2階に行くと茂造さんはデイルームにいた。
好「茂造さん、こんにちは」
茂「もう飯か?」
好「飯はまだやで。けどおやつ持って来たから部屋に行って食べよう」
茂「よっしゃ」
そうそう、茂造さんの相方がいなくなって半月だがようやく次の人が入ったようだ。
金曜日に来た時に気づいた。
ネームプレートが入り、ベッドの周りに生活感が。
どんな方なんだろう?
ま、耳が遠い事は確かだと思う。
で、今日初めてお目にかかったのだが、かなりボケた方だった。
体は元気でボケているパターンの人。
一番厄介なタイプかも。
茂造さんを連れ部屋に向かっていると見慣れないおじいさんが自分の部屋が分からないのか片っ端から部屋に入ろうとしてスタッフさんに注意されていた。
「〇〇さんの部屋は206号室やで。他の人に部屋には入ったらダメよ」
206号室といえば茂造さんの部屋だ。
この人が相部屋の方なのね。
このおじいさん注意をされても206号室が分からないのか立ち尽くしていた。
スタッフさんがこっちですよと部屋の入り口まで連れて来た。
「ほらここに〇〇さんの名前が書いてあるやろ。ここが〇〇さんの部屋やで」
茂造さんは我関せず。
全くスルーして自分のベッドに向かった。
わたし達はこんにちはと声をかけて部屋に入った。
だがおじいさんは入ってこない。
スタッフさんもいなくなったのだが、部屋の中とネームプレートを交互に見ながら入り口で立ったままだ。
そしてわたしに「ここはわしの部屋か?」と尋ねてきた。
好「そうですよ」
けれどおじいさんは動かない。
そしてまた「ここはわしの部屋か?」って。
好「そうですよ。〇〇さんのベッドは奥ですよ」
けれど動かない。
おじいさんは怒っているような喋り方だった。
なんでわしの部屋に他の者がおるんやと怒ってるのかな?
けど茂造さんもそうだけどこのくらいの高齢男性ってそのつもりが無くても怒っているように感じる喋べり方をする人がいるよね。
だから怒っているのかどうか判断が付かなくて困る。
その後も何度も「ここはわしの部屋か?」と聞かれた。
好「そうですよ。〇〇さんの部屋ですよ。ここは2人部屋ですよ。奥が〇〇さんのベッドですよ」
丁寧に説明したがやっぱり動かない。
もういいや、と相手にするのをやめた。
するとしばらくしたらいそいそと奥のベッドに行って寝転んだ。
そしてラジオの音が流れてきた。
今日は仕切りのカーテンを半分ほど閉めていたのでよく分からないが、たしかテレビは無かったはず。
きっとラジオだろう。
イヤホンなしなのね。
ここではテレビやラジオは基本イヤホンで聞くことになっている。
思いっ切りルール違反だけどまあいいでしょう。
茂造さんには聞こえないだろうから大丈夫だ。
けど、逆にこの音量で聞こえる人なら夜中の茂造さんの独り言はうるさいんじゃないのかな?
ちょっと心配。

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好「茂造さん、こんにちは」
茂「もう飯か?」
好「飯はまだやで。けどおやつ持って来たから部屋に行って食べよう」
茂「よっしゃ」
そうそう、茂造さんの相方がいなくなって半月だがようやく次の人が入ったようだ。
金曜日に来た時に気づいた。
ネームプレートが入り、ベッドの周りに生活感が。
どんな方なんだろう?
ま、耳が遠い事は確かだと思う。
で、今日初めてお目にかかったのだが、かなりボケた方だった。
体は元気でボケているパターンの人。
一番厄介なタイプかも。
茂造さんを連れ部屋に向かっていると見慣れないおじいさんが自分の部屋が分からないのか片っ端から部屋に入ろうとしてスタッフさんに注意されていた。
「〇〇さんの部屋は206号室やで。他の人に部屋には入ったらダメよ」
206号室といえば茂造さんの部屋だ。
この人が相部屋の方なのね。
このおじいさん注意をされても206号室が分からないのか立ち尽くしていた。
スタッフさんがこっちですよと部屋の入り口まで連れて来た。
「ほらここに〇〇さんの名前が書いてあるやろ。ここが〇〇さんの部屋やで」
茂造さんは我関せず。
全くスルーして自分のベッドに向かった。
わたし達はこんにちはと声をかけて部屋に入った。
だがおじいさんは入ってこない。
スタッフさんもいなくなったのだが、部屋の中とネームプレートを交互に見ながら入り口で立ったままだ。
そしてわたしに「ここはわしの部屋か?」と尋ねてきた。
好「そうですよ」
けれどおじいさんは動かない。
そしてまた「ここはわしの部屋か?」って。
好「そうですよ。〇〇さんのベッドは奥ですよ」
けれど動かない。
おじいさんは怒っているような喋り方だった。
なんでわしの部屋に他の者がおるんやと怒ってるのかな?
けど茂造さんもそうだけどこのくらいの高齢男性ってそのつもりが無くても怒っているように感じる喋べり方をする人がいるよね。
だから怒っているのかどうか判断が付かなくて困る。
その後も何度も「ここはわしの部屋か?」と聞かれた。
好「そうですよ。〇〇さんの部屋ですよ。ここは2人部屋ですよ。奥が〇〇さんのベッドですよ」
丁寧に説明したがやっぱり動かない。
もういいや、と相手にするのをやめた。
するとしばらくしたらいそいそと奥のベッドに行って寝転んだ。
そしてラジオの音が流れてきた。
今日は仕切りのカーテンを半分ほど閉めていたのでよく分からないが、たしかテレビは無かったはず。
きっとラジオだろう。
イヤホンなしなのね。
ここではテレビやラジオは基本イヤホンで聞くことになっている。
思いっ切りルール違反だけどまあいいでしょう。
茂造さんには聞こえないだろうから大丈夫だ。
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