7月12日 水曜日

かつおさんがケーキを買ってきた。
かつおさんは気が向いたらこうやってケーキを買ってくることがある。
いつもなら二人分を買ってくるのだが、今日は綿子さんの分も買ったそうだ。
先日、ケーキを買ってあげたらとても喜んでくれたからだろう。
いそいそと届けに行った。
綿子さんはとても喜んだそうだ。

「ところでハムは持って行った?」

「あっ!忘れとった」

茂造さんの弟の秀夫さんちから茂造家宛てにお中元でハムが届いていた。
秀夫さんの奥さんのひろこさんはとても気が利く人なので事前にかつおさんに連絡が入り、うちに届くように手配してくれていた。
それでうちに届いたのだが、綿子さんに届けに行くのを忘れていたのだ。
かつおさんは慌ててハムを持って行った。

しばらくしてブツブツ言いながら戻ってきた。

「あのババア、ほんまに欲なヤツや!」

「どしたん?」

「箱を開けたらハムが3個入っとったんやけどな、一番美味いハム取って、残りをわしにやるって言うんや」

「二つもくれたんやからええやん」

「美味くないのばっかりな。あのババア美味いやつ知っとるんや。替えてくれって言うたら嫌やって言うんやで。ふつう子供にええぶんやるやろ」

どっちもどっちだ。
いい年をした大人が恥ずかしい。

「まあまあ。ところで秀夫さんちの電話番号は渡してきた?」

「えっ?」

「どうせお礼の電話するのに、また番号が分からんで困っとるんと違う?」

急いで見守りカメラを見ると、案の定、ノートを出してきてパラパラめくっている綿子さんの姿があった。

「早よ行ってきな」

「くそーー!手がかかるババアや」

「かつおさんが気が利かなさ過ぎるんやん。電話番号探すのは予想できるやろ。なんでハムを持って行くときに一緒に電話番号書いて持って行かんのな」

こないだの花さんの時に学習したんじゃ無いのか?
いちいち言わないと分からないのか?
ちょっとは自分で考えろよ!

かつおさんはしょうがなく、またまた綿子さんちに行き、電話番号を書いて渡した。
やはり綿子さんは電話番号が分からなくて困っていたそうだ。
「助かったわ」と言っていたそうだ。

そして「お前どうやって入ってきたんや?」と言った。
お置き鍵をやめて約2週間。
やっと気が付いたようだ。

「前に合鍵作っとったんや」

綿「ほうか」

合鍵で入ることは問題ないようだ。
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