昨日の続き

茂造さんをベッドに座らせおやつを渡そうとしていたら茂造さんがスッと横に寄った。

茂「お前も座りな」

気遣ってくれたのだ。
ちょっと感動した。

か「じいさん、ほら、これ食べな」

おやつを差し出すと

茂「おぉ～美味そうやのぉ～」

パクリとかみつき「美味いのぉ～！」と言った。
「これは美味い！」ご機嫌だ。

か「もう一ついるか？」

茂「おぉ、くれ！これはええ！」

とても美味しそうに食べているがよだれがボタボタ落ちている。
急いでタンスからタオルを取り出し渡した。

茂「おぉ～これはええタオルや！ありがとのぉ」

何でも最高に褒めるじゃん！
こういうところがスタッフさん達にも人気の秘訣なのだろう。


おやつを食べ終わり落ち着いたので話題はゆうくんの写真へ。
今日もポケットにミニアルバムが入っていた。
茂造さんはそれを取り出し可愛いのぉと眺めていた。

か「じいさんに似とるやろが(笑)」

茂「おう！わしに似とる！」

相変わらずだ。

そして

茂「今日はわしが生まれたとこには帰れんのやろ？」

か「そうや」

好「また今度な。茂造さん、おやつ食べたらのどが渇いたやろ？もうお茶の時間やから席に戻ろうか」

茂「そやの」

こうしてまたさっきの席まで戻ったのだった。
ちゃんと座布団を持って。
なんてスムーズ。
本当に茂造さんの相手は世話ない。

か「そしたらまた来るからな」

茂「へぇ。ありがとう」

またちょこちょこおやつを持って面会に行こうと思う。
家に帰るのはもうちょっと待ってね茂造さん。


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