7月19日 金曜日
今日もハルちゃんがゆうくんを連れて綿子さんのお見舞いに行ってくれた。
本当にありがたい。
いぶきの森では前回同様、1階で大勢の利用者さんに囲まれ「可愛い!!」の大合唱だったそうだ。
綿子さんは相変わらずとても喜び涙を流し、そしていつものように母乳の話&年金でゆうくんに何か買ってやってくれと言ったそうだ。
ハルちゃんは小一時間ほど話し相手をしたそうだ。
だんだん昔辛かった話や為五郎がいかに酷い人間だったかという話になり、ちっともかばってくれなかったフネさんや茂造さんの悪口に発展していったそうだ。
特に酷いと感じたエピソードはまだかつおさんが赤ちゃんだった頃、夜中に泣くと翌朝「子供を泣かせるな!」「昨晩はうるさくって寝られんかったわ」と皆から責められたという話だ。
この頃は為五郎のほかにもトラ(為五郎の母親)や茂造さんの兄弟がいたのだ。
皆、口々に綿子さんを責めたそうだ。
それで綿子さんは納屋にゴザを敷いてかつおさんと寝るようにしたんだそうだ。
もちろん綿子さんは夜泣きするかつおさんをあやしたり、ゴザで寝るので体の疲れも取れず睡眠不足できつかっただろう。
けれど翌朝、誰より早く起き、朝ごはんの用意&兄弟たちの弁当を作っていたそうだ。
今みたいに炊飯器などない時代だ。
かまどでご飯を炊き、卵焼きを作って弁当箱に詰めていたら「毎日卵焼きばっかり、恥ずかしいわ」と文句を言われたそうだ。
この時代の嫁は本当にひどい扱いだ。
まるで女中じゃないか。
そして朝食が終わるとすぐ田んぼに行かないと為五郎に怒られたそうだ。
この話を聞いてハルちゃんも今ちょうど乳児の子育て中なので綿子さんにかなり同情したそうだ。
ハ「ばあちゃん、よう我慢したなぁ。私やったら何言うんじゃボケ!って殴っとるわ!」
綿「そんな時代やったんや」
本当、今なら考えられない。
綿子さんが茂造さんや為五郎のグチを今でも言い続ける気持ちがハルちゃんにも少しは分かったようだ。

しかしこの話、1点だけ間違っている。
夜泣きしていた赤ちゃんはかつおさんではなく典さんだ。
かつおさんが生まれた頃には茂造さんの兄弟は皆、結婚して家を出ていた。
やっぱり所どころ記憶が間違っているのがちょっと悲しい。
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今日もハルちゃんがゆうくんを連れて綿子さんのお見舞いに行ってくれた。
本当にありがたい。
いぶきの森では前回同様、1階で大勢の利用者さんに囲まれ「可愛い!!」の大合唱だったそうだ。
綿子さんは相変わらずとても喜び涙を流し、そしていつものように母乳の話&年金でゆうくんに何か買ってやってくれと言ったそうだ。
ハルちゃんは小一時間ほど話し相手をしたそうだ。
だんだん昔辛かった話や為五郎がいかに酷い人間だったかという話になり、ちっともかばってくれなかったフネさんや茂造さんの悪口に発展していったそうだ。
特に酷いと感じたエピソードはまだかつおさんが赤ちゃんだった頃、夜中に泣くと翌朝「子供を泣かせるな!」「昨晩はうるさくって寝られんかったわ」と皆から責められたという話だ。
この頃は為五郎のほかにもトラ(為五郎の母親)や茂造さんの兄弟がいたのだ。
皆、口々に綿子さんを責めたそうだ。
それで綿子さんは納屋にゴザを敷いてかつおさんと寝るようにしたんだそうだ。
もちろん綿子さんは夜泣きするかつおさんをあやしたり、ゴザで寝るので体の疲れも取れず睡眠不足できつかっただろう。
けれど翌朝、誰より早く起き、朝ごはんの用意&兄弟たちの弁当を作っていたそうだ。
今みたいに炊飯器などない時代だ。
かまどでご飯を炊き、卵焼きを作って弁当箱に詰めていたら「毎日卵焼きばっかり、恥ずかしいわ」と文句を言われたそうだ。
この時代の嫁は本当にひどい扱いだ。
まるで女中じゃないか。
そして朝食が終わるとすぐ田んぼに行かないと為五郎に怒られたそうだ。
この話を聞いてハルちゃんも今ちょうど乳児の子育て中なので綿子さんにかなり同情したそうだ。
ハ「ばあちゃん、よう我慢したなぁ。私やったら何言うんじゃボケ!って殴っとるわ!」
綿「そんな時代やったんや」
本当、今なら考えられない。
綿子さんが茂造さんや為五郎のグチを今でも言い続ける気持ちがハルちゃんにも少しは分かったようだ。

しかしこの話、1点だけ間違っている。
夜泣きしていた赤ちゃんはかつおさんではなく典さんだ。
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