かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

2026年04月

ようやく茂造さんのところへ

今日はいつもの牛乳にプラスしてカルピスも持って行った。
そろそろ無くなってる頃じゃなかなと思って。
で、やはり無くなっていた。
この頃はカルピスを嫌がらず飲んでいるようでちょっと安心。

デイルームに茂造さんの姿はなかった。
部屋に行くと寝ていた。
そのままにしておいて、まずは着替えをタンスにしまい、かつおさんが詰め所に入れ歯を受け取りに行った。
準備が整ってから起こした。
茂造さんは起き抜け真っ先に「家に帰るんか?」と言った。
どれだけ帰りたんやねん。
けど違います。
家には帰れません!
どうもこのところ帰宅願望が強いようだ。
困ったなぁ。

ひとまずおやつのモンブランを食べさせると落ち着いてきた。
桃のジュースを渡すと少し飲んだだけで「もういらん!」と突き返してきた。
先週は喜んで飲んでいたのに…。
モンブランの後に大福も渡した。
「これは美味い!美味いのぉ~」
やはりあんこ系が一番好きみたいだ。
モンブランと大福では食いつき方が違う(笑)
もう一度桃のジュースを渡すと少し飲んでまたも「もういらん!」
半分以上残ってる。
けどもう飲みそうにない。
仕方なく残りは捨てた。
もったいない。

で、おやつを食べ終わるとまた「家に帰る!」と始まった。
「先生が帰ってええって言うたらな」と言い聞かせる。

「いかん言うても息子か弟に迎えに来てもろて帰るんや!」

おいおい。
息子、目の前にいますやん。
息子のことも分かってないくせに、家に帰って一人でどうするつもり?

「もうすぐお昼ご飯や。あっち行こう」

デイルームに連れて行った。
食べ物につられたのか大人しくデイルームの自分の席に座った。
ほっ。
落ち着いたのでその隙に素早く帰ろう。

「じゃあ、またね」

と手を振った途端、

「待て!!わしも一緒に帰るんや!」

と大声で喚いた。

ひえ~~。
急いでガラス扉の外に出た。
茂造さんはスタッフさんがなだめてくれたようだ。
申し訳ありません。
手なんか振らずにしれっと帰ればよかった。
失敗、失敗。
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そろそろ茂造さんのところへ行こうとエレベーターを待っていたら大井さんに会った。
丁度いい、茂造さんの「陰」の結果を聞いてみよう。

 ※肺に影が見つかった時の話はこちら
 

「茂造さんの結果はどうでしたか?」

大「まだ結果が帰ってきてないんですよ。混んでるんでしょうね。長い時は3カ月くらいかかることもあるんですよ」

3カ月!!
それは長すぎでしょ!
若い人だと手遅れになるかもしれないではないか。
あっ、若い人を優先してみるから90オーバーの高齢者が後回しなのか?
とにかく待つしかないようだ。

大「けど、どっちにしても治療する気はないでしょう?」

「はい、そうですね」

肺に影があったから外部の先生に診てもらっていると聞いた時に、かつおさんとは軽く話し合った。
高齢なので治療はもうええんとちゃうという結論だった。

大「もし悪いものだったとして治療するとなったらうちでは対応できないので大きい病院に行くことになるんです。けど、茂造さんの場合、93歳と高齢ですし、胃がん、大腸がんもやってるので受け入れてくれるところはないんじゃないかなと思います。治療は本人さんの負担も大きいですしね」

「もうええんちゃうかなと思ってます」

大「高齢なので進行も遅いでしょうし、癌が大きくなって悪さをしてくるのが先か、寿命が先かと言ったところになると思いますねぇ。治療は出来ませんが看取りはうちでも出来るんです。痛み止めを出したりは出来ますよ」

「それでいいです。こちらでずっとお願いしたいと思っています」

大「あと、いよいよとなってきた時、要は口から食べ物が食べられなくなった時にどうするかですね。栄養を管で入れたり、点滴で水分などを入れたりするのか、それとも何もせずにおくのかですね。それをお家の方で話し合っておいてほしいんです」

「何もしなくていいです」

大「それがやっぱりいいと思います。無理矢理栄養や点滴を入れても本人がしんどいと思います。花が咲いて自然に散って土にかえるように、人間らしく自然に任せて行くのがいいかと思います。けど、こればっかりはご家族様の意向も聞かないとね。色んな考えの方がいらっしゃいますから」

「わたし達はそれでいいと思いますがお兄さんたちにも聞いてみます」

大「急ぎませんのでおいおい、話し合っておいてください」

ここで何人もの方を見送ってきた看護師さんが感じてきたことをアドバイスしてくれたのだろう。
わたしとかつおさんも自然にっていうのが一番いいと思っている。
しんどい思いをして少々寿命が延びてもあまり意味がないように思う。
けれどこんな重要な決断を二人だけで決めるのはダメだと思う。
やはり典さんの意見も聞かなくては。

ところで大井さんとこの話をしている時、綿子さんはすぐ傍にいたんだけど、何を話しているのか全く分かっていない様子だった。
茂造というワードが出ても反応は無かった。
やはり耳がかなり悪くなっているようだ。
そして相変わらず茂造さんには会いたくないようなので綿子さんには相談しなくてもいいかなと思っている。
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昨日の続き

ピンクのマスクや可愛い柄のタオルなどを渡したおかげか、にこやかに穏やかに過ごしていた。
今日のおやつはモンブラン。
ちゃんと食べられるケーキも持って来たよ(笑)
「美味しいわ~」と喜んで食べていたのだが・・・

綿「かつおに言う事があったんや。今度、土日でいっぺん家に帰ろうと思うんや」

「はぁ?」

綿「それで一晩泊まろうと思うんや」

「そんなん無理やで。家に帰ったって一人でどうするん?」

綿「いや・・・」

「歩けもせんのに無理やろが!」

「そやで。あの家は段だらけやから車いすでは移動できんやろ。トイレの手すりももうないし、歩けるようにならんとちょっと難しいわ」

「ほんまや!むちゃ言うな!」

かつおさんはかなりエキサイトしている。
さっきまでの穏やかな空気が一変してしまった。
綿子さんはしょぼんとしてしまった。

けれど半日家に連れて帰るだけでも厳しいと思っているのに、一晩家で泊まりたいなんて無理に決まってる。
ちょっと考えたら分かりそうなことなのに平然と口にすることに恐怖を感じる。

本当はお正月に典さんと協力して家に一泊させる計画を立てとったんやで。
それをおじゃんにしたのは自分やで。
帰りたい気持ちは分かるけど今の状態ではどうしようもない。
聞くだけでストレスになるから言わないでほしい。
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昨日の続き

あともう一つ。
店内をウロウロして見つけたのがスクイーズ。
今流行りの触って楽しむ癒し系グッズだ。
これをにぎにぎしていれば握力の維持にも役立ちそうだし、手や指さきの刺激になって脳にも良さそうだ。
いろいろな形のものがあり、硬さが微妙に違っていた。
中でも一番硬い物を選んで買った。
形はチョコケーキ。
IMG_9315

「綿子さん、これ暇な時に握って。けっこう気持ちええんで」

そう言いながら綿子さんに渡すと早速にぎにぎ。

「どう?」

綿「気持ちええわ~。ありがとう」

これで多少なりとも痴呆の進行が食い止められればと思う。

綿「初めおかしくれたんやと思たわ~。食べようと思たら違うかったわ~」

えっ?マジ?
綿子さんでもお菓子に間違うとは。
それだけスクイーズのクオリティが高いという事なんだろうけど、痴呆老人がいっぱいいる施設だし、これはスタッフさんに伝えておいた方がいい気がする。
綿子さんはおもちゃだと理解したから食べたりしないだろうけど、他の人が勝手に取って食べたらいけないものね。
綿子さんも「これ皆が居るとこに持って行ったら、他の人が食べようとするかも」と言うし。
ありえるよね。
そこで綿子さんから一旦借りてスタッフのもとへ。
「これを持ち込んだのでよろしくお願いします」と伝えたのだった。
おもちゃ一つも気を遣う。

もちろん茂造さんには買ってません。
だって絶対食べるもの。
間違いない!(笑)

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昨日の続き

ピンクのマスクを買ったディスカウントショップには他にも安いものがたくさんあった。
フェイスタオルも1枚なんと100円!
しかも可愛い柄が入ったものや明るい色の物などが並んでいた。
多少ほつれがあったりしてB級品らしいが手触りも悪くないし、十分使えそうなものだった。

今、綿子さん達が使っているタオルは綿子さんちの押入れにあったタオルで、ほとんどが貰い物だ。
内祝いなどの箱に入ったギフトのタオルか、お店で貰った〇〇商店とプリントされているものだ。
入所した時、新品を下ろしたのだけど、もうどれもくたびれていていた。
なのでタオルも買うことにした。
ほんと100円とは有り難い。
それを一度洗濯して名前を付けて持って行った。

「綿子さん、タオルも可愛いの買ってきたで。今のは大分くたびれとるから入れ替えるわな」

説明しとかないと自分の物じゃないと思ったら困るからね。

綿「ほんまや。可愛いなぁ」

綿子さんはタオルも喜んでくれた。
やはり明るい色は心も明るくなるようだ。
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