かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:あげたがり

昨日の続き

さぁ茂造さんの洗濯物も回収できたし、システムも分かったから帰ろうと思ったが、ついでに綿子さんの部屋番号も聞いておけば水曜日に来た時にスムーズにいくだろうと考えた。

「綿子さんの部屋は何号室ですか?」

畑「それは今から4階に行って説明しますね」

「えっ?いえいえ、部屋が分かれば大丈夫かと」

畑「いえ、2階と4階ではちょっと勝手が違うのでご説明します」

え~~~。
今日は綿子さんの顔は見なくて済むと思っていたのに~。

仕方なく畑田さんについて行った。
エレベーターで4階に上がる。
エレベーターを降りると目の前は詰め所。
これは2階と一緒だ。
けれど2階の詰め所よりずい分小さい部屋だった。
そしてその隣にガラスの扉は無かった。

実は2階はエレベーターを降りて右に進めば大きなレクリエーション室があって、そこを各階の人が交代で使用するようだ。
なのでエレベーターホールと居室ゾーンの間にガラスの扉があって混じらないように分けてあるようだ。
ちなみにレクリエーション室の上は屋上で(3階から出入りする)4階は何もないのだ。
なので4階には扉は必要ないということなのだ。

けれどという事は運が悪いとエレベーターを降りた途端、綿子さんと鉢合わせすることもあるかも知れないのだ。
マジか!?

畑田さんは近くのスタッフさんに声をかけた。

畑「こちら綿子さんのお家の方です」

ス「そしたらお部屋まで案内しますね」

「いえ、部屋の番号さえわかれば大丈夫です」

畑「綿子さんに会って行かないんですか?」

「できれば会いたくないんで。実は....」

毎回会うたびに「私いつ家に帰ったらええんかのぉ?」と言うこと。
先日、家に連れて帰った時も言っていたことを伝えた。

「なのであまり顔を合わせたくないんです」

ス「あら~そうなんですね。ここに居るときは特に家に帰りたいとかおっしゃったりしないんですけどねぇ」

「どうしても家に帰りたいって訳でもないみたいなんですけど、ここでは好きなテレビが見られないのと甘いものがあまり食べられないことが不満みたいで。それこそ先日の帰宅時に飴玉を握ってこっそりこちらに持ち帰ろうとして、かつおさんとケンカになったんです。かつおさんがそんなことしたらイカンやろがって言って聞かしてたらちょっとくらいええやないか!って」

ス「あらまぁ。綿子さんがそんなに感情的になる事あるんですね。ご家族の前だからでしょうね」

「とにかく全部回収するのが大変で。ひょっとここに持ち込んだりしたら大変ですので」

ス「そういう人って結構いるんですよ。外出した時にこっそりシルバーカーに隠して持ち込んだりとか」

「自分で食べるだけならまだいいんでしょうけど、綿子さんの場合、他人にあげようとするのでねぇ。大きな黒飴を人にあげてひょっとという事があったら大ごとになるじゃないですか」

畑「いや、それはダメです!危ない、危ない!」

「でしょう。とにかくあげたがりなので困るんですよ」

畑「甘いものは面会時に持って来てもらって、その場で食べきるならOKですので。時々、持って来てあげて下さい」

「わかりました」
25日のバトル

続く



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その後もとにかく家中のチェックに余念がない綿子さん。
しまいには洗濯機の中まで覗き込んでいた。
は?何のため?
とにかくまだこの家に執着があるようだ。
ここは私の家だ!という意識が強いのだろう。
ま、まだ入所して3カ月、もう少し時間が必要か。

会食後もまた自分の部屋へ行き、そこら中の棚を漁っていた。
そして「財布が無いんや」と言う。
財布をしまってあるところは分かるがお金を施設に持ち込まれては困るから出すわけにいかない。
そっと見守りながら気が済むまで探させていたら記念硬貨のセットを見つけたようだ。
実は綿子さんは記念硬貨と切手を集めるのが趣味だったようでそういった物がたくさんあった。
それは手を付けずにそのままにしていた。
そして見つけた記念硬貨のセットを翔ちゃんに差し出し「これやるわ。売ったら結構な値になるはずや」と言った。
そうか翔ちゃんに小遣いを渡したくて財布を探していたのね。
財布が見つからなかったので記念硬貨を渡すことにしたという事のようだ。
しかし翔ちゃんは「いや、ええわ」と断った。

綿「そんなん言わんと。結構価値があるんやぞ」

綿子さんはそう信じているようだが後で調べてみると『内閣制度創始100周年記念硬貨セット』はほとんど価値が付いていなかった。
ま、ここでも綿子さんのあげたがりが発揮されたわけだ。
翔ちゃんは綿子さんがしつこいので渋々受け取ったのだった。
流通量が多すぎて…

今回は翔ちゃんに渡すだけで終わったから良かったが、いぶきの森に持ち帰りスタッフに渡そうとしたら大変だ。
やはりお金や金目のものは全て回収しておかなくては。
次回までの課題だな。


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