その後、晩御飯を食べていたらハルちゃんから電話がかかってきた。

「ばあちゃんのお尻が痛いのって褥瘡?」

さっき円座の使用許可をもらう時にザッと説明したのだが、何か気になる事があったのかな?

「たぶんそうやと思う」

「仙骨の辺りなん?」

「そうそう」

「だったら円座はNGやって数くんが言うとるで」

「えっ?そうなん?」

「褥瘡がある仙骨の部分を円座で浮かせようとしたら、褥瘡の周り全周を圧迫するから結果的に褥瘡の辺りの血流が悪くなって悪化するんやって」

なんだって!!
良かれと思って円座を届けようとしていたのに逆効果になるとは、なんてこった。

「円座を持って行くこと看護師さんは知っとるんかな?知っとったら普通止めると思うけどって数くんが言うとるで」

「看護師さんは褥瘡があることを知っとるかどうか分からんのや。わたしも日曜日に初めて知ったとこなんや。看護師さんに聞こうにも居らんかったから、今度会うたら聞いてみようと思っとったんや」

「まずは確認してからの方がええんと違う?」

「ホンマやな。そうするわ。ありがとう」

危ないところだった。
数くんのアドバイスが無かったらかえって悪化させてしまうところだった。
さすが医療従事者。
ありがとう数くん。
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