ようやくかつおさんがブラウスを持って戻って来た。
それを引き出しの一番手前のよく目立つところに入れて衣替え完了だ。
さあ帰ろう。

「綿子さん喜んどった?」

「おお、喜んどったわ。いや、わしてっきりよっちゃんが下りてくるもんやと思とったわ」

「今日は体調がイマイチやから会うのは控えるって言うたやろ」

「えっ?いや、ばあさんにちょっと待っとって言うてもうたわ」

「えっ?ウソやろぉ」

ほんと人の話をちゃんと聞いて無いんだから!!

1階に降りるとロビーのテーブル席に綿子さんが座っていた。
わたしに気付くと「好子さんありがとなぁ」と言う。
無視するわけにもいかないじゃん。
仕方なく綿子さんのそばへ。
マスクをしてるから大丈夫だと信じよう。

それにしても綿子さん、今日もダウンのベストを着ていた。
思わず「暑くないん?」と聞いたが「いやぁ」とのことだ。
ホント茂造さんにしても綿子さんにしてもこの暑さを感じないのか?
わたしなんてタンスの整理をするだけで汗だくなのに。
脱水になっても知らんで。
やはり高齢者は気温の変化を感じにくいのか?
周りが適切な衣類を用意しないといけないのね。

家に戻り、お昼ご飯を食べていたらかつおさんがキッチンスケールを出してきた。
ごはん65gを量るためだ。
実際に目にした65gのご飯はやはりかなり少なかった。

「ばあさんの言う通りや。これホンマに3口やわ!」

これを見ると毎回「ここのご飯は少ないんやって」言うのも無理はない気がする。
早く痩せてご飯の量が増えるといいね。

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