一方、食事を終えベッドに横になった茂造さんは以前と変わらずひたすら独り言をつぶやいていた。
今回、麦さんのおしゃべりを聞くのに夢中だったので茂造さんが何をしゃべっていたのかはよく聞けていないが、とにかくずーーーーっと何かしゃべっていた。
2時間近く絶え間なくしゃべる。
結構離れた部屋にいるのだがその声が座敷まで聞こえてくる。
麦さんも「何?ずーーっと何か言うとるで」、「そうそう、いつものことなんや」と言うと驚いていた。
とにかく茂造さんはマイペースでほんと前回帰宅した時と変わらない。
2時過ぎからやっと静かになったので様子を見に行くと寝ていた。
が、1時間もすると「腹が減った」と起きてきた。
けれどお昼も食べすぎでしょというくらいたくさん食べていたのでこれ以上食べ物を与えるわけにはいかない。
数くんが掛け時計を外し、それを茂造さんの目の前に持って行き「今、3時やろ。次のごはんの時間は6時やからな。まだやで」と説明した。
すると茂造さんは「ほうか。まだか」と素直に受け入れた。
数くん、凄いじゃん!!
さすが医療従事者だ。
職業柄

そんな感じで茂造さんの帰宅は特に問題なく質問攻めの対応がめんどくさいというくらいで平和に終わった。
施設に戻る時も特に嫌がることもなくスムーズだ。
やっぱり時々連れて帰ってあげたいなと思う。
そして結局「落としたらいかん!」と言って頑なにゆうくんを抱こうとはしなかった。
もう少し大きくなって首が座ったら抱いてあげてね。
アルバムは大事そうに持って帰った。
また今日の写真を印刷して届けようと思う。


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