9月19日 木曜日

今日はかつおさんがいぶきの森へ洗濯物の回収に行った。
まずは4階の綿子さんのもとへ。
今日は残業をしたためいつもより遅い時間になったそうだ。
そのため食事はとっくに終わっていて、綿子さんは部屋のベッドで横になってテレビを見ていたそうだ。
片耳のイヤホンなのだがかつおさんが来たことに全然気づかなかったそうだ。
なので先に用事を済まそうと洗濯物を入れ替えた後で声をかけた。

「おう、ばあさん」

綿子さんはビクッとして驚いたそうだ。
テレビに夢中だったのか?
やはり耳が悪くなっているのか?
聴覚に限らずいろんなものが鈍くなってきているようだ。

綿「来てくれたんか~。いつもすまんのぉ~」

「おう。ほなの」

あっさりした会話を交わし、さっさと部屋を出たそうだ。
そうそう、あいかわらずテレビは付けている時間でお金をとられると思っているようで仕切りのカーテンで覆って隠すようにしていたそうだ。
やはり思いこみの訂正は難しいようだ。

その後2階の茂造さんのもとへ。
茂造さんも部屋で横になっていたそうだ。
この時間、スタッフさんも割と手が空いているのか一緒に部屋に入ってきて茂造さんに声をかけたそうだ。

ス「茂造さん、息子さんが来てくれたで」

かつおさんは内心『いや、声かけてくれんでええのに』と思ったそうだが仕方ない。

「おお~秀夫か」

ガクッ!
また秀夫かい!

「かつおや。洗濯物を取りに来たんや」

「ほうか」

「じいさんは寝とったらええぞ。ほなの」

さっさと洗濯物を入れ替えて部屋を出たそうだ。
すると茂造さんは起き上がり、おしっこのバッグが入ったカゴを手に持ちついてきたそうだ。
そしてガラス扉の所まで来て「気をつけて帰れよ」と言ってくれたそうだ。
マジ⁈
やるやん茂造さん!
かつおさんは一緒に家に帰ると言い出すのではと思い、どうしようとグルグル考えていたのでびっくりしたそうだ。
その分、気遣いの言葉が嬉しかったようだ。
帰って来たかつおさんはとても嬉しそうに話してくれた。
いつもこんなだったらいいのにね。
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