ひき続き17日のこと
用事は終わったから帰ろうとしていたら綿子さんが「かつお、私、月曜日はデイサービスを休んだ方がええかのぉ?」と言い出した。
???
突然何を言い出したんだ?
か「どうして休まないかんのや?」
綿「月曜にまた大阪の大北が来るんやろが」
!!!!
心臓が飛び出るかと思うくらい驚いた。
実は今週の火曜日、その大北氏からハガキが届いていた。
ハガキには今週の金曜日からそちらへ旅行に行きますので、土曜日の午前中に仏壇を参りに伺いますと書いてあった。
このことは綿子さんには内緒にしていた。
内緒で来訪を断っていたのだ。
なぜかというと…
この人は茂造さんの父、為五郎の妹の息子だ。
茂造さんのいとこになる。
いとこと言っても特に仲がいいわけでもない。
この人が毎年やって来るのだ。
旅行がてらやって来て、近所の光三さんちと茂造家に寄るのだ。
(光三さんは大北氏の叔父になる)
そんなに近い親戚でもないのに毎年来られてもハッキリ言って迷惑なのだ。
綿子さんも「いつまで来るんやろか!」と毎回ぼやいていた。
なので今回、茂造さんも入所して家にいないことだし、これを機に断ることにしたのだ。
だいたいこちらの都合も聞かずに、間際になって伺うからとハガキで報告されても困る。
実際、土曜日は営農の仕事が入っている。
そしてこちらも手紙で断ろうにも間際過ぎて間に合わない。
電話をかけようにも電話番号がわからない。
綿子さんちの電話帳や親戚の連絡先を書いてあるノートを見ても大北氏は載っていなかった。
なので光三さんから上手く断ってもらおうと、光三さんに電話をかけた。
余談だが、光三さんの奥さんの米さんも入所する前には毎年「いつまで来るんや!」とぼやいていたそうだ。
光三さんから「本家はもう茂造も入所しているし、綿子も痴呆が進んで実質息子のかつおに代替わりしとるから訪問は遠慮せえ」と言って欲しかったのだが「お前からハッキリ言うたらええが」と断られてしまった。
光三さんも言いにくいのだろう。
仕方ない。
光三さんから大北氏の電話番号を教えてもらった。
かつおさんは意を決して電話をかけた。
か「土曜日に来られるとハガキを貰いましたが、もう、父も入所していますし、母も痴呆が進んで応対が難しいんです。僕もその日は仕事でして、すみませんが」
大北「そうな。そしたらお墓だけでも参らせてもらうわ」
ホッ。
これでやっと縁が切れる。
そう思ったのだが
大北「近くまで行ったらまた電話するわ」
はぁ?
何のために?
結局来るか来ないかよく分からないことになってしまっていた。
大北氏が来ることは、綿子さんには伝えないでおこうと決めていた。
耳に入れたらまた面倒なことになるのは目に見えている。
だから内緒でことを進めたのに。
なんで綿子さんが知ってるんだ⁈
続く

↓ポチッと押して頂けると嬉しいな(*^ω^*)

にほんブログ村

用事は終わったから帰ろうとしていたら綿子さんが「かつお、私、月曜日はデイサービスを休んだ方がええかのぉ?」と言い出した。
???
突然何を言い出したんだ?
か「どうして休まないかんのや?」
綿「月曜にまた大阪の大北が来るんやろが」
!!!!
心臓が飛び出るかと思うくらい驚いた。
実は今週の火曜日、その大北氏からハガキが届いていた。
ハガキには今週の金曜日からそちらへ旅行に行きますので、土曜日の午前中に仏壇を参りに伺いますと書いてあった。
このことは綿子さんには内緒にしていた。
内緒で来訪を断っていたのだ。
なぜかというと…
この人は茂造さんの父、為五郎の妹の息子だ。
茂造さんのいとこになる。
いとこと言っても特に仲がいいわけでもない。
この人が毎年やって来るのだ。
旅行がてらやって来て、近所の光三さんちと茂造家に寄るのだ。
(光三さんは大北氏の叔父になる)
そんなに近い親戚でもないのに毎年来られてもハッキリ言って迷惑なのだ。
綿子さんも「いつまで来るんやろか!」と毎回ぼやいていた。
なので今回、茂造さんも入所して家にいないことだし、これを機に断ることにしたのだ。
だいたいこちらの都合も聞かずに、間際になって伺うからとハガキで報告されても困る。
実際、土曜日は営農の仕事が入っている。
そしてこちらも手紙で断ろうにも間際過ぎて間に合わない。
電話をかけようにも電話番号がわからない。
綿子さんちの電話帳や親戚の連絡先を書いてあるノートを見ても大北氏は載っていなかった。
なので光三さんから上手く断ってもらおうと、光三さんに電話をかけた。
余談だが、光三さんの奥さんの米さんも入所する前には毎年「いつまで来るんや!」とぼやいていたそうだ。
光三さんから「本家はもう茂造も入所しているし、綿子も痴呆が進んで実質息子のかつおに代替わりしとるから訪問は遠慮せえ」と言って欲しかったのだが「お前からハッキリ言うたらええが」と断られてしまった。
光三さんも言いにくいのだろう。
仕方ない。
光三さんから大北氏の電話番号を教えてもらった。
かつおさんは意を決して電話をかけた。
か「土曜日に来られるとハガキを貰いましたが、もう、父も入所していますし、母も痴呆が進んで応対が難しいんです。僕もその日は仕事でして、すみませんが」
大北「そうな。そしたらお墓だけでも参らせてもらうわ」
ホッ。
これでやっと縁が切れる。
そう思ったのだが
大北「近くまで行ったらまた電話するわ」
はぁ?
何のために?
結局来るか来ないかよく分からないことになってしまっていた。
大北氏が来ることは、綿子さんには伝えないでおこうと決めていた。
耳に入れたらまた面倒なことになるのは目に見えている。
だから内緒でことを進めたのに。
なんで綿子さんが知ってるんだ⁈
続く

↓ポチッと押して頂けると嬉しいな(*^ω^*)

にほんブログ村
