昨日の続き

いぶきの森に着いたのは7時前だった。
さっさと洗濯物を回収して帰ろう。
お腹空いたよ~~。

デイルームにいたスタッフさん達に「こんちは~」と挨拶しながら茂造さんの部屋へ急いだ。
茂造さんは今日も寝転んで独り言をつぶやき中。

「いっぺんに飲めるか?えっ?えっ?食べられんが。う~~死ねへんが~。えっ?ほうな。断りせえとは言えへん。黙っとったん。ほな断りしよる。黙っての。う~ん、う~ん。あなん言うて」

一体何の話?
誰と話てんの?
まあよくそんなに喋れるもんだ。
感心しながら洗濯物を回収。
さあ帰ろうとしたところへスタッフさんがやってきた。

ス「あの~パウチはまだでしょうか?」

「パウチ?」

ス「茂造さんのパウチ、もう在庫が無くなっちゃったんです。今は施設にあった物を急遽使ってるんですよ」

「えっ?そうなんですか?どうもすみません。ひょっとしたらかつおさん忘れてるのかも?伝えておきます。本当に申し訳ありません」

ス「ご主人の方に11月中には連絡してますので、やっぱり忘れてるのかしら?」

「ひえ~~すみません。大至急注文するように伝えます!」

おいおい!
このところ出張三昧で二人の事なんか頭に無いんじゃないの?
こんな大事なこと忘れないでよ!

平謝りでいぶきの森を後にし、家に戻りかつおさんに電話をかけた。

「いぶきの森に行ったら茂造さんのパウチはまだでしょうか?って言われたで」

「あっ!忘れとった!」

「やっぱりー!スタッフさん困っとったで。在庫ゼロやそうや」

「急いで注文するわ」

「とりあえず施設に残っとるやつ(以前入所していた人が使っていたがお亡くなりになったため残っているそう)使ってますのでって言うとったわ。大至急送ってくれるように注文してな」

「分かった」

本当にしっかりしろよ!!
パウチが届いたらいぶきの森へ届けに行かねばならない。
かつおさんのチョンボの尻ぬぐいばっかり勘弁してよね。
それに今はベストフィットではないパウチを使っているという事はまた漏れる可能性大ってことじゃん。
ホント勘弁して!
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