6月20日 土曜日

かつおさんと午後2時過ぎにいぶきの森へ。
1階で受付をしていると4階の顔なじみのスタッフさんが通りかかった。
丁度いい、綿子さんのことを聞いてみよう。

「綿子さん、調子はどうですか?」

ス「う~ん、今日もイマイチなのよ。ちょっと寝るわって言うのでさっき部屋に連れて行ったんですよ。今、ベッドで横になってます」

「あらら、じゃあ今日は茂造さんのところに連れて行くのは無理かな?」

ス「いや~どうだろ?もしかしたら行くって言うかも。本人さんに聞いてみてください」

というのでとりあえず4階、綿子さんのところへ。

綿子さんは横になってはいるが寝てはいなかった。
あのお気に入りの歌の本を見ていた。

「お~ばあさん、歌の本見よったんか~」

綿「お~これええんや~」

やっぱ買ってよかった。

「今日も茂造さんのとこに一緒に行く?」

綿「ほな行こうか」

おっ⁉
以前は顔も見たくないという様子だったのにホント変わったよね。
体調がイマイチでも行く気になるぐらいなんだから。
どういう心境の変化なんだろう。

さっき1階で話をしたスタッフさんが来て綿子さんを車いすに座らせてくれた。

「じゃあ2階に行ってきます」

ス「は~い、ごゆっくり~」

スタッフさん達も夫婦仲良くしてくれる方が変な気を遣わなくてすむからいいよね。
けど旦那さんに会いたがらない人も結構いるみたいだ。
綿子さんは会いたがらなかった人。
過去形になってよかった。

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