいいのかな?

「こんにちは!ええもん持って来たから部屋に行こう」

「へえ」

部屋へ移動し、ベッドに座らせ、ショートケーキをお皿に出していて気付いた。
入れ歯をもらって来なくっちゃ。

「かつおさん、入れ歯もらってきて」

「OK」

かつおさんが部屋を出ようとしたところへ大井さんがやってきた。

大「すいません、茂造さんのことでお話があるんです」

「はあ何でしょう?」

大「実は茂造さん、今までずーっとビタミンB12のお薬を飲んでもらってたんです。茂造さんは胃を全摘されていて、胃がないじゃないですか。それだとビタミンB12が吸収できなくなるんです。それでずっとお薬を飲んでもらってたんですけど・・・」

やばい話が長くなりそうだ。
茂造さんの目の前にはお皿にのったショートケーキが。
歯がないのでお預け状態なのだ。
これはさすがに可哀そうだ。

「お話の途中すみません。ちょっと失礼します。茂造さんが待てないと思いますので」

大井さんの話はかつおさんが聞けばいいだろう。
わたしは急いで詰め所へ行って入れ歯をもらってきた。
茂造さんはその間、じーっとケーキを見つめながら待っていたようだ。

「はい、入れ歯もらってきたで」

「おう、ありがとう」

入れ歯をはめると速攻で食べ始めた。

「美味いのぉ~」

1週間遅れのショートケーキをとても喜んでくれた。

話の終わった大井さんも「茂造さん、お誕生日おめでとう」と言ってくれた。

「わし誕生日か?」

「そうや。先週が誕生日やったんや」

「わしの誕生日は昭和7年7月17日!」

おしい!17日じゃなくて27日だ。
けど先週よりは近くなったよ。

「17日じゃなくて27日やで」

「ほうか。わしの誕生日は昭和7年7月27日。92歳!」

「違うで。93歳やで」

「ほうか」

先週もこのやり取り何回もしたんだけどなぁ。
やはり年齢はなかなか上書きされないようだ。
ま、そのうち覚えるでしょ。

帰り際も問題なくすんなり別れることができた。
今日はとっても優秀だ。
いつもこの調子でお願いします。

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8月9日 土曜日

かつおさんと二人で茂&綿の面会に。
まずは綿子さんから。
1時半頃訪問したでまだ入浴前だった。
順番は当分先との事なので、まずは綿子さんと一緒に4階の部屋へ移動した。

今日持って来た花はランタナだ。
これも庭に咲いていたもの。
ランタナは地植えするともの凄く大きく増えるし、種が飛ぶのかあちこちで芽を出し、あっという間にほこってしまう。
なので一度全部刈り取ったのだが、復活してくる厄介な花なのだ。
もう生えて来なくていいってば。
そう思っていたのだが、今回、綿子さんに届ける花に困っていたので許そう(笑)
うちのランタナはピンクと黄色の小花が集まっているかわいい色味のものだ。
綿子さんは「うわ~キレイやなぁ~」と喜んだ。
このところ青もみじやコエビソウと地味な色の花が続いていたからかえらく喜んだ。
先週届けたコエビソウはまだ元気だったのでそのままにし、違う花瓶にランタナを活けた。
二つ並べてご満悦だ。

そして今日のおやつはショートケーキだ。
そう先週のリベンジだ。
今日は時間に余裕があったのでちょっと遠くのケーキ屋さんまで行って買ってきた。
茂造さんの誕生日ケーキなのだが綿子さんもね。

やはりケーキを見ると目が輝く。

綿「うわ~~」

そしてまたも

綿「いっぺんに食べるのはもったいないわ~。大きいし、半分残して晩に・・・」

「食べきれんのやったら残してくれたらええから。持って帰るから」

被せるように言ったら

綿「いや、食べるわ」

毎回、毎回、このやり取り、うんざりです!!

ところで気になっていたことを聞いてみた。

「隣の人とは話しよん?」

綿「隣な?ほとんど話さんな。朝起きた時にちょっともの言うくらいや」

やっぱりか。
ほとんど会話して無いのね。
やはりあの時は調子いい事言ってただけだったのね。

 ※あの時の話はこちら
 
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ところで今日は2階のスタッフさんにちょっと質問をした。

「茂造さんの綿毛布を回収したいんですが、持って帰ったら怒りますかね?」

洗濯物の回収時にベッドで横になっている茂造さんを見ると、いつも綿毛布と掛け布団をきっちり掛けている。
見ただけで暑い。
脱水になりそうだ。
なので回収して帰りたいのだが、茂造さんに黙って勝手に回収したら後で騒いで困ったことにならないか心配で聞いてみたのだ。
あと茂造さんは未だに長袖の服ばかり着ているのも気になっていた。

ス「茂造さん、寒い、寒いって言うんですよ。半袖を着せると寒いが~って言うのでいつも長袖なんです」

そういえば木曜日に見かけた時は半袖のポロシャツの上に長袖Tシャツ着てたよね。
なるほどそういう事なのね。

ス「けど綿毛布は持って帰っても大丈夫だと思います。いつもベッドの下に落ちてますから(笑)」

寝ている時は暑いのか、いつも布団は蹴飛ばして掛け布団も綿毛布もベッドの下に落ちているんだそうだ。
なんとも茂造さんらしい(笑)

「じゃあ綿毛布は持って帰りますね。あっでも今日は一人なのでちょっとそんなに持てないから、次来た時に持って帰ります」

ス「はい、分かりました」

本当は今日にでも回収したかったが無理だ。
けどようやく回収のめどが立って良かった。
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綿子さんを1階に送り届け、2階へ向かった。
茂造さんはデイルームの自分の席に座り、向かいのおばあさんに何やら話しかけていた。
そういえばこの間もこのおばあさんに話しかけてたよね。
ボケたもの同士気が合うのかしら。

「茂造さん、こんにちは」

「あんた誰な?」

「ゆうきやで」

「あんたは誰な?」

てっきり抱いているゆうくんのことを聞いているのかと思ったら違っていた。
わたしのことを尋ねていたようだ。
けど、誰でもええやん。
言うても分からんやろ。
なのでスルーして「さあ部屋に行こう」と言うと
素直についてきた。

ベッドに腰かけさせ「はいどうぞ」とプリンを渡すと「おお~これはええ!」と喜んで食べ始めた。

「これやったら歯がなくても食べられるやろ?」

「・・・・・・」

ムシだ。
食べるのに夢中だから無理もないよね。
そして食べ終わると

「あ~美味かった~。ええもん持って来てくれてありがとうございます」

「いいえ、どういたしまして」

「いやな、今日ぐらいに来てくれるんでないんかと思っとったんや~。来てくれて良かったわ~」

ほんまかいな?
ま、喜んでくれてなにより。

ここでもゆうくんはえびせんの袋を片手にウロウロ。
茂造さんはそれを見て

「すごいのぉ~!もうこんなに歩けるようになったんか~。大きんなったのぉ~」

と、ご機嫌だ。
けれどしばらくするとまた「ご飯食べたら家に帰れるんや」と言い出した。
そんな訳ない。
また勝手に思い込んでいるようだ。

「へぇ~そうなんや~」

「ご飯食べたら帰れるんや。もしイカンかったらわし歩いてでも帰るんや」

「へぇ~すごいなぁ」

下手に反論せず適当に返す。

ゆうくんがえびせんに飽きたようで食べなくなった。

「コレ食べる?」

「おう!食べる!」

残り少ないが袋ごと渡した。
茂造さんは嬉しそうに食べ始めたのだが

「いかんが~歯がないが」

あっ!しまった!
すっかり忘れていた。
慌てて詰め所に入れ歯を貰いに行った。

「お~美味い!」

茂造さんがえびせんを食べ始めるとゆうくんが寄っていく。

「おっ?まだいるんか?ほな返すわ」

えらい!
大人じゃん!
ゆうくんは1個食べると満足げ。
結局残りは全部茂造さんが食べたのだった。

「美味かったー!」

それはなにより。

「ほな、そろそろ帰るわ」

「わしも一緒に行くわ」

ドキッ!
行くってどこまで?
まさか家じゃないよね?

「そこの椅子のとこまで一緒に行こうか」

「いや、家に帰ってもええか聞くわ」

ギャー!やっぱり家に帰る気じゃん!

茂造さんはデイルームにいたスタッフさんに向かって

「わし家に帰ろうと思うんや」

ス「あら、今日はお泊りですよ」

と答えた。
すると茂造さんは

「へぇそうな。分かりました」

と指定席に座ったのだった。
えっ?マジ?
こんなにすんなりと引き下がるなんてビックリだ。
けど良かったー。

ということで茂&綿の面会は無事終了!
ホント疲れたー。
ゆうくんもご苦労さま。
助かったよ~。
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8月2日 土曜日

この週末はかつおさんが出張中で不在のためハルちゃんに面会の同行ヘルプを頼んでいたのだが、体調を崩してダウンしてしまった。
なのでゆうくんをお借りして二人で面会に行ってきた。

ゆうくんを連れて行くと茂造さんも綿子さんもとても喜ぶし、話題に困らずに済む。
ほんとありがたい存在だ。
けれど一人でゆうくんを抱き、着替えやおやつなどかなりな量の荷物を持って行くのは何気に大変だ。
特に茂造さんの1週間分の牛乳が重いのよね。
けれどそんな事は言ってられない。
一人で訪問するよりはるかに楽だ(笑)

まずは綿子さんから。
いぶきの森には1時過ぎに着いたのでまだ入浴前だった。
スタッフさんに声をかけ、4階の綿子さんの部屋へ。
今日の花は実家の庭から採ってきたコエビソウだ。
その名のとおりなんかエビっぽい(笑)
先週持って来た青もみじも元気だったので一緒に活けた。

そして今日のおやつはグリコのBIGプッチンプリン。
今日は一人で大変なのが目に見えていたので半分置いとくバトルを回避するためにこれを選んだのだ。
がしかし、綿子さんは「これ多いから半分置いといて晩に食べるわ」と言い出した。
マジかー!勘弁してくれー!
BIGにするんじゃなかった。
せっかく美味しく食べられるようにしっかり冷やして保冷材の入った保冷バッグに入れてきたのに。
部屋に置いといたらぬるくなるじゃん。
それに1階に降りている間は部屋のエアコンはOFF。
(今は勝手につけてるけど)
暑い部屋に置いとくのは危険だ。

「全部食べられんのやったら残して。持って帰って捨てるから」

で、結局完食したのだった。
やれやれ。

ゆうくんには「1才からのかっぱえびせん」を用意して来ていた。
それを渡すとえびせんの袋を持ったまま綿子さんの周りをウロウロと動き回る。
そしてちょーご機嫌でとびっきりの笑顔を綿子さんに向ける。
綿子さんはメロメロだ。

綿「私の年金少ないからあまり残ってないかもしれんけど、それでこの子に何か買うてやって」

「分かった。かつおさんに言うとくわ」

あげたがりスイッチが入ってしまったようだ(笑)
やるねぇゆうくん。

そんなこんなで何とか綿子さんの面会は無事終了。
疲れたー。
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