そしてお昼ご飯の用意が整った。
あとは翔ちゃんが到着するのを待つばかり。
11時頃には来る予定だったのだが、寝坊したから遅れると連絡があった。
もう11時半だし、冷めないうちに食べてもらおう。
リビングへ声をかけに行った。
と同時に翔ちゃんがやって来た。

「こんちは!」

「兄ちゃん遅いやん!」

「すまん、すまん」

よかった、これで皆揃った。
が、綿子さんはポカンとしている。

綿「あれは誰?」

は?
誰ってあなたの大好きな翔ちゃんやん!!

「アニキやん。翔平やで」

綿「ええっ!!翔ちゃんか!」

かなりビックリしているが、こっちはそれにビックリだ。

綿「いや~ハルちゃんの旦那かと思うたわ~」

いやいやどう見ても翔ちゃんやん。

まあとにかくお昼にしよう。

「そしたら私はお暇するわ」

「えっ⁉いやいや、一緒に食べて行ってよ。もう用意しとるんや」

おいおい!前もって案内して無かったんかい!
まったくかつおさんは!

麦さんは悪いなぁと言いながらも残ってくれた。
良かった。
麦さんがいると楽しいし頼りになる。
話も弾み楽しく賑やかな食卓となった。
綿子さんも麦さんもどれも美味しいと喜んでくれた。
けれどやはり量が多かったようだ。
綿子さんにはウナギ半身を出したのだが、その半分を残して「これ持って帰って食べるわ」と言い出した。
そんな無茶な!
それを施設に持って帰っていつ食べるん?
食事の時に自分だけそれを出して食べるん?
それとも部屋でこそっと食べるん?
そんな事無理でしょ。
そもそも食べ物の持ち込みは禁止だ。

「アホ言うな!それは持っていけんぞ!」

綿「そんなこと言わんと」

やれやれまたこのやり取りかい!
勘弁してくれー!!
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