かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

カテゴリ: リフォーム

ひき続き22日のこと

朝からムカついたが、気を取り直して実家へ向かった。
今日中に終わらせなければいけない。
昨日は日没までに下塗りを終わらせなければいけないので、残り1時間は急ピッチで塗った。
ま、少々塗り残しがあっても上塗りをするからいいだろうと妥協した。
が、今日は仕上げなので丁寧に塗らなくては。

今日のタイムリミットは午後4時だ。
かつおさんは今週も出張だ。
午後6時過ぎの電車に乗る予定なので4時には終えないと間に合わなくなる。
今日は翔ちゃんが手伝ってくれることになったが2時間がいいところだ。
昼前までに隣の県の現場まで行かなければならないので、10時前にはここを発たないといけない。
とにかくゆっくりしている暇はない。
今日もピッチを上げて塗っていかなくては。

8時から作業を開始した。
まずは刷毛塗りだ。
細かいところを丁寧に塗っていく。
でも3人だとずい分はかどった。
翔ちゃんの手伝いのリミットの頃には、なんとなくめどが立ってきた。

ところで両親は、ほとんど家から出てこなかった。
昨日の疲れが出ているようだ。
「そんなに動いたら明日寝込むで」と言ったのだが、その通りになったようだ。
ま、じっとしといてくれる方がこちらも気が散らなくていい。

そして午後3時過ぎ、全部塗り終えることができた。
IMG_4352
↑アフター
改めて屋根を見ると達成感でいっぱいになった。
無茶苦茶しんどかったが、なかなかうまく塗れたと思う。
両親も喜んでくれた。
昔はこれを父一人で行っていたのかと思うと凄いなぁと感心した。
二度塗りはしていなかったそうだが。
父が簡単そうにこなしていたから、母が簡単に「直してくれ」って言うのだろう。
けどこれはかなり大変なんやで。
そこをちょっとは分かってほしい。
とにかく疲れた...。


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10月21日 土曜日

今日はかつおさんと実家のトタン屋根のペンキ塗りをした。
実家は築45年くらいの瓦葺の一軒家なのだが、一部トタンの部分がある。
両親の話によると、家を建てた時、いずれそこに温室を作ろうと思っていたそうだ。
で、結局温室を作ることはなかったのだ。
トタン屋根の部分は父が10年ごとにペンキを塗っていたのだが、高齢で自分ではできなくなった。
そして今から10数年前に瓦の塗装を業者に依頼した時に、トタン屋根の部分も塗ってもらった。
それ以降放置していたのだが、この夏とうとう錆びが発生してしまった。
それで母から修理を依頼されたのだ。
夏はさすがに暑くてできなかったが、このところずい分涼しくなってきたので、この土日でペンキ塗りを決行することにした。
YouTubeを見てペンキ塗りの勉強をし、材料は先週買ってきた。
本当に貧乏暇なし。
できることは自分たちでやる主義なので毎週末は忙しい。

まずは錆びを落としたり、剥げかかったところを削る下処理作業からだ。
ここでも茂造さんの道具が大いに役に立った。
錆びを削るサンダーやほこりを飛ばすブロワー。
あと大小の脚立などだ。
これらが無かったらDIYでは無理だと思う。

屋根に這いつくばって一生懸命下処理を進めていった。
両親は初め道具を二階に運んだりするのを手伝ってくれたが、じき家の中に引っ込んだ。
手伝えることがないと悟ったようだ。
かつおさんが「よっちゃんとこの親はええわ。うちのババアやったら絶対30分おきに見に来て、要らんでええ事するか、監視して鬱陶しいはずや」と言っていた。
わたしもそう思う。

そして午前中に下処理を終え、午後からは下塗りだ。
その前に木を切らなくてはならない。
母も花や木を育てるのが好きで、庭には色々な植物が植わっている。
その木が屋根の上まで伸びて、屋根にかかっているのだ。
今、まだ見ごろの酔芙蓉なので屋根にかかるところだけ切り落とした。
ちゃんと剪定ばさみや高枝切ばさみも用意して来ていたのだ。
切り落とした枝の片付けは両親がやってくれた。
わたしとかつおさんはペンキ塗りに精を出していた。
すると母が「このはさみ借りてもええ?」と言う。
ええよと言うとまだ花がいっぱいついた酔芙蓉をじゃんじゃん切り始めた。

「いやいや、そんなに切らんでええやん」

「もうこの際切ってしまうわ」

なんで?
そして酔芙蓉だけではなく庭の木をどんどん切っていった。
もうそろそろ剪定しようと思っていたらしい。
我が家から持って行ったハサミがよく切れるので今のうちに切ろうと思ったようだ。
そんなに動いたら明日寝込むで。

結局、わたしたちの邪魔はしないが、家の中でじっとはしていられないんだな。
子どもが働いているのにじっとしとけと言っても落ち着かないのだろう。
みんな同じなのね。
好きにしてくれ。
こちらはそれどころではない。
下塗りは思ったより大変だった。
ポコッと出ている部分に刷毛でペンキを塗るのだが、これがなかなか難しい。
丁寧に塗らないと塗り残しができてしまう。
思ったより時間がかかって焦っていた。
今日中に下塗りを終わらせないと明日上塗りができない。
今回は翔ちゃんも弟も都合がつかず二人だけなのでなおのこと余裕がないのだ。
必死で黙々と手を動かし、何とか刷毛塗りを終えた。
そして平面はローラーで塗る。
これは本当に楽であっという間にキレイに塗ることができた。
全部ローラーで塗れたらいいのに。

そしてなんとか日没までにノルマを終えることができた。
さあ、明日も頑張ろう。
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↑ビフォー


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そして秋にはボロボロの障子を張り替えた。

障子は座敷と縁側の間にある。
たぶん20年以上は張り替えてなかったようだ。
和紙が茶色く変色し、ちょっと触れただけで裂けるように破れた。
茂造家の大掃除中、大量に出たゴミを縁側から外に出そうと障子を開けようとしたら、ちょっとの衝撃で破れてしまった。
ほんの少しゴミ袋が触れただけでピシッと破れた。
なので大方の掃除が終わった頃には破れかぶれになってしまっていた。

そこでせっかく部屋も奇麗になったことだし張り替えよう!と取り掛かったのだがこれがかなり大変だった。

茂造家の障子はやたら桟が多いし、真ん中にガラスが組み込まれているのだ。
桟が多いという事は糊を塗る所が多いという事なのだ。
しかもガラスの所は和紙を切り取らなければいけない。
それが10枚もあるのだ。

古い障子紙を取り除くのにも手こずった。
長い年月のせいかピッタリとくっついていて、細心の注意を払って剥がさないと木が付いてくるのだ。
本当は水をかけて丸洗いしたかったが、なにせ古いので水をかけてゆがんだり反ったら大変だ。
泣く泣く一つ一つ丁寧に紙を外していくしかなかった。

そして木の桟を固く絞った雑巾で拭いたのだが、拭いても吹いても茶色い汚れが浮いてくる。
それを見てかつおさんが「この部屋は昔、為五郎さんとフネさんの部屋やったんや」と言い出した。
その為五郎さんがヘビースモーカーでいつもタバコを吸っていたのを思い出したそうだ。

「これヤニや!為五郎のゴールデンバットや!」

為五郎さんはかつおさんが10歳の時に亡くなったそうなのでわたしは会ったことが無い。
話に聞いたことしかないが、誰一人としていい話をしない。
なのでわたしの中で為五郎さんは悪印象だ。
死んでもなお迷惑をかけるヤツとさらに印象が悪くなった。

そんなこんなで非常に苦労して張り終えた障子がこちら。

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まずまずでしょ。
やはり古い建具は趣があって素敵だなあと思う。
張り替えは大変だけど...



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ゴールデンバットのヤニのせいで茶色いガラス&糊の水分で桟に染み込んだヤニが浮いてきて汚れた和紙😢


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昨日ちょっと触れたが、一昨年のゴールデンウイークに茂造家の母屋の外壁を修理した。

ビフォー
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このようにとても哀れな状態で所どころ中の土壁が見えていた



アフター
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ジャーン!!
パッと見、素人がやったと思えないでしょ



以前から壁の傷みが気になっていたのだが綿子さんには修理をしようという気は全く無いようだった。
綿子さんんの言い分は「あと何年生きるか分からんのにもったいない」だ。
大工に頼めば結構な料金がかかるだろう。
しかしわたしたちはこの母屋が大好きだ。
なので出来るだけ長くもたせたい。
そこで自分たちで修理をする事にした。

こういった古い日本家屋は割と修理がしやすいそうだ。
板張りのしくみや張り方をネットで勉強し、脳内シミュレーションを繰り返してから取り掛かった。
傷んだ板を外し、せっかくなので防水シートを張ってから焼杉の板を張るという流れだ。
まずは正確に長さを測り必要な焼杉を買ってくることからだ。
そして古い板を外していく。
これが思っていたより大変だった。
板がなかなか外れないのだ。
釘がしっかり錆びて木に食い込んでいて抜けない。
そして中の胴縁と呼ばれる木材もかなり傷んでいることが判明した。
それで急きょ胴縁も新調することになり木材を買いに走ったのだった。
やはりなかなか予定通りにはいかないものだ。
そしてなんとか土台ができ、あとは杉板を釘で留めていくのだが1枚の板を留めるのに釘が18本。
これが何枚もあるのだから大変だ。
電動ドライバーは持っているが電動釘打ち機は持ってない。
なので金づちで打ち込むのみ。
家族4人でトントンとひたすら打ち込んでいった。
おかげで釘を打つのはずい分上手くなったと思う。
結局丸3日かかって完成したのだった。

ところでこの作業中、茂&綿の様子はというと
茂造さんは時々見に来ては家に引っ込むを繰り返していた。
綿子さんはしょっちゅう見に来て、てんご(余計なことをする事)の申し子の本領を発揮していた。
作業をしている横で土ぼこりを掃いてみたり←かえって土ぼこりが舞い上がり迷惑
衝撃で落ちてきたこて絵をあとで貼り付けようと除けておいたのに捨てようとするし←落ちた時に割れたのを丁寧に拾ってパズルのように元通りに並べていたのに台無しに
などなどしでかし終いにかつおさんに怒られていた。

「てんごすな!!家で寝よってくれ!!」

何はともあれ、なんとか完成した外壁。
素人の日曜大工でもなかなか上手くいったんじゃないかと自己満足に浸っています。
近所に人からも「大工がやったみたいや」と言われ鼻高々です(笑)


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土間のかさ上げをした翌日、使い心地はどうか感想を聞いた。
綿子さんは上がったり下りたりがしやすくなったわと喜んでくれていた。
なによりウッドデッキを設置したおかげで洗濯機のところまでスリッパのまま行けるのがとてもいいんだそうだ。
あっそうか!前はいちいち靴に履き替えなくてはならなかったもんな。
そのことは特に考えて無かったから思わぬ収穫だった。
土間と通路との段差も無くなったので「楽になったわー」と言ってくれた。
ここら辺は想定通りだ。やったね!

それから数日後、さくら苑の職員さんがデイサービスの迎えに来た時、この土間を見て
「あらー。良くなりましたね」と言ってくれたそうだ。
綿子さんは自慢げに「ここまでスリッパのまま行けるし、ここに腰かけて靴が履きやすくなったんや」とか言っていたらしい。
すっかり気に入ってくれたようだ。
良かった、良かった。
誇らしげ


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