ひき続き27日のこと
かつおさんが茂造さんを車に乗せいぶきの森に向かって出発した後、5分くらい開けてわたしと翔ちゃんとでいぶきの森へ向かった。
翔ちゃんが綿子さんのお見舞いに行くためだ。
綿子さんが骨折してからまだ一度も会ってなかった。
茂造さんのお祝いに駆けつけたついでに綿子さんのお見舞いも行こうという事なのだが、茂造さんには綿子さんがいぶきの森にいる事は内緒なので念のため時間をずらせて訪問したのだ。
茂造さんを2階に送り届けたかつおさんと玄関で合流し3人で4階へ。
ここでも驚く事があった。
なんと綿子さんがデイルームにいたのだ。
車イスに乗ってはいるが服もパジャマではなく普段着を着ている。
木曜日に会った時にはベッドで横になっていたし、まだまだあまり動けない様子だったのに急にこんなにステップアップしているとは!
本当にむっちゃ驚いた。
スタッフさんが「今日からこうしてなるべくデイルームで過ごしてもらうようにしたんです」と説明してくれた。
そしてこれまた驚くような話をしてくれた。
ス「実は綿子さん、立ってたんです。なんかね、お茶を他人にあげようとしてベッドから降りたみたいなんですよ。センサーマットは普段ベッドに乗り降りする方にしか敷いてなくて、けど綿子さんマットが無いタンス側に降りたので初め気が付かなかったんです。そしたら「綿子さんが立てっとるで」って教えに来てくれた人がいて。それで急いで駆けつけたんですよ」
うわ~綿子さんならやりかねない!
ス「それでもう立てれるんならずっと寝てばかりよりは車イスでデイルームで過ごしてもらった方がいいだろうという事になりまして」
そりゃあデイルームにいた方が目も届くし、本人も他人と話ができていいだろう。
それにしてもスタッフさん達は肝を冷やした事だろう。
わたし達は良くなって来たらそのうちなにかやらかすだろうとは思っていたが、ここのスタッフさん達にとっては初めての事だもの。
それにしてもお茶をたくさん持って来たことが裏目に出てしまった。
ほんと綿子さんの『あげたがり』には困ってしまう。
余分なものは極力持ち込まないようにしなくては。
好「どうもすみません。お騒がせしました」
ス「また転ばなくてよかったです」
本当、申し訳ない。
一方、綿子さんはわたし達が来たことに早々に気付いた。
そして翔ちゃんが居るのを見つけ「うわ~翔ちゃん~来てくれたんか~」と涙を流す。
想像通りの展開だ。
スタッフさんにお部屋でお話されるといいですよと促され、皆で部屋へ移動した。
部屋ではベッドに移乗させるのも大変なので車イスのままで話をした。
この車イスは背もたれが高くリクライニングするタイプのもので30度くらい傾いていた。
これ以上起こすと痛くてたまらないそうだ。
ベッド上で食事をしていた時に使っていたデーブルがまだあったのでそれを近づけ、持って来たショートケーキを出した。
綿「うわ~美味しそうや~」
好「どうぞ。今日は茂造さんの誕生日やから皆でお祝いしたんや。これはお裾分けや」
綿「じいさんも喜んだやろなぁ」
そう言いながら食べ始めた。
すると綿子さんもフイルムを剥がさずに食べようとする。
かつおさんが急いで除けてあげた。
何気に二人そっくりやん(笑)
そして綿子さんはケーキを食べながら翔ちゃんに
綿「ありがとなぁ。翔ちゃんに会えるとは思ってなかったわ~。けどばあちゃん今、一銭ももってないから何もやれんのや~」
ここでもあげたがり精神が出てきたが、渡せるものがないのだった。
けどゆうくんには私の年金から~っていつも言うのに。
残念ながらゆうくんに負けたようだ。

帰りにスタッフさんに尋ねた。
好「お茶はまだ持って来た方がいいですか?」
ス「もうデイルームで過ごしてますし、もう持ってもなくてもいいと思います」
よかった。
けどまだタンスの中に4、5本残ってたっけ。
明日回収してしまおう。
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かつおさんが茂造さんを車に乗せいぶきの森に向かって出発した後、5分くらい開けてわたしと翔ちゃんとでいぶきの森へ向かった。
翔ちゃんが綿子さんのお見舞いに行くためだ。
綿子さんが骨折してからまだ一度も会ってなかった。
茂造さんのお祝いに駆けつけたついでに綿子さんのお見舞いも行こうという事なのだが、茂造さんには綿子さんがいぶきの森にいる事は内緒なので念のため時間をずらせて訪問したのだ。
茂造さんを2階に送り届けたかつおさんと玄関で合流し3人で4階へ。
ここでも驚く事があった。
なんと綿子さんがデイルームにいたのだ。
車イスに乗ってはいるが服もパジャマではなく普段着を着ている。
木曜日に会った時にはベッドで横になっていたし、まだまだあまり動けない様子だったのに急にこんなにステップアップしているとは!
本当にむっちゃ驚いた。
スタッフさんが「今日からこうしてなるべくデイルームで過ごしてもらうようにしたんです」と説明してくれた。
そしてこれまた驚くような話をしてくれた。
ス「実は綿子さん、立ってたんです。なんかね、お茶を他人にあげようとしてベッドから降りたみたいなんですよ。センサーマットは普段ベッドに乗り降りする方にしか敷いてなくて、けど綿子さんマットが無いタンス側に降りたので初め気が付かなかったんです。そしたら「綿子さんが立てっとるで」って教えに来てくれた人がいて。それで急いで駆けつけたんですよ」
うわ~綿子さんならやりかねない!
ス「それでもう立てれるんならずっと寝てばかりよりは車イスでデイルームで過ごしてもらった方がいいだろうという事になりまして」
そりゃあデイルームにいた方が目も届くし、本人も他人と話ができていいだろう。
それにしてもスタッフさん達は肝を冷やした事だろう。
わたし達は良くなって来たらそのうちなにかやらかすだろうとは思っていたが、ここのスタッフさん達にとっては初めての事だもの。
それにしてもお茶をたくさん持って来たことが裏目に出てしまった。
ほんと綿子さんの『あげたがり』には困ってしまう。
余分なものは極力持ち込まないようにしなくては。
好「どうもすみません。お騒がせしました」
ス「また転ばなくてよかったです」
本当、申し訳ない。
一方、綿子さんはわたし達が来たことに早々に気付いた。
そして翔ちゃんが居るのを見つけ「うわ~翔ちゃん~来てくれたんか~」と涙を流す。
想像通りの展開だ。
スタッフさんにお部屋でお話されるといいですよと促され、皆で部屋へ移動した。
部屋ではベッドに移乗させるのも大変なので車イスのままで話をした。
この車イスは背もたれが高くリクライニングするタイプのもので30度くらい傾いていた。
これ以上起こすと痛くてたまらないそうだ。
ベッド上で食事をしていた時に使っていたデーブルがまだあったのでそれを近づけ、持って来たショートケーキを出した。
綿「うわ~美味しそうや~」
好「どうぞ。今日は茂造さんの誕生日やから皆でお祝いしたんや。これはお裾分けや」
綿「じいさんも喜んだやろなぁ」
そう言いながら食べ始めた。
すると綿子さんもフイルムを剥がさずに食べようとする。
かつおさんが急いで除けてあげた。
何気に二人そっくりやん(笑)
そして綿子さんはケーキを食べながら翔ちゃんに
綿「ありがとなぁ。翔ちゃんに会えるとは思ってなかったわ~。けどばあちゃん今、一銭ももってないから何もやれんのや~」
ここでもあげたがり精神が出てきたが、渡せるものがないのだった。
けどゆうくんには私の年金から~っていつも言うのに。
残念ながらゆうくんに負けたようだ。

帰りにスタッフさんに尋ねた。
好「お茶はまだ持って来た方がいいですか?」
ス「もうデイルームで過ごしてますし、もう持ってもなくてもいいと思います」
よかった。
けどまだタンスの中に4、5本残ってたっけ。
明日回収してしまおう。
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