10月4日 土曜日

朝、麦さんがお米を取りにやってきた。
タイミングが悪くちょうどかつおさんが田んぼへ出かけていたので戻ってくるのを待つことに。
わたしと麦さんでは30㎏の袋を運べないもの。

麦さんはお手製の栗おこわを持って来てくれた。

「ありがとうございます。午後から綿子さんの面会に行くから持って行って食べさせますね」

「綿ちゃんどうなん?」

「パーキンソンの事は聞きました?」

「こないだかつおちゃんから聞いたわ。絶対、退所やしたらいかんで。家に戻ってどうやって生活するんな。かつおちゃんや好子さんの負担が増えるばっかりやがな。もうな、治療せんでええがな」

ありがたい。
わたし達の考えに賛成してくれている。

「ところでどんな様子か動画は見た?」

「え、見てないわ」

かつおさんとは電話で話しただけだったのね。
そこで綿子さんの様子を撮影した動画を見てもらった。

「うわ~これ勝手に動いとるんやろ?」

「そうみたい。本人は自覚無くって、動いとることにもあまり気付いてないみたいなんや」

「やっぱりあそこを出るのはイカンわ。こんなのに一人では無理や」

「おばさんもそう思います?けどね、この間、介護認定の更新があって、調査員が聞きとりに来たんですけどね」

先日の聞き取り時の様子を話すと麦さんも驚いていた。

「出来る、出来る言わんと出来ませんって言うとけばええのに。あそこに居れんようになったらどうするんよ、なぁ!家に戻ることになったら結局自分が困るのに」

さすが麦さん、ちゃんと分かってらっしゃる!
けど麦さんももう82歳。
近い将来、介護認定を受けるときはこれを思い出して見栄を張らないように気をつけてくださいね。
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