かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:うどん

気を取り直して面会へ。
まずは綿子さんから。

今日のおやつはインスタントのお汁粉だ。
先日、餅が食べたいと言っていたのもあってこれを選んだ。
目の前でお湯を注いで作るので熱々。
それだけでも美味しいと感じるだろう。
綿子さんはとても喜んでくれた。
ちっちゃなお餅が入っているのだが
「これ餅や!」と、とても嬉しそうな顔をした。
けど「うどんかと思いよった」だそうだ。
お汁粉にうどんが入ってるわけないやん!

暫く話し相手をしていたら「もう人の名前が思い出せんのや」と言い出した。
「横浜のじいさんの妹はなんて名前やったかの?」と言うので、かつおさんが「花さんやが」と教えたのだが、全然ピンときてないような顔をしていた。

綿「そうやったんかのぉ」

「もう一人の妹は梅ちゃんや。それで弟は秀夫や」

綿「お~それは分かるわ」

やはり同じ県内に住んでいる人の名前は憶えているようだ。
近い分、関わりが多かったからかな?

そして綿子さんは驚きの言葉を口にした。

綿「たまにはじいさんの顔を見たい気もするんやけどのぉ」

マジ!
あんなに会いたがらなかったのに!

綿「けど一回会うたらしょっちゅう押しかけて来るようになったら困るからのぉ」

そんなことはないんだけどね。
同じいぶきの森にいる事は未だに茂造さんには伝えていない。
なので面会に来た体で会えばいいだけだ。
けど綿子さん自身、会いたい気持ちとやっぱり会いたくない気持ちが交じり合って複雑なのだろう。
でもこの調子なら同じ日に連れて帰って家で会わせるのがいいのかも。
よく考えたら昨年6月に骨折したため長い間帰宅できなかったから、ゆうくんの名付けのお祝いの時に会ったのが最後だと思う。
あれは5月だったからもう10か月近く会ってないのね。
さすがに会ってみたいという気が起きたのだろう。
近いうちに二人を連れて帰って会わせてあげたい気もするが、この間綿子さんを連れて帰ってまだ1週間。
もう少し先にしよう。
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昨日の続き

茂造さんが家に戻って来た。
3月に入所して以来なので7か月ぶりだ。
かつおさんが「まずは仏壇に参るか?」と声をかけると「お前、ええこと言う」と褒められたそうだ。
座敷の仏壇の前に連れて行き、お参りさせた後、台所に連れてきた。
いつもの席に座るとちょっとしっくり来た感じがする。
 
「茂造さん、おかえり。お腹空いとる?ご飯にしようか?」

「おう、腹減ったが」

「そしたら用意するからちょっと待ってな」

お昼は茂造さんの大好きなうどんを用意していた。
あと、朝、両親と行ったスーパーでお刺身と巻きずしを買ってきた。
施設だとなかなか食べることはないだろうと思って。
お刺身は前もって一人分ずつお皿に盛っておいた。
コロナ感染予防&ケンカにならないようにだ。

茂造さんはこれらをとても嬉しそうに食べた。
「美味いのぉ!」
どんどん箸が進む。
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そんなに食べて大丈夫?と心配になるほど食べた。
うどん3分の2玉(前もって減らしておいた)とお刺身5切れ、巻きずし3切れを完食し、デザートのみかんも2個ペロッと食べてしまった。
食べながらも喋ってはいたが、食べ終わるとまたおしゃべりが止まらない。

「あそこに居るのは秀夫か?」

「違うで、かつおさんやで」

「ほうか。かつおはわしの弟かのぉ?」

「息子やで」

「そうか。息子か。息子はもう一人居ったがのぉ」

「そうや、よう覚えとるやん」

綿「名前は何って言うか分かるんな?」

「典夫や」

「おお~凄いやん!」

「典夫はどこに居るんかのぉ?」

「横浜や」

「秀夫はどこに居るんや?」

「秀夫さんは隣町や」

「そこで立てっとるんは誰かのぉ」

「かつおや」

「かつおか。あんたは誰な?」

「好子や。かつおの嫁や」

「わしに娘は居らんかったんかのぉ」

「居らんで。義理の娘はわたしやで」

「ほうか。ところであれは秀夫か?」

「違うで。かつおやで」

「ほうか」

こんな会話が延々と続いた。(ここに書いてあるのはほんの一部です)
茂造さんはわたしの方を向いて話してくるので、ずーーっとわたしが相手をしていた。
そして何度も人の名前や住んでいる場所を聞くので答えるのだがすぐ忘れてしまう。
目の前のかつおさんの名前もすぐ忘れてしまう。
終いに「わしの頭がバカになってしもうて、すぐ忘れるんや!」と言っていた。
自覚あるんだと少し驚いた。

あと食卓テーブルを見て「これ前から白かったかのぉ?違う色やったと思うんやけどのぉ」と言っていた。
茂造さんが施設に入所した後で白いリメイクシートを貼ったので色が違ったのだが、それは分かるようだ。
「この冷蔵庫やテレビは見覚えがあるのぉ」
色々覚えていることもあるんだなぁ、まるっきり分からくなったのではないようだ。
これなら時々施設から連れ出して家に戻ったり、親せきに会わせてあげるのもいいかもしれない。
色々面倒だが連れて帰ったかいがあったかも。
ちょっと報われた気がした。

続く


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2月28日火曜日。

今日は茂造さんのデイサービスは休みだ。
かつおさんは有休をとった。
一人にしておくのも心配だし、以前から一度歯医者に連れて行こうと思っていたので、休むことにしたのだ。
半月ぐらい前から入れ歯を痛がるようになっていた。
それにもみじ荘の方からも「一度歯医者さんに診てもらったらどうですか」と勧められていた。
そこで近所の歯医者に電話をかけ予約した。
「90歳の年寄りで、痴呆もあるんですが診てもらえますか?」先に聞いておかないと。
受付の方は先生に確認しに行ったようだ。
しばらくして診てくださると返事があった。
良かった。

なかなかいい先生だったそうだ。
優しく、丁寧に診察してくださり、入れ歯を何度も削って調整してくださったそうだ。
なので特に問題なく歯医者を後にできたそうだ。

歯医者から出ると茂造さんが「うどんが食べたいのぉ。かつお、うどん食べて帰ろうで」と言い出したそうだ。
実は歯医者のすぐ目の前にうどん屋さんがあったのだ。
かつおさんはそんなの勘弁してくれーー!!と心の中で叫んだそうだ。
歯医者に連れて行くだけでも気を使ってかなり疲れたのに、うどん屋に連れて行く余裕はない。
「じいさん、うどんやったら家に帰って、わしが作ってやるわ。家で食べる方がゆっくりできるぞ」と言いくるめて家に連れ帰ったそうだ。
そして冷凍うどんをチンしてヒガシマルのうどんスープをかけた物を食べさせたそうだ。
すると茂造さんは「旨いのおー!!こんなに旨いうどん食べたのは初めてやー!!」と言ったそうだ。
完全インスタントやで。
茂造さんは味覚もボケているようだ。

そしてかつおさんはケアマネの川上さんに電話をかけ、茂造さんのことを相談した。
そしてついに老健施設に入所させることに決めた。
と言ってもすぐに入れるわけではない。
申し込みをして空きが出るまで待たなくてはならない。
それまでなんとか頑張ろう。

そしてこの日、またもみどり整形から電話がかかってきたそうだ。
綿子さんの洗濯物を取り来て欲しいとの事だ。
その時に着替えを持って来て下さいと言われたそうだ。
一昨年前に入院した時は、洗濯物は看護師さんが洗ってくれていたのだが、今は洗濯はしないそうだ。
そしてパンツを持って来て下さいとも言われたそうだ。
えっ⁉
オムツじゃないの?
かつおさんは驚いて尋ねたそうだ。

「母は動けないとお聞きしてたんですが、オムツじゃん無いんですか?」

「いえ、自分でポータブルトイレに移動して排せつしてますし、今日も廊下を歩いてましたよ」

昨日の今日でそんなに動けるようになるものなのか?
昨日は全く動けないみたいなこと言ってたじゃないか。
電話をかけてきたのは昨日とは別の人だったそうだ。
どっちが本当なのか?
綿子さんは今一体どんな状態なんだろう?
狐につままれた気分だ。
気合だ



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そして迎えた30日。
綿子さんは「アニキは夕方来るから」と伝えていたのでデイサービスに行った。
綿子さんが出かけたのを見計らって茂造家の掃除に取り掛かる。
まずは典さん用の布団一式を干し、しばらく滞在する部屋に掃除機をかける。
そして座敷やトイレの掃除だ。
綿子さんは自分で掃除をしているつもりだがあまりにも汚いので掃除しておかないと典さんが気の毒だ。

典さんの布団はちゃんと干したり洗濯して布団ダンスに片付けてある。
もちろんわたし達が。
しかし、今回綿子さんは典さんの帰省を前もって知ってしまったので布団を準備しなくてはと思ったらしい。
座敷に布団がひっぱり出されていた。
そして押入れを開けると中の布団やシーツ類がぐちゃぐちゃになっていた。
仕方なく畳み直して入れ直した。
ハガキを見られたせいで手間が増えてしまった。
とにかく急ピッチで掃除を済ませて、昼前に駅まで典さんを迎えに行かなくては。

茂造さんは今日からデイサービスはお休みだ。
なので典さんを迎えに行くついでにお昼ご飯に茂造さんの大好きなうどんを食べに行くことにした。
茂造さんに「うどんを食べに行こう」と声をかけた。

「食べるんか?」

「そうや。うどん食べに行こう」

「ほうか。食べようか」

と言ってベッドから降りたのだが台所へ向かう。

「違う、違う、うどん屋さんに行くんやで」

「食べに行くんな?そらええ」

と嬉しそうにズボンをはいた。
そしてさっさと外へ出て行った。
あんよがじょうず

「ちょっと待って」

掃除をしていたので外出するような恰好ではない。
ちょっと着替えさせてくれー!
急いで家に戻り着替えた。
茂造さんはウキウキで車に乗り込んだ。
そろそろ典さんが到着する時間だ。急いで駅に向かった。
駅に着くとわたし達のように帰省してくる家族を迎えに来ているのだろう、駐車場は一杯だった。
少し離れたところに車を停め駅の中まで迎えに行った。
茂造さんは全く状況が分かっていないがうどん屋さんでないことは分かるようだ。
「ちょっと待っとってな。この後でうどん屋さんに行くからな」
と声をかけた。
そして典さんと合流して車に戻ると茂造さんはまた固まった。
典さんだと分かっていないようだ。
何度も「典さんやで」と伝えやっと理解した。

「典夫かー。1年ぶりやのぉ」

いやいや今年は何度も帰って来てくれたやん。
8月にも会ったやん。

そして久しぶりのうどん&典さんに再会で嬉しかったのかきつねうどんを「旨いのぉ」と完食してしまった。
そんなに食べて大丈夫か?
いつもはチビチビ何回にも分けて食べるのに一度にそんなに食べたら胃がビックリするのでは?
しかし心配をよそにしっかり食べきってしまった。
おつゆも結構飲んでいた。
この後が心配になる。
実はこの後茂造さんを散髪に連れて行こうと思っていた。
もう何カ月も髪を切っていなかったのでバックトゥザフューチャーのドクの髪を限りなく減らしたような髪型になっていた。
正月前に整えよう。
散髪屋さんは空いていたので10分程度で終わった。
その後、隣のスーパーに寄った。

スーパーでは「腹減ったの~」と言い出したので、
「さっきうどん食べたやん」と言うと「そやったかのぉ」と言う。
大丈夫か?
で、飴ちゃんを2袋買って車に乗り込むとさっそく食べ始めた。
大粒の黒飴を口に入れると「ゴロゴロ」と大きな音を立てながらなめている。
もちろん隣に座っている典さんに一つどうぞと勧めることはしない。
どこまでもマイペースな茂造さんだった。


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昨日の続き

この日かつおさんは会社から帰宅すると田んぼへ行っていた。
このところ毎日田んぼのことで忙しそうだ。

7時過ぎに帰って来たかつおさんが

「今日はまいったわー。仕事しよったら昭春さんから電話がかかってきてなー」

とものすごい勢いでしゃべり始めた。

「昭春さんが「かつおさんとこのじいさんが西の方向いてよたよた歩っきょるぞ」って連絡くれたんや。わし「散歩しよんやろ」って言うたんや。けどなんか気になって家に電話したらばあさんが「じいさんやったらうどん食べに行くってでかけたわ」っていうんや。「なんで止めんのや」って言うたら「暑いでって言うたのに出て行ったんや」って言うんや」

3時過ぎのことだ。

「ほんだからわしヤバいと思って仕事抜けて帰って来てうどん屋に行ったんや。そしたら定休日やってな。ちょうど近くの田んぼに知っとる人がおったから「うちのじいさん見んかったかな?」って聞いたら「昭春さんが車に乗せよったで」って教えてくれたんや」

「近所の人が送ってくれたって綿子さんが言うとったわ」

「あっ聞いた?」

「二人がようけ喋ってくれたんやけど意味が分からんかったんや。近所の人がじいさんを送って来たっていうのは分かったけど」

「そうか。ほんでなわしコンビニでうどん買うて帰って来たんや」

「うどんってやっぱり家で食べたんやな」

「そうや。わしがコンビニで買うてきたうどんを用意して食べさせてやったんや」

「茂造さん、今まで食べた中で最高のうどんやったって言うとったで」

「はぁ?コンビニのゆで麺の伸びたうどんやで?ようけ歩いた後やったから旨いと思うたんやろ」

「さっき茂造さんちに行ったら二人がうどんがどうのとか、かつおがどうのとか、近所の人が送ってくれたとか言うのを聞いたんやけど意味が分からなんだんや。そういう事やったんやな。やっと分かったわ」

要は3時過ぎにお腹が空いた茂造さんはうどん屋に行ってくると綿子さんに告げて出かけた。
よろよろ歩く茂造さんを近所の昭春さんが見かけ心配になりかつおさんに電話をくれた。
昭春さんはかつおさんに「散歩やろう」と聞いたがやっぱり心配で後をついて行き、定休日のうどん屋で途方に暮れる茂造さんを車に乗せて家まで送り届けてくれた。
一方かつおさんは昭春さんの電話を切った後、心配になり家に電話をかけ茂造さんがうどん屋に向かったことを知り急いでうどん屋に向かった。
が、うどん屋は閉まっていて茂造さんの姿はなく、近くの田んぼに居た知り合いに昭春さんが車に乗せていたと聞いた。
そこでコンビニでうどんを買って茂造さんちに戻り茂造さんに食べさせたという事だったのだ。

昭春さんもうどん屋の近くの田んぼに居た知り合いもかつおさんの農業仲間だ。
営農集団に入って今年から本格的に田んぼ仕事をするようになり、携帯の番号をお互い交換していたので連絡が取れたのだ。
本当に田舎で良かった。
田んぼをやっていて良かったとつくづく思った。
なんていい人なんだ‥

「昭春さんが連絡してくれて良かったわ。それにわしが散歩しよんやろって言うたのに心配してわざわざ見守ってくれて、連れて帰ってくれたんや。ほんまありがたいわ」

「ほんまやなぁ。昭春さんがおらんかったら帰って来れんかったかもな。熱中症でひっくり返っとったかもしれんわ」

その後かつおさんはビールを持ち昭春さんにお礼を言いに行ったのだった。

昭春さん本当に今日はありがとうございました。


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