綿子さんとゆうくんにおやつを食べさせている時、顔なじみのスタッフさんがわたしに小声で話しかけてきた。
小声なのは綿子さんに聞こえないようにという配慮だ。

ス「綿子さん、昨晩、一人で立って、隣の人のベッドの所まで歩いてたんです」

好「ええっ!」

夜中にトイレに行きたくなったようでナースコールを押したけどスタッフは他の人の対応中だったためすぐに駆け付けられず、その間に起きたことだそう。
スタッフが部屋に行ったら綿子さんが隣の人のベッドの横に立っていたのでびっくりしたそうだ。
普段、車いすに移乗するときも顔をしかめて立つのもやっとといった様子なのに。
そりゃあ驚くよね。

好「で、靴は?履いてたんですか?」

ス「そう!履いてたんですよ。すごいでしょ」

やればできるじゃん!
じゃなくて、危ないからやめてよね。
どうやって靴を履いたんだろう。
ホントよく転ばなかったものだ。
駆けつけたスタッフさんも肝を冷やしたことだろう。
申し訳ありません。

転ばなかったから良かったようなものの、もし転んでたらまた骨折したり大事になっていた事だろう。
頼むから勝手な行動は控えて欲しい。
けど言って聞かせようとしても無駄だよね。
言って聞くならこんなにケガばっかりしてないよね。
はあ~~。
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