かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

カテゴリ: 茂造さん

茂造さんはいつものようにベッドに寝転び、目を瞑って独り言中。
その横で着替えをタンスにしまっていたら、突然目が開いて「来てくれたんな」と言った。
えっ?
いつもは全然気づかないか気付いても反応なしでこんな事言ったこと無かったのに。
ビックリして思わずしどろもどろになりながらも「服、ここにしまっとくわな」と言って、スタッフか誰か分からないような返事をした。
すると茂造さん

「連れて帰ってくれるんやろ」

なんで今日に限ってわたしが家のもんだと分かるんだ!
いつもスタッフ扱いのくせに。
まいったなぁ。
とりあえず「今日は無理や。また今度な」と言ってそそくさと退散したのだった。
追いかけてはこなかったのでホッ。
あ~ビックリした。

そうそう、今日は茂造さんのタンスに見慣れないセーターがあった。
茂造さんの物じゃないのは確実。
セーターなどざぶざぶ洗えないものはラインナップに無い。
いつ便汚染になるか分からないもの。
名前を探したがどこにも無かった。
なので詰め所にいたスタッフさんに渡した。

ス「あ~〇〇さんのやな」

相方のものだった。
やはりあのおじいさんも重症のようだ。
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昨日の続き

茂造さんは今日もよく喋った。
なのでとうもろこしがなかなか減らない。
すると「もうええ」と突き返してきた。
マジ?
珍しいこともあるもんだ。
そして「飲みもんくれ」と言う。
さっきの飲みかけの牛乳を渡した。
ちょっとだけ飲んで「もう要らん!」

「そう言わんと、もう少し飲めや」

「もうええ!」

「そしたらこれは?」

もう一度とうもろこしを差し出した。
すると

「おお~これやったら食べる!」

結局、とうもろこしは完食。
さっきの「もうええ」はなんだったんだ?
ま、ええけど。

食べ終わると

「食べたから家に帰れるんやろが」

は?

「そう言うたが!」

スタッフさんが適当にあしらって言っているのだろう。
なんてったってご飯につられる男だから(笑)

「お前、車で来たんやろが」

「いや、歩いて来たんや」

「嘘言え」

「電車で来て、駅から歩いて来たんや」

「いや~~、知っとるんぞ。車やろが~」

騙されない。
こんな時はしっかりしてるのってなんで?

さあ、そろそろ昼食がデイルームに届いたようだ。
美味しそうな匂いが漂ってきた。

「お昼ご飯食べに行こう」

デイルームに連れ出し、席に座らせた。
スタッフさんが機転を利かせて素早くお膳を持って来てくれた。
ナイス!!
茂造さんは目の前にお膳がくると

「美味そうや~」

と食べ物に釘付けに(笑)
家に帰ることは忘れたようですぐさま食べ始めた。
わたしとかつおさんはその隙にそそくさと帰ったのだった。
後ろで「美味い!」と声がした。
振り返ってみると茂造さんは食事に夢中でこっちのことなど全然見ていなかった。
ホッ。
ほんと食べ物につられる男で良かった(笑)
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昨日の続き

そして2階、茂造さんのところへ。
早く行かないと昼食が始まってしまう。
茂造さんはもうすでに入れ歯を入れた状態でデイルームの指定席に座っていた。
いつも届けている牛乳を飲んでいた。
こういうものは部屋で飲んでるのかと思ってたけどここで飲んでるのね。
ま、茂造さんの席はデイルームの隅っこだから大丈夫なのかな。

おやつ持って来たから部屋に行こうと声をかけた。

「もう飯やろが」

「その前におやつ食べようで」

茂造さんなら食事前におやつを食べても満腹中枢がイカレてるので余裕でご飯も完食するだろう。

部屋に着きおやつのとうもろこしを出すと

「うわ~!!美味そうや!」

喜んでかぶりついた。

「美味い!甘いのぉ~」

そして食べながらいつもの名前の確認が始まった。

「あんた誰な?」

「好子や」

「よしお?男か?」

「違う!好子!」

「よしお?」

なんでそうなる?
ちょうど紙と鉛筆があったので書いて見せた。
するとようやく理解して

「あっ、好子さんな」

「そうやで」

「よっちゃんか」

おっと、初めてよっちゃんて呼ばれたわ。

「よっちゃんはどこから来たんな?」

「えっ?✕✕市からやで」

「✕✕市?」

「そうや」

「ほなやっぱり好子ちゃうやないか!」

「えっ?」

どうも姪のよし江さんと間違えてたようだ。
道理で。
よし江さんは昔、茂造家に数カ月住んでいたことがあるそうだ。
やはり茂造さんの記憶の中心は若い頃なのね。
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そして2階へ。
茂造さんは食事を終えていたが、なぜか今日はまだ席についていた。
そして大きな声で独り言を言っていた。

「わしの名前は〇〇茂造!〇〇県〇〇市〇〇町大字〇〇、〇〇番地!昭和7年7月27日生まれ!父親の名は〇〇為五郎!」

凄いじゃん!
全部合ってる!
さすがにこういうことは忘れないのね。
こうやってしょっちゅう口に出して確認してるおかげなのかな?
けど個人情報駄々もれなんですけど(笑)
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5月31日 日曜日

かつおさんは出張中。
なのでハルちゃんにヘルプを頼んでハルちゃんとゆうくんと3人で茂&綿の面会へ。
ゆうくんのお昼寝に差し障らない様、午前9時頃に訪問した。

1階でエレベーターを待っていたら夜勤明けで退勤したところの黒田さんに会った。
お疲れ様ですと声をかけたら「ちょうどよかった」と綿子さんの様子を話し始めた。
綿子さん、今日も調子が悪いそうだ。
朝から話が嚙み合わない。
で、かなり眠そうで朝ごはんを少し食べたら歯磨きもせず寝てしまったそうだ。
一応、経口補水液を飲ませたそうだ。
黒田さんは心配そうに話してくれた。

あらら。
まだ調子が戻ってないようだ。
やはり高齢者が一度脱水症になるとなかなか本調子に戻らないのね。
仕方ない、じゃあ先に茂造さんを訪問しよう。

茂造さん、今日は割と調子よかった。
わたしの顔を見て

「腹減ったが~。ご飯はまだか?」

いつも通り。
スタッフと間違えてるよね。

「ご飯はまだやで。けどおやつ持って来たから部屋に行って食べよう」

部屋へ誘導する。
今日のおやつは北海道チーズ蒸しケーキとココアだ。
蒸しケーキを袋から取り出し、はいと渡すと即かじりついた。
そして紙まで食べようとする。

「ちょっと待って、ちょっと待って」

急いで紙を外したのだった。
ホント手がかかる。
子供かよ。
茂造さんは食べるのに夢中。

「美味いのぉ~!」

それはなにより。

ゆうくんにもおやつを渡していると

「飲むもんくれ!」

おっ?自分から飲み物を催促するとは。

「はいはい、どうぞ」

ココアを渡すとこれまた

「美味い!」

蒸しケーキもココアも完食!
よくできました。

このところおやつと一緒にペットボトルのお茶を出してもコップ半分くらいしか飲まないし、桃のジュースさえ残したりしてたのを考えると今日は上出来だ。

ゆうくんのことも

「これ誰や?」

「ゆうくんやで」

「お~ゆうきか!わしの孫やの」

ちょっと違うけど大体あってる(笑)
という事で今日の茂造さんはいつもよりちょっとだけ優秀でした(笑)
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