かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

2026年06月

そして4階、綿子さんのもとへ。
綿子さんはまだ寝ていた。
もう起こさず帰ろう。
洗濯物だけそっとタンスにしまっておこうとしていたらスタッフさんが来て「綿子さん、起きなよ。息子さんたちが来てくれとるで。」と起こしてしまった。
あらら。
内心、起こさなくていいのに…。
けど起きてしまったから仕方ない。
持って来たおやつを食べさせよう。
ベッドに腰かけたまま食べるより車いすに座った方が食べやすいだろうとスタッフさんが車椅子にのせてくれた。
ふむふむ、こうすればいいのか。
勉強になる。

おやつのドーナツを渡すと「美味しそうや~」と言いながら食べ始めた。
テニスボールより一回り小さい大きさの丸いドーナツを2個タッパーに入れてあったのだが、1個食べ終わるとかつおさんに向かって「お前食べるか?」と言った。

「どうしたん?欲しくないん?」

綿「ん~、あんまり欲しないなぁ」

ビックリだ。
ドーナツが嫌いなわけじゃないはず。
もしかして調子が悪いのか?

「どうしたん?気分悪いん?」

綿「なんか頭がふわふわしてちょっと気持ち悪いんや」

あらら。
このところ耳が悪くなったせいか口数が減っていたからいつも通りだと思っていた。
けれどおやつを残すぐらいだからよっぽど調子が悪いのだろう。

「ほなもう寝よれ」

とまたベッドに移ってもらった。
スタッフさんにも伝えると「えっ?おやつ残したの?」と驚いていた。

ス「デイルームにいた時にあつけしたのかも。あそこよく日が当たるから。ちょっと気をつけてみておきます」

「お願いします」

軽い脱水症かな?
早く回復しますように。
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茂造さんはおやつのドーナツを「美味いのぉ~」とご機嫌で食べた。
相部屋の方のことなどまるで目に入らないようだ。
きっと食べてる最中だからという訳じゃなく、興味ないからだと思う。

おやつを食べ終わると「家の者は元気か?」と言い出した。
あら、珍しい。

「綿子は元気か?長いこと会うてないのぉ」

「えっ?先週も先々週も会うたやん。会いに来てくれたやん」

茂造さんはポカンとした。
全く覚えてないのね。
そして話題をかえてきた。

「お前どこから来たんや?」

「横浜や」

「遠いのぉ」

すんなり受け入れた。
まさか『横浜』が通ると思ってなかったのでびっくり。
やっぱりかつおさんのことももうよく分からないのね。

しかし『横浜』効果は絶大。
連れて帰ってくれとは一度も言わず。
それどころか「気をつけて帰れよ」と気遣ってくれた。
いいじゃん『横浜』
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2階に行くと茂造さんはデイルームにいた。

「茂造さん、こんにちは」

「もう飯か?」

「飯はまだやで。けどおやつ持って来たから部屋に行って食べよう」

「よっしゃ」

そうそう、茂造さんの相方がいなくなって半月だがようやく次の人が入ったようだ。
金曜日に来た時に気づいた。
ネームプレートが入り、ベッドの周りに生活感が。
どんな方なんだろう?
ま、耳が遠い事は確かだと思う。

で、今日初めてお目にかかったのだが、かなりボケた方だった。
体は元気でボケているパターンの人。
一番厄介なタイプかも。

茂造さんを連れ部屋に向かっていると見慣れないおじいさんが自分の部屋が分からないのか片っ端から部屋に入ろうとしてスタッフさんに注意されていた。
「〇〇さんの部屋は206号室やで。他の人に部屋には入ったらダメよ」
206号室といえば茂造さんの部屋だ。
この人が相部屋の方なのね。

このおじいさん注意をされても206号室が分からないのか立ち尽くしていた。
スタッフさんがこっちですよと部屋の入り口まで連れて来た。
「ほらここに〇〇さんの名前が書いてあるやろ。ここが〇〇さんの部屋やで」
茂造さんは我関せず。
全くスルーして自分のベッドに向かった。
わたし達はこんにちはと声をかけて部屋に入った。
だがおじいさんは入ってこない。
スタッフさんもいなくなったのだが、部屋の中とネームプレートを交互に見ながら入り口で立ったままだ。
そしてわたしに「ここはわしの部屋か?」と尋ねてきた。

「そうですよ」

けれどおじいさんは動かない。
そしてまた「ここはわしの部屋か?」って。

「そうですよ。〇〇さんのベッドは奥ですよ」

けれど動かない。
おじいさんは怒っているような喋り方だった。
なんでわしの部屋に他の者がおるんやと怒ってるのかな?
けど茂造さんもそうだけどこのくらいの高齢男性ってそのつもりが無くても怒っているように感じる喋べり方をする人がいるよね。
だから怒っているのかどうか判断が付かなくて困る。
その後も何度も「ここはわしの部屋か?」と聞かれた。

「そうですよ。〇〇さんの部屋ですよ。ここは2人部屋ですよ。奥が〇〇さんのベッドですよ」

丁寧に説明したがやっぱり動かない。
もういいや、と相手にするのをやめた。
するとしばらくしたらいそいそと奥のベッドに行って寝転んだ。
そしてラジオの音が流れてきた。
今日は仕切りのカーテンを半分ほど閉めていたのでよく分からないが、たしかテレビは無かったはず。
きっとラジオだろう。
イヤホンなしなのね。
ここではテレビやラジオは基本イヤホンで聞くことになっている。
思いっ切りルール違反だけどまあいいでしょう。
茂造さんには聞こえないだろうから大丈夫だ。
けど、逆にこの音量で聞こえる人なら夜中の茂造さんの独り言はうるさいんじゃないのかな?
ちょっと心配。
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午後からは茂&綿の面会へ。
翔ちゃんは出張のため帰宅した。
明日は朝から仕事なので今日中に前乗りしないといけないそうだ。
ホント忙しいのにこき使って悪いねぇ。
という事でかつおさんと二人で面会に行った。

今日もあわよくば茂造さんに会いに行くと言ってくれますようにと願いながら綿子さんのもとへ。
が、綿子さんは寝ていた。
あらら、珍しい。
じゃあ先に茂造さんのところに行こうかとかつおさんと話していたらスタッフさんが「こんにちわ」と寄ってきた。

「今、寝てるみたいなので先に茂造さんのところに行ってきます。いや~、今日も一緒に茂造さんのところに行こうって誘うつもりだったんですけどねぇ」

ス「えっ⁉」

むっちゃ驚いている。

ス「綿子さん、茂造さんに会ったんですか?」

「はい。先週と先々週と2週続けて。いえね、先々週、そろそろ茂造さんのとこに行くわって帰ろうとしたら綿子さんが「私もちょっと見るだけでええから行ってみようか」って言い出しまして。離れたところから見てみたいって言うから2階に連れて行ったんですよ。急にそんなこと言い出すからビックリしてねぇ」

ス「いや~ホントに!!」

「じゃあ一緒に行こうかって。ま、近くで会うても茂造さんは綿子さんのこと分からんから大丈夫やでって言いながら連れて行ったんですよ。そしたら離れたとこからちょっと見るだけって言ってたくせに自分からそばに寄って行って「私誰か分かる?」って声かけたんですよ」

ス「ええっ!!びっくり~!!」

「ほんとに」

ス「茂造さん、良かったですねぇ」

「いえそれが茂造さん、綿子さんのこと全然分からなくって「これ誰や?」って。なので「綿子さんやで。茂造さんの奥さんやで」って言ったら真顔で「こんなん違う!嘘言うな!」って「そんなことないで。綿子さんやで」って何回も説明したんですけど「違う」って」

「こんな年寄り違うって言うとったな」

ス「ええ~、綿子さん可哀そう~」

「けどまた次の週も「会いに行く?」って聞いたら「行く」って言うんで連れて行ったんですよ。で、また同じ。「違う!こんなん知らん!」って。

ス「あらまあ」

それにしても先週と先々週いたスタッフさん達はみんなかなり驚いてたけど、その時いなかったスタッフさん達にこういう話は共有されないのね。
そのことにちょっとびっくり。

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5月24日 日曜日

週末、翔ちゃんがやって来た。
昨晩はちょっと遅くなったが母の日のプレゼントという事で食事に連れて行ってくれた。
翔ちゃんお気に入りのイタリアンへ。
かつおさんと3人でしかっかり食べて飲んで楽しい時間を過ごした。

このバーニャカウダとっても美味しかった~!
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そして今日は朝から毎年恒例の祖母の畑の草刈りへ。
実は翔ちゃんには前もって草刈りの手伝いを依頼して無かった。
昨日やってきた翔ちゃんに突然「明日草刈りしようと思うから手伝って」と言ったのだが、快く引き受けてくれた。
美味しいものをおごってもらって、その上こき使って悪いねぇ。

昨年はゴールデンウイーク中の5月1日に草刈りをした。
まだ膝丈だったので結構楽だった。
今年もまだ5月下旬とはいえ5月。
楽勝だろうと思っていたが、全然違っていた。
雑草は胸元の高さまで伸びていた。
マジかー!
3人で約3時間かかってようやく刈り終えることができた。
疲れたー。
IMG_9455

今回不覚にもレモンの気を1本刈り飛ばしてしまった。
実はこの畑、毎年数回草を刈るだけじゃもったいない、けど遠いから何か植えてもあまり世話が出来ないしという事で数年前にレモンやライムの苗木を数本試しに植えていた。
甘い実がなるものはイノシシが寄ってきそうなので甘くないものを選んだ。
幸いイノシシに倒されることもなく順調に育っていたのだが、ちょうど草丈と同じ大きさに育っていて草に紛れて刈ってしまったのだ。
ショック!!
なんてこった。
無念。

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