また座敷へ戻り片付けをしながら

「いや~やっぱりやったな!やると思っとったわ」

「なんかな、嫌な予感がしたんや」

「それにしてもお母さん凄いな!ガサガサで気が付くとは。それに引き換えお父さんは!なんで袋ごと渡したんや!間違いの元やん!」

かつおさんは小さくなっていた。
でも寸でのところで回避できたから良かった。

そう思っていたのだがこれで終わりではなかった。
翔ちゃんからハルちゃんの携帯にLINEが届いた
『なんと哀れなり』
翔ちゃんは寝たふりをしていただけでちゃんと見ていたのだ。
『おれはもう片方のポケットにも飴が隠されていることを見ている』
ええっ!!マジか⁈
かつおさんの出番だ。
翔ちゃんから届いたLINEを見せ、上手に回収するようにミッションを与えた。

「ばあさん!まだ持っとるやろが!」

全然上手じゃない…。

綿子さんは「持ってないわ」と言い張ったが「そしたら見せてみ」とかつおさんに言い寄られ「ちょっとくらいええやないか!」と逆切れしながら飴をテーブルに叩きつけた。

「ええこと無いわ。ばあさんが施設に飴を持って帰って人にあげて、その人が死んだらどうするんや!」

綿「これは私が一人で食べるからええやろが!」

「そんなん無理やろが!イカンって言うたらイカンのや!そんなことしてバレたら追い出されるぞ!」

綿「バレんようにするわ」

ああ言えばこう言う。
困ったもんだ。
けれど翔ちゃんのおかげで阻止出来てよかった。

ホッとしていたらまたも翔ちゃんからLINEが
『反対のポケットにまだ入っとるで』
さっきは全てを回収されないために片方だけ早めに手放しただけだったのだ。
詐欺師のやり口である。
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またまたかつおさんの出番だ。
今度は上手くやれよ!
帰り際に立ち上がったタイミングで冗談めかして「もう持ってないやろのぉ」と言いながら綿子さんのベストのポケットを叩く→「あれ?なんか入っとるぞ」→ポケットから飴を取り「なんやこれは!」と回収する。
細かに指示を出した。

ここまで台本を用意したらさすがのかつおさんでも上手くやれた。
スムーズに飴を見つけた。

綿「ちょっとくらいええやないか!」

「ええこと無い!」

ふぅ~。
なかなかのバトルだった。
最後の最後にこんなことになるなんて。
それもこれも考えなしのかつおさんのせいだ。
ほんとしっかりしてください!


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