かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:おしゃべり

昨日の記事を読んだら分かると思うが麦さんは割とポンポンものを言う人だ。
よくしゃべるし頭の回転も速い。
なので話をするととても楽しい。
茂造さんが食事を終え、ちょっと横になるわと退席してからは麦さんの独壇場だった。

麦さんちには孫が同居しているのだが、毎朝孫の弁当を作っているそうだ。
ちなみに孫は社会人1年目。

「もう大変なんや~」

「分かるわ~。おばさんは冷食とかは使ったりせんの?」

かつおさんも今、朝の食事担当で数くんの弁当を作っているためかなり実感がこもっている(笑)

「使う、使う!スパゲッティ入れたら場所とってええんや」

「そう、そう!分かるわ~」

「こっちが必死で作ってやっとるのにムサシは文句言うんや」

「なんて?」

「おばあさん、弁当に揚げ物ばかり入れないでください。もっと野菜を入れてくださいって」

「へぇ~」

「文句言うんやったら自分で何でも買うたらええのに。そうか外に食べに行ったらええのに」

「それはせんのや。お金が要るやろ」

「おばさんちに住んどるんやったら給料が貯まっとるやろ」

「そや。ようけ握っとるんや」

「おばさんが作らんかったらええんや」

「そうなんやけどのぉ」

なんだかんだ言ってもとても愛情深く面倒見のいい麦さんのことだ、文句を言いつつも作り続けるだろう。
けど言いたいことはしっかり言う麦さんだからよくケンカもするそうだ。

「ムサシにそろそろええ人見つけないかんぞ。目の中に星がある女は現実には居らんのやぞって言うたんや」

ムサシくんはアニオタらしい。
コミケに行ってグッズを大量に買ってきたそうだ。

「部屋の中にはそんなんばっかりなんや。こんなんゴミやないかって言うたらえらい怒って「あなたの部屋の福田こうへいグッズも僕から見たらゴミですから!」って言うんや」

そりゃあ趣味をけなしたらアカンやろ。
ムサシ君ナイスつっこみ!
でもなんだかんだで仲良くやっているようだ。

あと麦語録で特に面白かったのは
翔ちゃんに言ったこの言葉
「ええ人見つけなよ。けどボロはいらん!ボロの女やったら結婚せん方がマシや」
あと自身の母親のことを
「あれはほんまにボロやった」
そして翔ちゃんが運動はしているのかと話を振ったら、
「それがな、翔ちゃん聞いてえや。こないだ家のそばを走ったことがあったんや。それを近所の人が見とったんやろな。「麦さん元気やな。こないだランニングしよったやん」ってほめてくれたんや………………そんな訳ないや~~ん!!もうな、私80を超えとるんやで。急いどったから小走りしとっただけなんよ!80を超えてランニングしとる人を何言うか知っとる?『キ・チ・ガ・イ』」
もう爆笑の渦だ!
麦さんのキレッキレのトークで終始笑わせてもらった。
綿子さんも楽しそうだ。
このトークが聞けなくなるのは悲しい

麦さん今日は名つけに会に参加してくれてありがとうございました。
おかげでとっても楽しい会になりました!


↓ポチッと押して頂けると嬉しいな(*^ω^*)
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村



昨日の続き

そしておばさんは「ところで綿子さんは大分悪いんな?まだ帰って来れんの?」
と言った。

「いえ、体の方はすっかり良くなってるんですけど、痴呆の方が進んでるんで、入院していた佐藤病院からそのままいぶきの森に入所したんです。なのでもう帰っては来ないんです」

お「そうなぁ。けど痴呆って、そんな感じはなかったけどなぁ」

「みんなそう言うんですけど、大分きてたんです。でもちょっと話したくらいでは分からないもんみたいです」

お「そうみたいやな。この間な、〇〇さん(元ご近所さん)が息子さんと一緒に来たんやけど、息子さんが同じようなこと言うとったわ。今、しっかり会話出来とるけど明日になったら全部忘れとるんやって」

〇〇さんもかなりきてるのね。

お「昔はしっかりした人で車も運転して一人でどこでも行くし、何でもシャカシャカする人やったのに。いつもキレイに化粧してこざっぱりしとったんやけど、こないだ来た時は化粧もしてないし、なんか歳とった感じはしたんや。けど喋ったら普通なんやで」

綿子さんもちょっと会話しただけではボケてるとは思えないとみんなに言われたよな。
けどパジャマでウロウロしたり、シミだらけの服で出かけたりとかしてたっけ。
やっぱりボケるとみな同じようになるんだなぁと感じた。

「米さんが先にボケて、綿子さんがその後を追いかけてる感じなんです」

お「米さんもボケとるんな?」

おばさんは米さんがボケて入所したことは知らなかったようだ。
そこで米さんが出かけると自宅への帰り道が分からなくなってきたので家族が心配して入所させたことを伝えるととても驚いていた。

お「ここで綿子さんと話するのが楽しみやったから、残念やわ。綿子さんとわたしは里が近くでな。昔の話とかも出来てよかったんや」

おばさんちの畑とうちの畑は隣あってるので、畑で会ってはおしゃべりしていたのだ。
おばさんもよくおしゃべりしていた相手がだんだん減ってきて寂しいのだろう。
わたしとはこんなにしゃべったことは無かったのだが、今日は話が止まらない。
自分もボケてきてるかもしれない、息子に「それさっきも聞いた」って何度も言われるんやとか、3食の食事の支度が大変だとか、コロナが怖いとかいろいろ話してくれた。
綿子さんも同じだったんだろうなと思う。
もっと話相手になってあげればよかったとちょっと後悔した。
最後におばさんは「長々とごめんな」と言って帰って行った。

家に戻るとかつおさんが「何しよったん?えらい時間がかかっとったな」と言うので

「向かいのおばさんに会って話込んどったんや。おばさんが綿子さんいつ戻ってくるん?って言うから入所したんやって言うたら驚いとったわ」

「ええっ⁉」

「どしたん?」

「いやこの前わしもおばさんに「綿子さんは?」って聞かれて入所したって言うたのに。「そうな入ったんな」って言うとったのに」

やはりおばさんも大分きているようだ。
ブログアイコン


↓ポチッと押して頂けると喜びます\(^^)/
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村









2月10日 土曜日

3時前、かつおさんといぶきの森へ綿子さんの面会に行った。

いぶきの森は玄関を抜けるとロビーがありその横に受付兼事務所がある。
その奥に階段とエレベーターがあり、そのまだ奥に広いホールがある。
ちなみに洗濯物置き場は階段の下のスペースだ。
そしてホールとロビーは簡易的なパーテーションやロープで仕切られていて、勝手に出入りしないでねって分かるようにしてある。

ホールには30名ほどの入所者さんたちがいた。
多分4階の入所さんたちだろう。
ホールの横にはお風呂があるようだ。
入浴日は午後になるとみんなでこのホールに降りてきて、順番に入浴するらしい。
そして全員が終わるまで皆ここで思い思いに過ごすようだ。

綿子さんの姿は見えない。
まだ入浴中かな?と思いわたしたちはホールの方を眺めながらロビーで待っていた。
ホールにいる入所者さん達は、ぼーーっとしている人が多かった。
中にはおしゃべりをしたり、お茶を汲みに歩いたりしている人もいたが、そういう人はごく一部だった。
ほとんどの人が何をするでもなくぼーーっとしている。
綿子さん、ここでやっていけるのか?

そうしていると綿子さんが向こうから歩いてくるのが見えた。
そして髪を乾かし始めた。
そしてやっと面会となった。
スタッフさんが呼びに来てくれて、ホールの中へ通された。
まず手指のアルコール消毒をしてフェイスガードをつけるように言われた。
そしてホールの隅に椅子を向かい合わせに並べただけのところで面会が始まった。
マジか?
近くの人には何をしゃべっているのか丸聞こえじゃないか。
どうも話しづらい。
けれど躊躇っている暇はない。
面会時間は10分だ。
スタッフさんがタイマーのスイッチを入れた。

「ばあさん、どうや?ここでの生活は?ちょっとは慣れたか?」

綿「まぁのぉ」

「ここやったら大勢おって一人でないから怖なくてええやろが」

綿「まぁのぉ」

「気が合う人はおるん?一緒の部屋の人はどんなん?」

綿「一緒に部屋の人は大分歳がいっとって寝るばっかりしとるからあまり話せんのや」

「そうな。そら残念やなぁ。2人部屋なん?4人部屋?」

綿「2人や」

「やったら部屋ではあまり話が出来んな。他の人はどうや?」

すると綿子さんは振り返って

綿「あそこの机の真ん中の席の人やその隣の人とかと、よう喋ったりするんや」

それはさっき見かけたおしゃべりしていた人たちだった。

「それはええわ。話し相手がおって良かったなぁ」

綿「私、あまりじゃべるん好きでないからそんなには喋らんのやけどな」

またまたまたまた。
おしゃべりするの大好きやん。
なんでおしゃべりが好きでないアピールをするんだろう?
謎だ。

とにかく相部屋の人とはあまり仲良くなれないようだが、同じフロアで話し相手が見つかったようで良かった。
そうでないと帰りたいと言い出しかねない。
ほっと一安心だ。

続く
ブログアイコン
↓ポチッと押して頂けると喜びます\(^^)/
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村






↑このページのトップヘ