綿子さんはたい焼きを食べ終え甘酒を飲み干すとまた正月の事を言い出した。

綿「かつお、正月は家に帰れるんやろが。姉さんの仏さん参りにも行きたいし、私、何日か泊まろうと思うんや」

「泊る?それはムリや!」

綿「そんな事ないわ。大丈夫や」

大丈夫な訳ないじゃないか。
そんなこと我々のサポートなしじゃ絶対無理じゃん!
3食の食べる事だって綿子さん一人ではどうにもならないじゃないか。
自分でタクシーを呼んで買い物に行くならいいがそんなこと絶対しないではないか。
それに今、綿子さんの家は住んでいた頃のように手すりがある訳ではない。
あれは介護保険を使ってレンタルしていたので入所したため返却しなくてはならなかった。
なのでトイレにも手すりはもうない。
段差だらけの家で危険がいっぱいだ。
なので家に連れて帰ったら目を離せないのだ。
泊りとなったら誰かあの家に一緒に泊まらないといけないじゃないか。
典さんが帰省して泊ってくれるならいいがまだ典さんの予定も分からない。
かつおさんは絶対嫌だと拒否っているので泊りはなしだ。
ほんと簡単に大丈夫と言わないでほしい。
お正月は家に連れて帰ってあげたいとは思うが泊りは絶対無理です!
勘弁してください。
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