9月9日 月曜日

今日も仕事の帰りにいぶきの森へ。
今日は茂造さんの洗濯物を回収するだけなのでとっても気が楽だ。
途中、ちょっと買い物に寄ったのでいぶきの森に着いたのは6時前だった。
2階に上がるともう食事は終わったようでデイルームは人がまばらだった。
茂造さんの姿は無かった。
もう部屋に戻ったんだろう。
ガラス扉を開けて中に入ると茂造さんの声が聞こえてきた。
姿は見えないが声が大きいのですぐわかる。
部屋に入ると照明をつけていないので薄暗い。
茂造さんはベッドで横になっていたがひたすら喋っていた。

「残さんと全部食べないかんのや。あとで腹が減ってもなんも食べられんのやから。ある時に食べとかな。ほぜくりかえしたもんもや。茶碗にの中をほぜくりかえしたのもちゃんと食べないかん。ズボンの上に落ちたのも拾って食べるんや。あ~~腹減ったの~~」

腹減ったってついさっき夕食食べたとこでしょうが。
今日のテーマは食事のようだ。
とにかく延々としゃべり続けている。
聞いていると面白くて吹き出しそうになる(笑)
隣のベッドの人は口を開けて寝ていた。
よくこんなうるさいところで寝られるもんだ。
やっぱり耳が遠いのだろう。

部屋を出るとスタッフさんが「いつもありがとうございます」と声をかけてくれた。

「いえいえ、こちらこそお世話になってありがとうございます。茂造さん、ひたすら喋ってますねぇ」

ス「そうなんです。この間、私が夜勤の時も一晩中喋ってたんですよ。あの日は寝てないんじゃないかな(笑)」

「どうもすいません」

ス「いえいえ、大丈夫ですよ」

「けど相部屋の方に悪くって」

ス「それは大丈夫です!」

スタッフさんはきっぱりと言い切った。
やはり耳が遠いのだろう。
そうじゃなきゃ寝れないよね。
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